物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

入梅か

2012-06-08 13:16:58 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、テレビのニュースを見ていたら、今日は西日本全体が雨で入梅すのではないかと予想されていた。

気温はそれほど高くはないが、曇りで湿度が少し高そうである。今夜は妻とソフィア・ローレンの「ひまわり」を見に行く約束をして、家を出てきた。

昨夜はドイツ語のクラスメイトのYさんの送別会であり、人とのつきあいの下手な私などもなんとか物悲しい気持ちである。もっともYさん個人はなかなか前向きの方なので、広島の生活をエンジョイするであろう。

また、松山と広島は海を隔ててはいるが、それほど遠い訳ではない。もう一度Yさんのご主人が転勤で松山に帰ってくるということもあながちないとはいえないとのこと。もし、そういうことがあれば、いいがと思ったりする。

Yさんは、なかなか積極性のある方であり、松山滞在の終わりごろはデパートの三越の店員としても働かれていた。広島にもデパート三越があるので、もし広島店に勤めたら、松山店の人が「内線でお話ができるね」と言っていたとか。

デパート三越の幹部の人が聞いたら、なんと不謹慎なと怒られることだろうが、これは単にお話のことなのでお許しを願いたい。実際にそういうことがされることはないだろうから。

また、このYさんは各地のドイツ語のクラスを巡って来られた方なので、松山のドイツ語のクラスがなかなか程度が高かったと評価を頂いた。このことは私たちにはなかなか分からないことである。

これも講師のR氏の長年の努力の成果であろう。


四元数と空間回転

2012-06-07 13:20:45 | 数学

表題のエッセイの草稿の入力が昨日ようやくできた。昨夕の「市民コンサート」が始まるのを待ちながらプリントアウトした原稿に赤字で修正を入れた。しかし、今日仕事場に来てその修正稿を見るとまったく気に入らない。

それはともかくとして、昨夜のコンサートは弦楽四重奏で、私などあまり音楽の分からない者にも楽しむことができた。

ドヴォルザークのアメリカという曲はなんどか聞いたことがあるが、やはり定番中の定番というだけあって、よい曲である。ベートヴェンのラズモフスキー第2番の第2楽章が私の気に入った。

昨夜は妻の知人は誰もコンサートには来なかったので、夫婦二人だけで楽しめた。

もっとも夕方の5時過ぎには夕食を県の中央美術館内にある、レストランで夕食をするからと、仕事場に迎えに来られたので、数学エッセイの入力が中途半端で中止せざるを得なかった。

ドイツ語のクラスの一員の、Yさんがご主人の転勤のために今月の半ばには広島に行かれるので、今晩は送別会がある。

(2012.6.8付記)  数学エッセイ「四元数と空間回転」は次々号の「数学・物理通信」(2巻3号)に発行(6月中)予定です。目的は私の納得ができていなかった四元数による空間回転の表示

u=q v \bar{q}

をできるだけ天下りではなく、導くことです。ここで、 q : 単位四元数、v, u : ベクトル部分だけの四元数

これは、このブログでもいつか書いたKuiperの書"Quaternions and Rotation Sequencces" (Pirnceton University Press) の記述にしたがったものです。

関心をお持ちの方は「数学・物理通信」の2巻3号の発行をお待ち下さい。なお、「数学・物理通信」は名古屋大学の谷村さんのサイトにリンクされていますから、検索すれば容易にたどりつけます。

(2012.6.27付記)上の付記では『数学エッセイ「四元数と空間回転」は次々号の「数学・物理通信」(2巻3号)に発行(6月中)予定』としたが、結局2巻2号に掲載された。関心のある方はインターネットで、数学・物理通信で検索をしてください。


Introvert

2012-06-06 12:32:01 | テレビ番組

今週の月曜の夜のNHKのTEDカンファランスはIntrovertがキーワードであった。

Intorovertなんて英語は知らなかった。後で辞書を引いてみたら、どうも心理学的な用語のようであるが、それでも日常でも使うようだ。

Introvertは「内向的とか、内向性の人」ということであろう。講演をした人は女性の弁護士さんであるが、いまは作家をしている人だった。

字幕がついているが、それでもなかなか全体の意味はよくは分からない。創造的なことをする人は内向的な人が多いので、外向的な人ばかりではなく、自分の内向性を大切にしようという話であった。

Jyoi Ito 伊藤穣一 (この番組の解説者、MITメディアラボ所長)は自分はshyではあるが、内向的ではないと自己分析をされていた。shyと内向的とは違うということらしい。また、人は100%内向的でも100%外向的でもよくなく、半々ぐらいがいいのではないかと話していた。

内向性がいいことだと称揚されたことなどあまり聞いたことがなかったが、世の内向的な人々を元気付けることであろう。人にはいろいろな側面があるものである。


蛍狩り

2012-06-05 12:57:49 | 日記・エッセイ・コラム

昨晩、知人たちと妻の運転で伊予市双海の翠地区の蛍を見に行った。蛍は夜にならないと見えないので、近くのいちご園でイチゴをたらふく食べた後にコーヒーを飲み、おにぎりを食べながら日の暮れるのを待った。そのうちに日が暮れて辺りが暗くなったので、川端の道を少し上流へとさかのばった。

少し行くと木がたくさん繁ったところにたくさんの蛍が点滅を繰り返しながら、悠々と飛んでいた。これは人間の主観が入っているので、蛍には別に悠々と飛んでいる訳ではないかもしれない。ここ数年は毎年ここに蛍を見に来るのだが、今年は蛍祭りのときには他に差支えがあって来れなかった。

しかし、それでもさすがにここが蛍の観賞のポイントであることを知っている人々が多分松山からであろう、車でやって来て、道幅が少し広くなっているところに駐車して蛍の夢幻の光を眺めていた。

彼らとて、そんなに長時間ここに滞在する訳ではないが、それでもこの季節のしばらくの間の蛍の夢幻の光を楽しんでいると思われた。

人間はやはりパンだけで生きているわけではない。もっとも双海のこの翠地区では蛍祭りをして、それが村おこし、町おこしに寄与していることは確かであろうから、それは経済と無関係とは一言で言いかねるけれども、それでもその根底には人間はパンのみにて生きるものではないという思想があるのだと思わされる。

しかし、そのときにはそのことまでは思いが及ばなかった。


直交行列の例?

2012-06-04 13:38:31 | 数学

2次元の直交行列の例はよく知られている。3次元の直交行列の例が故梁成吉(ヤンソギル)さんの著書「行列と変換群」(岩波書店)に一つだけ載っているが、これがはじめ直交行列の条件を満たしていない、ミスプリントかと思った。

それはいつもの通りに私の計算間違いで直交条件を満たしていることはすぐにわかったが、この例をどうやって見つけたのだろうと疑問が出てきた。それでいわゆるオイラー角の三角関数を用いた直交行列でない例が本に出ていないかと思って探しているが、なかなか見つからない。

自分で9つの要素を未知数にして3次の行列を表して、求めようとして見たが、いまのところその見つけ方がわかっていない。9つの要素をすべて未知数とすると直交条件で6つの条件が得られる。それにその行列の行列式が1またはー1である条件を加えても条件は7つで、まだ2つ条件が足りない。

だから、しばらく自分でその直交行列をつくるのはやめて、数学の本の中にその例がないかと探しているのだが、その例はいままで私が探しているところでは梁さんの与えた直交行列しか見つけられていない。

もちろんこれははじめにも言ったとおりオイラー角の三角関数で与えられた例を除いての話である。

もちろん、直交行列の条件を満たす、3次の行列はなかなか特徴のある連立方程式なので、その値の見つけ方がわかれば、いくつかの例をすぐにでも見つけられるようになるのであろうが、いまのところ自分でもその例を見つけられてはいない。


日曜出勤

2012-06-03 15:39:32 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、いとこ会が I 市であった。この会に妻と二人ででかけたので、私の車がないということで、仕事場まで妻にさっき車で連れて来てもらった。

2時間くらいの、いとこ会のために東京方面からも何人もいとこが駆けつけた。全体の参加人数は20人ちょうどであった。今回が最後のいとこ会だと招集をかけた従姉が言っていたらしいが、まだ2年か3年に1回くらいの頻度でいとこ会をしようとの意見が強かった。

それはともかく、昨日はそういうことで数学エッセイ「四元数と空間回転」の入力ができなかったので、その作業をするために今日は仕事場に来たのだが、ブログの訪問のされ方をチェックして、いまこのブログを書いている。土曜日と日曜日はブログのアクセス数が数十くらい減るので主に世間の人々が活動するのは月曜日から金曜日までであることがわかる。

35,6年前に私たちがドイツに滞在していたときには、ドイツではもう金曜日の午後は日本の土曜日の午後のような感じでゆったりした感じがただよっていたが、今では日本でも週休二日になって久しい。


西村肇氏の論文を読む

2012-06-02 15:34:15 | 学問

インターネットで武谷三男を検索していたら、西村肇さんという方の雑誌「現代化学」に出ていた南部陽一郎さんの業績のすごさを述べた論文に出会った。

なかなか読み応えのある論文である。何が読み応えがあるかということを一言ではいえないが、南部の論文とかエッセイだけから南部の心情というか心理に迫っているところがすごい。

これが南部の実際に感じていたところと一致しているのか、またはかなりいいところにまで迫ってはいるが、もう一歩なのか。

このことは南部がまだ生きているので本当はわかるはずだが、そんなことを南部には答えてはもらえないだろうから、最終的にはわからないかもしれない。

だが、こういう試論を書いた人がいるというのは驚きである。なかなか丹念に南部の研究を追っているので、私などはたじたじになってしまう。だが、西村さんにしたがって南部さんの研究をいつか追体験してみたいと思っている。

西村さんは星野芳郎とも親しかったようであり、星野の追悼文も書いておられる。これで知ったこともあり、興味津々である。

この追悼文で近藤完一さんと星野芳郎との角逐にも触れている。近藤完一が亡くなって武谷三男が生前がっくり来たというのはどこかで読んだから、いろいろな側面を武谷はもっていたのだろう。

いつか、西村さんにメールをして教えを請うてみようか。

(2012.9.10付記) 西村さんの論文から南部さんの業績のすごさを理解したことはわかったが、もうちょっと詳しく突っ込んでほしいと思うところもあった。

それは南部の業績の具体的にどのような点が独創的であり、こういう風に考えたのではないかというようなことに想像や推測をめぐらせてもらえたらもっとよかっただろう。

いわば、朝永振一郎の『量子力学 I, II 』 (みすず書房)が行っているような記述をほしいと思った。

これは単に私の感想(不満?)であるから、そんなものには西村さんが応える必要はないのだが、そんな余計かもしれない注文というか物足りなさをあとでちょっぴり感じたのもまた事実である。


友人の川柳

2012-06-01 12:04:10 | 日記・エッセイ・コラム

今日から6月になった。私も先月末に73歳になったが、一昨日に朝日新聞を見ていたら、友人の川柳が新聞に採用されていた。このN君は高校の同級生であるが、なかなか批判的精神の強い人であった。

菅前総理が事故調査委員会で答えた答弁をニュースで見たのか、その川柳である。名前と住んでいる住所から、私の高校の同級生のN君だと判断したが、間違っていないと思う。

N君は建築の専門家であり、T 建設に定年まで勤めていたと思う。中東に派遣されていたことがあることや彼がパイプのコレクションをしていることも新聞で知ったが、川柳をつくるとは知らなかった。

彼と私は中学校は違ったが、生徒会の役員を高校一年のときにしたから、親しくなった。なかなか几帳面な方で私などには真似ができない。

会社を定年後はもともと関心のあった、民俗学を大学で学んでいると手紙をもらった。そうこうして、何十年か振りに年賀状を交換するようになったが、毎年、外国の住居の写真のつきの年賀状を送ってくる。