【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

民主党が八面六臂の大活躍 2月19日・20日の国会

2009年02月21日 13時50分58秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

 なんか、インターネット重いですよね。土曜日だけど、家でネットして時間を潰す人が増えているのでしょうか。

 ◇

 19日(木曜日)午前の衆院予算委(麻生内閣の体制についての集中審議)から、民主党が国会審議に復帰しました。9時46分に菅直人さんの質問が始まってから、民主党ブームとも呼べる存在感を示しています。

 今や日本の政治は民主党を中心に回っています。

 19日の川内博史隊長は圧巻。「中川財務相(当時)とG7で同行した玉木林太郎・財務省国際局長は高校の同級生」「昼食時にワインを注文した」「G7後、バチカン視察に行った」などを暴きまくりました。「かんぽの宿バルクセールの固定資産税評価額総額は簿価の7倍」という松野頼久さんの指摘もしっかり議事録に残りました。

 ◇

 20日午前は衆院予算委分科会、財金委、総務委。

 ダブルヘッダーは松野頼久さん(熊本1区)、古本伸一郎さん(愛知11区)、高山智司さん(埼玉15区)、三日月大造(滋賀3区)、大畠章宏さん(茨城5区)の5人。

 財金委理事の松野頼久さんは「かんぽの宿」で、総務委員会に出張。かんぽの宿追及ウィークを締めくくりました。固定資産評価額から適正価格を探るという手法が大成功しました。まあ、松野さんは個人的に固定資産税に人一倍強いですから(^^;)。国会至近のビルの中にも松野ファミリーが所有していた建物があるそうです。最近は自民党政府の意向で、内閣官房や内閣府の「室」がいろいろなビルを借りていますが、実は松野さんゆかりのオフィスビルかもよ。

 大畠章宏・さんは、第4分科会(文科省)、第7分科会(経産省)をかけ持ち。元々大畠さんはこっちの分野の方が専門ですが、今は勉強を兼ねてネクスト金融担当大臣をやっています。

 古本伸一郎さんは財金委で与謝野財務相、予算委第2分科会で総務相とダブルヘッダー。「財務相が閣僚懇談会で話し合う」とした内容をだれよりも早く総務相に伝えました。

 高山智司さんは9時半から第1分科会(内閣など)、10時半から第7分科会(経産)のダブルヘッダー。三日月大造さんも10時半から第6分科会(農水)、11時半から第4分科会(文部科学)のダブルヘッダーをこなしました。
 高木義明副代表(長崎1区)が第5分科会(厚労省)に出たので、労組の話かなと思いきや、原爆症の話でした。古本伸一郎さん(愛知11区)は第2分科会で自動車関連税のお話。まあ、古本さんにとっては義務的な仕事ですが、あとは分科会も国策話が多くて、驚きました。もう少し地元の話をしてもいいかも。

 鳩山総務相は、午後4時50分頃の衆院予算委で、国民新党(民主党推薦)の下地幹郎さんが「転売疑惑」について総務省に調査を要求。「そういえば、午前中に松野議員からも質問がありましたが・・・」と答弁すると、「私の方が総額が多いんですから先に調べてください!」と応じました。まるで、三角大福中がしのぎを削った元気が良かった頃の政党政治が民主党に宿ったようです。

 だいぶ、新聞が報じてくれています。木金はお腹一杯に取材できましたので、気が向き次第、ブログにアップしていきます。気長にお待ちください。

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公明新聞の泣ける投書

2009年02月21日 13時50分21秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ
 2月21日付公明新聞の投書欄に次のような投書がありました。

 大要は以下の通り。

 合言葉は「ピンチはチャンス」
  大阪市北区 ○○由紀

(引用はじめ)

 結婚してから家計簿を付けています。この21年間で記帳と同時に残金がゼロになったのは今日が初めてで、自分でもビックリしました。収入からローン、公共料金、新聞代と必要経費を差し引くと、何も残らず、一瞬頭が真っ白になりました。
 わが家も不況のあおりをまともに受け、子どもたちにも状況を話しました。「これがドン底なら、後は悪くなることもないよ。これを乗り越えたらすべてうまくいくよ!」との子どもの言葉に、「ハッ」と私も目を覚ましました。
 これまでも子どもの病気のアトピー、不登校など、さまざまな悩みに直面するたび、「ピンチはチャンス!!」ととらえ、前向きに考えを切り替えて克服してきました。今こそ、家族で踏ん張って、「ピンチはチャンス!!」を合言葉に、団結して乗り越えていく決意です。
 (パート 44歳)

(引用おわり)

 私がここで指摘したいのは、「これがドン底」「後は悪くなることもない」としていますが、これに根拠がない、ということです。

 およそ人間は辛い時期になると、「今が最悪」と思いがちですが、その後さらに状況が悪くなり、2番底が来ることは多々あります。

 私は昨年、ジョン・K・ガルブレイスの『大暴落1929』(村井章子翻訳、日経BPクラシックス)という本を大急ぎで読みました。この本は麻生首相も購入したと報じられています。

 この182ページに次のような記述があり、ハッとしました。

(引用はじめ)

 1929年の大暴落の際立った特徴は、最悪の事態がじつは最悪でなく、さらに悪化し続けたことである。今日こそこれで終わりだと思われたことが、次の日には、あれは始まりに過ぎなかったのだとわかるのだった。

(引用いったん終わり)

 そして私はインチキ政党の中で、国会で質問もせずに政界再編を企てるゴミ人間である日経政治部の先輩である中川秀直(当時の名は佐藤秀直)、埼玉の早川某、松波健太君らに次の言葉を贈りたいのです。

 これは「第8章 暴落後の日々2」の書き出し、237ページです。

(引用もう一回はじめ)

 大暴落で大勢のアメリカ人は財産を失った。しかし社会的地位の高い人にとっては、財産よりも名誉を失ったことの方がはるかに痛手だったにちがいない。知性や先見性に対するかつての信頼が、一気に失われた。さらに不幸なことに、

嘘つき
 だという烙印まで押されてしまったのである。

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「住宅ローンの悩み」が京野公子・秋田3区総支部長に寄せられる

2009年02月21日 00時27分19秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 住宅ローンの悩みというのは、なかなか人に言えず、悶々としている人が多いと思います。

 お金の貸し借りとはそれ自体が人との付き合いと言ってもいいでしょう。漱石も、『三四郎』をはじめ、お金の貸し借りをたびたびドラマの主題に仕立てています。

 秋田県第3区総支部長の京野公子さんが興味深いブログを書いていました。


(引用はじめ)

ハム'ず ひとりごと2月20日付「危機に瀕する生活者」

私の選挙区・秋田県第3区は、非常に広大な地域である。
冬の活動には、週間天気予報は無論のこと、翌日の天候調査(ちょっと大袈裟?)も欠かせない。

昨日の朝なども、湯沢を出る時は、まあまあの冬の朝だったが、協和インターを降りて、定番スポットの交差点に7時30分にスタンバイしたら、突然、吹雪が襲ってきた。

吹雪が治まれば、肩や帽子に容赦なく積もる、ものすごい大雪。
その後の活動に備えて、ジーンズ等着替えの用意はあるのだが、8時半にモーニング活動を終えたら、全身が雪まみれで、凍りついたような状態になった。

こんな日に、ここまで遠方に来てしまうと、後が大変。
案の定、予定の地区に向かうため、農道に入ったら、凄まじい地吹雪で立ち往生してしまった。

このところ、ふだんの活動で耳にする話題。
急激な不況の影響で、失業し、新築したばかりの住宅ローンをどうやって返済するか、目途が立たない。
あるいは、返済が滞って、このままでは競売に付されてしまう。
すでに、競売に付されて、売家の看板が立ってしまった・・・・・・などなど、住宅ローンの支払いに苦しむ方々のお話を聞きすることが多い。

家は一生に一度の大きな買い物。
家族みんなの夢や願いがいっぱいに詰まった、幸せのシンボル。

それが、大きな不幸や心痛の元になるとは、なんとも心の痛むことではないか。

政府は、新たに住宅を取得する方のために、これまでにない、大型減税策を打ち出す。

だが、それは違うのではないか、と思う。

現在の不況が、不動産業界から発しているのならば、新たな住宅取得を促すという意味で、結構な政策だと思う。

だが、世界同時不況の直撃を受けて、日本の屋台骨であった輸出産業が大打撃を受け、日本の不況は、底知れない様相を呈している。
失業や自宅待機が増えたことによる収入の減少などによって、すでに取得した住宅のローンの支払いに苦しむ人々が増大している。

こうした状況に対して、緊急に対処する政策をなぜ打ち出さないのか。

悶々とした気持ちで開いた今日の新聞に、米国のオバマ大統領が、住宅救済に七兆円を投じる、という記事が掲載されていた。
返済に苦しむ300万人から400万人の米国民を対象に、月収に占めるローンの返済比率を31%まで下げることを目標に、政府と金融業界が協力して、住宅ローンの貸出金利を下げるというのだ。

この日本で、現に返済に苦しんでいる方、住宅の差し押さえに直面している方は、この米国の力強い救済策をどのような思いで読んだことだろうか。

日本の政府の打ち出す景気対策は、どちらかというと富裕層、あるいは余裕のある層を対象にした政策が目立つ。
政府は、一般的な勤労者世帯の生活が、崩壊に瀕しつつある、という厳しい現状を認識しているのだろうか。

 
[年越し街宣の京野さん]

 京野公子さんの昨年の民主党調査。

 昨年の第1回情勢調査では、推定得票率41・2%、第2回(10月5日)は、36・9%。ヒヤッとしますが、これは自民党で2世候補同士の公認争いが勃発、3つ巴の構図になったから。現職に対するリード率は「マイナス17・7%」から「マイナス6・9%」へとギュイーンと追い上げました。

 まあ、住宅ローンの悩みを話したくなる京野さんですから、最終的には勝てるのではないでしょうか。

 麻生さんは住宅ローンの相談に乗ったことはあるんですかね?