民主党代表の小沢一郎さんは8日、「われわれが政権を担うことになっても、小選挙区で勝ち上がった者でなければ、本当に重要な役割を担う機会はない」と述べ、閣僚・副大臣、官邸スタッフ、党幹事長(国務大臣兼務)、常任幹事会議長などの要職への登用は衆院側では小選挙区勝ち上がり組に限定し、比例復活のゾンビ議員は当選回数にかかわらず要職には登用しない考えを示唆しました。
至極当然です。
具体的には現職でも野党転落後に初当選した当選1~4回生の4分の1ほど、元職の3分の2はたるんでいます。この人たちは小選挙区で勝ち抜き、自民党を倒して、政権を担い、政権を死守する使命の重さを理解していない。職業の一つとして、生活の糧を得るためだけに、衆院議員や総支部長をやっています。
その点、新人総支部長、中でも早めに公認が決まった総支部長たちは頼もしい限り。本気でこの国に政権交代可能な二大政党デモクラシーを確立しようとしています。解散先延ばし・兵糧攻めに耐え、総支部の管理にもたけています。自民党支持団体を民主党支持にひっくり返したり、全特(全国郵便局長会)さんとJP労組さんの初ランデブー総選挙にあたり、それぞれの特長に応じた役回りをお願いしたりしています。
自治体議員からやっている一部総支部長は個人後援会で毎月引き落としの政治献金をいただいている人も多いし、お父さんの土地を担保に借金をしている人もいます。東大法学部卒の元大蔵官僚、香川2区の玉木雄一郎さんは後援会グッズを販売したり、切手をいただいたりしています。第45回総選挙で初当選する「世直しチルドレン」は、明治維新をなしとげた30歳の下級藩士たちを彷彿とさせるでしょう。
小沢代表にお願いしたいのは、大臣・副大臣の3分の1は世直しチルドレンから起用してください。世直しチルドレンは、将来的な見通しが良いから、ライフサイクルを考えて衆院常任委員兼民主党国会対策委員→大臣政務官→衆院常任委員会理事→副大臣→大臣という順調なステップを考えている人がいます。
僕のカリスマ・堺の鉄人28号、大阪16区の森山浩行さんは、私が「仮定の話ですが、もしももしも政権交代したら、森山さんが野党議員として与党を追及する委員会質問が聞けないのが残念です」と言ったら、「まあ、それは15年後、民主党がもう一度下野した時にね」と答えました。政権交代可能な二大政党デモクラシーをつくるために本気です。
森山さんは関西テレビ放送社員、堺市議、大阪府議と「年収1000万円以上の仕事」に3回も就いています。が、「完全無所属」をうたう世直しの人生の末に選択したのは生まれ故郷の大阪16区の民主党総支部長です。ちなみに総支部長の給与は(調査委託費)手取りで20万円(源泉徴収後)です。テレビ局社員と自治体議員の両方の経験があるのは、次の総選挙の予定候補者では森山さんだけです。(自民党にいるTBS社員→都議の元文相は引退します)。彼なんかが対抗馬の北側公明党幹事長を破ったら、いきなり総務大臣政務官に起用してもいいのではないでしょうか。
実は第171通常国会の過程で、菅直人さんが総理レースから脱落しつつあります。予算委員会筆頭理事ですが、運営は経験のある次席理事が中心になり、緊急雇用対策本部長としては、パフォーマンス優先との批判も出ています。そして、何より問題児=東京都連代表として大将でありながらシンガリを務め、敗戦処理にあたっています。東京は局面大展開の秘策が残っていますが、現段階では、極めて厳しい情勢です。菅さんも弱気になっているようで、斉藤環境相に対して、「私も本当は技術系の仕事に就きたかった」と本音をポロリ。斉藤さんは東工大院修了(工学博士)、清水建設でNASAと月面基地の建設に携わり、クリーンエネルギーでも日本を代表する技術者だそうです。
マスコミも清和会の会長がどうしたとか、代表世話人がどうしたとかはどうでもいいので、民主党の話題をやってください。例えば、「小沢一郎と渡部恒三は仲が良いのか?」とか。4月からはTBSが平日の午後6時~午後8時をキャスターニュース番組に衣替えしますから、どんどん赤坂スタジオに民主党議員を呼ぶべきです。低コストでそこそこの視聴率が稼げるはずです。
第45回総選挙は政権交代と同時に「政治を国民の手に取り戻す」選挙です。そのためには、民主党総支部長の背中を押してやる。政治献金をしたり、人力献金をする。そうすれば当選後に顔が上向くような奴はいません。
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時事ドットコム:郵政発言で首相早期退陣も=要職起用、小選挙区勝利が前提-小沢氏
民主党の小沢一郎代表は8日、新潟市で開かれた党所属衆院議員の会合であいさつした。小沢氏は、小泉内閣の総務相として郵政民営化には不賛成だったとする麻生太郎首相の国会答弁に触れ「与党の連中も『首相が言う話か』とあきれ返っており、こんな首相じゃ駄目だという動きが起こりかねない。いつ政局の転換があってもおかしくない」と指摘。早期退陣につながる可能性もあるとの見方を示した。
小沢氏はまた、「われわれが政権を担うことになっても、小選挙区で勝ち上がった者でなければ、本当に重要な役割を担う機会はない」と強調。閣僚や党役員などの要職への起用は小選挙区での当選が前提になるとの認識を示した。あくまで小選挙区での議席獲得を優先する立場を強調したものだ。 (了)
(2009/02/08-19:13)
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