大会出場 この程度では満足できないのが指導者

初めて会場校となった大田区小学生バレーボール秋季大会男女混合の部。まずは運営にご協力いただきました保護者の皆様に心より感謝いたします。ありがとうございました。

今回はA大会ということで、他のチームは新チームがスタートしてからこれまでの10か月間、それこそ毎週のように数々の練習試合と公式戦を経験してきたのです。我々のチームは、ほとんど部内の練習ばかりで、子供たちは、まったく試合慣れしていないと言えます。このことだけで、かなりハンディがあります。やはり東京都小学生バレーボール連盟にチーム登録し、1年間の大きな大会である、「教育大会(3学期)」「全日本大会予選(1学期)」「東京新聞杯(2学期)」に出場していかないと、子供のもつ本当の力を出せるまでにはいかないなという実感をしました。

ブログ記事のアップが遅れたのは、私の記憶にないくらいに、久々の公式戦会場校責任者になって運営をすることに、自分でも気付かないうちに疲れがたまっていたらしく、大会終了後は文章を書く気持ちにすらなれなかったからです。

1日おいてふりかえってみれば、やはり小学生のバレーボールという特殊なスポーツを指導し、試合で結果を出すためには、できるだけ多くの試合経験を子供たちにさせてあげないとダメだなということでした。部内練習だけではどうしても甘えが出てしまいます。緊張感もなく、レクリェーションのレベルで止まってしまいます。まさに「同好会」です。しかしこれでは、子供たちの経験する世界も拡がりません。矢口渡の子供たちは、極めて温かい地域に区切られている中で、とても子供らしく育っていますが、その反面、メンタル面が幼いことを感じます。高学年の子供であっても、(あれ? そんなに親に頼るの? 自立していかないのかな? 9歳の壁を超えない子が多いな・・・)と思わせられることがけっこうあります。親への依存が大きくて、大人になった時に困るんじゃないかな・・・自分の力で厳しい局面を打開したという経験をさえてあげた方がよいのではないかな。だから、私が指導している中で、ほんの少しだけプレッシャーをかけるだけで、心が逃げてしまう子が多いと感じています。反発して向かってくる感覚に乏しいのです。

かつて辰巳ジャンプを指導していた頃に、レシーブ練習で私が子供に対して、追い込み型で厳しい指導した時に、あまりにも悔しくて私にボールを投げつけてきた子がいました。この反骨精神を私は喜びましたね。この子のことは本当に追い込みました。練習試合でサーブミスばかりしたので、昼ご飯抜きでサーブ練習をさせ、10本連続でサーブが入るまで練習をやめるなとし、結局、昼食時間が5分間しか取れなかったとか。しかし、この子は辰巳ではバックのレシーバーでしたが、中学校ではアタッカーになり、高校ではキャプテン&エースアタッカーとしてチームの大黒柱になり、社会人になってからは卒業生仲間をまとめる、とても思いやりのあるリーダー役となりました。

大人を頼るような高学年には育てない方が、子供たちが大人になった時の底力になると、私は、これまでの教員経験から感じてはいます。
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