誰もが応援したくなるチームだったのでは

私が目指しているチームは、岡山県の大元スポーツ少年団のような、誰もが応援したくなるチームでした。この「誰もが」というのは、自分のチーム関係者だけでなく、体育館にいて試合を見ているすべての人たち、さらにはバレーボール関係者ではない人までも、誰もが応援したくなるチームという意味です。今日はこれまで切磋琢磨してきた区内の他チームの保護者の方が、わざわざ矢口の試合を、差し入れ付きで見に来てくれました。この一点をもって、矢口の子供たちはよく頑張っていると言っていいと思います。Tチームエースアタッカーの保護者様、応援に来てくださったこと、私の生涯の記憶に残させていただきます。そして、今後の指導の財産にさせていただきます。ありがとうございました。

ただ、私個人としてとても残念だったのは、チーム関係者以外の、自校の教職員やPTAの方々が一人も応援に来てくれなかったことです。このことをものすごく反省しました。情報発信の仕方が甘かったのかな。普段の練習をもっともっと宣伝しておけばよかったな。そういえば、夏季大会優勝したこともPTAの皆さんも地域の皆さんも知らなかったな。矢口タートルズ内でさえ、全員総出で応援してくれる組織には残念ながらできなかったな。このブログだけでなく、学校サイトも更新して、これでもかと情報発信しているのにな。他校の校長からは、私が何も言わなくても学校サイトを見てくれていて、「夏季大会優勝おめでとう」と言われるのに、チームはPTA組織なのにPTA会員が知らない。まいったな。けっきょくは他人事か。大人の心のつながりが本当に薄いな。
夏休み返上で、こんなに子供たちが頑張っていて、その一番大事な勝負の日なのに、自校からは誰一人も応援に来てくれなかった。ああ、そうなんだな、失敗したな、私がここにいる意味はこれでなくなったのかな、とても寂しく思っていました。

他のサークル等からは、私が心から休みたいのに、「選手として試合に出てください」とか「校長、活動を見に来てください。」と言われるため、毎年行っていることが数多くある。それなのに、その見返りに今日のような真剣勝負の試合を応援してくれるという組織にはなっていない。無関心。私がもっとも嫌うこと。それを生み出しているのも私自身???だったら全力で頑張っている子供の妨げになっているのも私のやり方が原因???

このチームの活動は、いろいろなPTA組織活動が行きづまっている中で、親子バレーボール同好会という、どの学校にも無い、新しいサークル活動の形を提案をし続けてきたつもりです。PTAはもっともっとサークル活動を増やしていけば、主体性のある組織にできると提案し続けてきました。だから、決して自分の趣味だけで取り組んできただけではない。こうした活動形態が広がっていけば、PTA活動の新しい流れができる。そこに気付いてほしいという思いを、ずっとずっと心に秘めてきました。残念ながら、それは私個人の思いに終わるようです。他のサークル活動を同じように推進できる人がいない。

そうです。私は、今日の試合の午後には、ありえないほどの大応援団が来てくれることを、心から期待していたのです。それが実現すれば、子供たちは最高に幸せだっただろうな。1試合目に調子が出なくて想定外の敗戦をしてしまい、2、3試合目を全セット勝利、さらに得点率で上回って都大会を勝ち取らなくてはならないという本当に厳しい状況への勝負にすべてをかけた子供たち。午前中にトップチームと28点差という逆転不可能な得失点差を付けられ、それでもあきらめないで、必死に得失点差をうめようと頑張った子供たち。あと8点差までは追いかけた。これはすごいことだと思います。
こんなに厳しい勝負の場に、たった一人でも、バレー部関係者以外の応援団がいたら、子供たちのこれからの人生の大きな力になっただろうに。ああ、これが矢口地域の限界だったんだなと思ってしまいました。誰か一人でも挑戦する子供たちの姿にひと言、声をかけてくれるだけでも、子供たちは嬉しかっただろうに。組織形態やスローガンばかりを考えるのではなく、そういう思いが、あなた方の主張している「子供たちの幸せのために」なんじゃないかと私は気付いてほしいのです。

矢口タートルズの子供たちよ。都大会に出場するチームに、最後の試合で完璧に勝利した経験は、君たちの一生の自信にするとよいです。君たちは都大会出場以上の経験をすることができましたよ。そんな君たちにこの曲を贈ります。

【MUSIC VIDEO】君に捧げる応援歌 / HIPPY


得点差は次の通りでした。
1位 Oチーム 得点119点 失点93点 得失点率 1.28 得失点差26点
2位 矢口 得点123点 失点105点 得失点率 1.17 得失点差18点

矢口 2{21-12、21-14}0 Mチーム
矢口 2{21-19、21-16}0 Oチーム
この4セットで、あと8点差を追いつけたら都大会出場でした。
また、Oチームとの試合で、合計失点を5点少なくできたら都大会でした。
足りなかったのは1セットにつき2点。泣きたくなるような得失点差でした。
正直、Oチームとの試合の2セット目の終盤、頑張る君たちの姿に、私は涙を必死にこらえていました。
指導者たるもの、勝っていっしょに涙するのはあったとしても、都大会出場を逃したのは自分の責任だから、次につながるように冷静さを保とうと必死だったのです。

最後の勝負で、攻めて攻めて攻めぬいた矢口っ子たちに、心から拍手を送ります。


【サーブ成功率】チーム82%・・・負けた最大の原因
1位 I.H 92.9%
2位 N.A 92.3%
3位 T.H 83,3%
以下、80%以下。

【サービスエース率】チーム28.7%・・・まあまあ
1位 N.A 38.5%
2位 T.H 37.5%
3位 T.A I.A 33,3%

【サーブ得点率】チーム57.4%・・・まあまあ
1位 N.A 69.2%
2位 I.A 66.7%
3位 T.H 62.5%

【スパイク成功率】チーム81%・・・過去第2位
1位 I.H 86.5%
2位 F.Y 73.3%
3位 N.A 25%

【総得点】
1位 I.H 48点
2位 N.A 19点
3位 T.H 15点
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