【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

政府、メタンハイドレートなど「フロンティア分科会」設置 野田フロンティア演説が早くも具体化

2011年12月12日 08時41分29秒 | 第180通常国会(2012年1月~9月)一体改革

[画像]大隈講堂で演説する野田佳彦首相、NHKニュースから。

 おはようございます。新しい1週間の新しい朝です。

 野田フロンティア演説(2011年12月7日、大隈講堂、早稲田大学鵬志会主催)が早くも具体化です。

 12日朝のNHKニュースは、政府は年内(今月中)にも、国家戦略会議の下に「フロンティア分科会」を設ける方針を決めた、と報じました。新たなエネルギー源として期待される、日本近海の海底の「メタンハイドレート」などの開発が必要だとしており、「海や宇宙のフロンティアを開発し、きょうよりもあしたがよくなると思える国を作ることが私の夢だ」との大隈講堂での特別講演のVTRを放送しました。「フロンティア分科会」は30代から40代の有識者など、若手の民間人を中心に10人程度の作業チームを設けて、中長期的なビジョンをまとめるとのことです。

 野田首相は、12月7日の特別講演で

 「日本の持っている“フロンティア”を開発していこうという試みを始めました。どんなフロンティアがあるのか?」「例えば、海。」「深さもいれると、日本の排他的水域、管理できる部分は、深さは世界で4番目です。5000メートル以上深いところ、これは日本が1番多いんです。フロンティアは多いんです。そこにメタンハイドレート等々、さまざまな鉱物資源が眠っている。それを開発をしていくということがもちろん大事だと思います。海にフロンティアがあります。そして、宇宙もそうです。立体的に見れば、宇宙もわが国のフロンティアです。ロケットを飛ばし、(人工)衛星を飛ばせるという国は、それほどありません。国際協力で(宇宙)飛行士も育ってまいりました。独自の射場(しゃじょう)、打ち上げる場所を持っている国もあんまりありません。日本は種子島もあります。『世界で1番地球の息づかいを感じることのできる国』になったときに、国際貢献のみならず、ビジネスのチャンスも次々生まれてくるだろうと。私は思います。こういうフロンティアを開発することによって、みなさんがきょうよりもあしたが良くなってくるだろう。そう思える国をつくるのが私の夢でございます

 と語っています。


[画像]NHKニュースから。

 きょう午前中には種子島からH2Aロケットで日本の人工衛星が打ち上げられます。人工衛星は政府の情報収集のために働くほか、H2Aロケットの信頼性が向上すれば外国の政府や企業からの受注も見込めます。我が国の空の守りの主力となるFX(次期主力戦闘機)も今週中に3つの選択肢から選定されます。運用や整備のために人材の育成のしかたにも影響するでしょう。新しい年に向けた動きが今週はあります。あるいは、国家100年の大計とまでいかなくても、数十年の中長期ビジョンになります。

 きのうは「ボーナスサンデー」ということで、かなり繁華街への人手や、インターネット通販の売り上げも繁盛したようです。東日本大震災ですくんでいた私たちですが、がんばれる人から少しずつ、立ち上がりつつなります。やはり日本は足腰の強い国です。

 フロンティア(Frontier)! 

 新しい日本が始まろうとしています。

政府 フロンティア分科会設置へ NHKニュース

政府は、新たな産業や雇用につながる分野の開拓に向けて、年内にも、国家戦略会議の下に、若手の有識者など民間人を中心にした「フロンティア分科会」を設置することになりました。

野田総理大臣は、新たなエネルギー源として期待される、日本近海の海底の「メタンハイドレート」などの開発が必要だとしており、「海や宇宙のフロンティアを開発し、きょうよりもあしたがよくなると思える国を作ることが私の夢だ」と述べています。これを踏まえて、政府は、新たな産業や雇用につながる分野の開拓に向けて、年内にも、国家戦略会議の下に「フロンティア分科会」を設置することになりました。「分科会」には、テーマごとに、30代から40代の有識者など、若手の民間人を中心に10人程度の作業チームを設けて、中長期的なビジョンまとめることにしており、これまでの調整では、テーマとして、海洋や宇宙の開発、将来の人材育成などが検討されています。野田総理大臣には、かつて大平・元総理大臣が、若手の有識者を中心に研究会を設置し、「環太平洋連帯構想」などを検討したことが念頭にあると見られており、政府は、分科会のテーマの選定やメンバーの人選を急ぐことにしています。

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