鳩山さん、大阪あいりん地区で選挙区の若者と出会う

　民主党の鳩山由紀夫幹事長が９日、大阪市西成区の釜ヶ崎あいりん地区を訪れた際、選挙区である北海道９区の日高支庁出身で、トヨタ自動車系企業で派遣切りにあった若者と出会っていたことが分かりました。

　はあとめーる鳩山由紀夫メールマガジン２００９年２月１２日号で明らかにしました。

　鳩山さんはあいりん地区を「代表時代に一度訪れたことがありましたので、今回は二度目でした。主として土木・建設関係の仕事が無くなったお年寄りの男性が、炊き出しの食事を摂り、シェルターで夜露をしのいで暮らしています。その数は千人を超えています」と説明。

　「今回の危機によってその数が特に増えたわけではないようです」との視察結果を報告した上で、「再就職先を求めて大阪ホームレス就業支援センターにやってきていた若者は、昨年の１２月に派遣切りにあった青年でした。トヨタ系の企業で働いていたとのこと。彼の出身が北海道の静内と聞き、つい２日前に酒井新ひだか町長（旧静内町を含む）が私の国政報告会で、派遣切りに遭った若者がふるさとに戻ってきて、地元も大変だという話をしていたことを思い出しました」。

　この「トヨタ系の企業」がどこの所在であるか分かりませんが、“たくぎんショック”から抜け出せずぬかるみにはまっていく北海道出身→道外に出て、愛知が拠点のトヨタの系列企業で働いて→派遣切りで大阪のあいりん地区にたどり着いた若者。「派遣切りの影響がまさに全国に及んでいます」とし、「派遣先にも連帯責任を負わせるべきであり、法整備が急がれます」と野党である悔しさをにじませました。

　鳩山さんは、７００人が寝泊りしているシェルター（宿泊所）について、「３枚の毛布が折り重ねられている二段ベッド」「冬でも暖房はありません。人いきれでむしろ暑い」「簡易トイレとシャワーが付いていましたが、プライバシーはありません」とし、基本的人権のひとつ、生存権（健康で文化的な最低限度の生活を営む権利）「を満たしているとは思えませんでした」とし、個人的考えとして、「“住居の保障”を憲法で謳うべきだ」との意見を示しました。これは私も全く同感です。

　鳩山さんは民主党の具体的施策として、「介護ヘルパーや森林整備・林業にはまだ人材が圧倒的に不足していると理解しています。そして、こういった職種に彼らが就けるよう、技能講習を受ける間、幾ばくかの生活支援を行なうことを提案しています」と強調。

　そして、メールを次のように締めくくりました。

　彼らは最も定額給付金をもらいたい層であると思います。しかしながら、彼
らの口から出る言葉は、「麻生の馬鹿野郎」でした。

　　

「こんなところに来る政治家はいない。よう来てくれた」との言葉に、政治を変えて欲しいと願う気持ちは、彼らが一番かも知れないと感じました。

【恵まれている方々へのお願い】

　恵まれている方へのお願い。あす１３日は年金受給日です。民主党はこの未曾有の不況から脱出するために部門会議などで様々な策を練っています。真剣すぎるほど真剣で、私はもっと選挙区に帰ればいいのにと思うくらいです。

　今の不況を抜け出すためには、「年金通帳で消えない年金」をつくること。これで消費が回復します。それと介護職の収入を国の責任で底上げすること。総務省の統計では、建設業の失職者を超える新規求人者が介護業から出ています。介護職の待遇をよくすれば、雇用の調整は十分可能です。

　最大の景気対策は政権交代です。民主党は政権担当能力が十分にあります。１５年ぶりの与党ですし、半分以上の議員は初めての与党ですから、うまく行かないこともあるでしょうが、育ててやってほしいと思います。

　下は落選中の前衆議院副議長、中野寛成さんの「民主党総支部への寄付のお願い」です。私が大阪に行って、撮影してきた動画です。

【兵糧攻め】中野寛成・前衆院議員が民主党へ物心両面の支援のお願い
　ぜひ、民主党の総支部長に寄付をお願いします。寄付は銀行振り込みになっています。総支部スタッフの手間がありますので、できれば１万円以上でお願いできればありがたいと思います。政治資金収支報告書の作成が必要ですので、「住所と氏名」を事務所に連絡してください。
http://www.dpj.or.jp/news/?num=14015

　寄付しても、きちんとお礼の電話をしてこない総支部長がいたら、当ブログにコメントないしメールをください。名前を公開します。

　お住まいの選挙区にまだ民主党総支部長がいなかったり、総支部長が嫌いだったりする方は、民主党本部の「国民改革協議会」にお願いします。
http://www.dpj.or.jp/sub_link/info_kifu/index.html

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【郵政民営化】石原伸晃さんに「投票して反省」という投書、朝日新聞に掲載

　１２日付の朝日新聞投書欄に「ブレる首相は信頼できない」という東京都杉並区の７３歳男性（無職）の投書が載りました。

　「郵政民営化に賛成じゃなかった」という麻生首相（自民党総裁）の発言を聞いて、「今まで支持してきたが、これではとても信頼ができなくなった」と主張しています。

　「このままでは国家として先が見えない。そして、きちんと総選挙をしないツケが次々と国民に回っている気がしてならない」

　「郵政民営化に１票を投じた１人として反省し、今度は政治理念や実行力、決断力で選びたい」と結んでいます。

　前回の衆院選の投票行動を明かした上、それへの反省を示す。なかなかできることではありません。

　杉並区の全域は東京８区のすべての「１自治体１選挙区」ですから、第４４回衆院選では「石原伸晃」候補に投票したということでしょう。　　

　東京２３区の中には一人あたりの申告所得が年５００万円以上というセレブの多い区が９つあり、その中の一つが杉並区です。

　恵まれた環境にある人でないと、「過去の投票行動を明かし、反省し、次の選挙への投票基準を示す」ことはできないでしょう。

　とはいえ、おのおのの境遇でできることをしていかないと日本はジリ貧です。政権交代へ一歩だけ踏み出していただきたいと思います。

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