【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

小沢一郎をずぶり・・・ 国民の生活が第一結党も、問責・不信任封じられる

2012年07月11日 22時04分16秒 | 第180通常国会(2012年1月~9月)一体改革

 小沢新党「国民の生活が第一」の結党大会が2012年7月11日(水)に開かれると聞いて、私は「しめた!」と思います。というのは、会場の憲政記念館は衆議院が所有・管理していますが、ここは金属探知器はボディーチェックがないからです。よし・・・私は1997年12月27日(土)に新進党を解党された、いわば親を殺された恨みを晴らそう。そう思い、憲政記念館に向かいました。

 結党大会の1分前、運命の午後5時59分。小沢一郎が出てきました。よし。小沢一郎をにらむと、小沢ににらみ返され、手が震えてピンぼけ写真に。


[写真]2012年7月11日午後6時からの国民の生活が第一結党大会に向かう小沢一郎衆議院議員、憲政記念館、筆者撮影。


[写真]2012年7月11日午後6時からの国民の生活が第一結党大会に向かう小沢一郎衆議院議員、憲政記念館、筆者撮影。

 あっという間に小沢が通り過ぎてしまい、千載一遇のチャンスを逃しました。

 やむなく、記者会見の質問で仇討ちしようと、ずっと手を挙げていましたが、司会の岡島一正衆議院議員は記者クラブや、岩上さんのみ指名。

 その後、小沢が退場した後に、「参議院に関する質問はありますか?」としたところ、私1人しか挙手しておらず、十数秒の沈黙の後、私が指名されました。

 私は広野允士・国民の生活が第一参議院議員会長に対して、先ほどのエントリーにも書いた、参院公明党では山口那津男代表を上回るけん制を誇る白浜一良・参議院議員会長(元創価学会関西男子部長、元新進党参院幹事長)が小沢一郎氏について「3年間与党の主要メンバーとして社会保障の個々の政策をつくれる立場にいたのに、何もせずに離党した小沢氏に国民は厳しい目線を向けている」と9時半からの参院議員総会で述べたと指摘。「さきほど、問責決議案を参院で出したいと言ったが、参院公明党が乗られなくても理論上は問責は通るが、現在の政治構造からして公明党が乗らなければ自民党が乗るわけがない(ので問責は通らない)。白浜さんは広野さんもよくご存じの通り、新進党の参院幹事長だった人だが、おそらく新進党解党への怨念があるはずだ。新党より先に白浜さんに詫びないと参議院は動かせないのではないか」と質問しました。

 これに対して広野会長は「新進党のことはよく知っているが、ここでは話せない」と言葉を濁しました。そのうえで「問責については社会保障と税の一体改革法案をよく見極めたい」と語りました。これに先立ち、小沢一郎代表(党首?どっちでもいいけど)は、「現時点ではそのような考えはない」として衆院での内閣不信任案、参院での総理の問責決議案とも一体改革法案の採決前に提出できないとトーンダウンしました。しかし、小沢代表は「消費税増税法案を撤回すべきだ」と語りましたが、これは、国会法第59条で衆院通過後は、内閣は閣法の撤回は要求できず、今回のように衆院修正がかかっていても同様です。

 よって、きょうから参議院で審議入りした「社会保障と税の一体改革”8”法案」ですが、どんなに早くとも8月10日以降まで審議することになります。閣僚と民自公のオールスターキャストでの審議(【顔写真名鑑付き】◎新しいスタイルの国会がスタート 首相・閣僚と与野党議員が入り交じって答弁)を楽しめることになりました。衆議院解散は絶対的に8月中旬より後ということになります。これに伴い、元新進党役員でもある政府首脳関係者は「6月上旬から選挙準備に入っていた創価学会が(日常活動としての)F取りを一時中断して、夏休みに入るよう指示した」と明かしました。また状況に変化があれば、こちらのブログですぐにお伝えします。

 参議院で一体改革審議がノンストップで続きますし、個人的に仲の良い議員が複数委員に抜擢されたので、当ブログとしても夏休みというわけには行きませんが、しっかりと国の行く末を見すえながら、あるいは自分の行く末を見すえながら、節電の夏、ひっそりとしっかりと前に進んで参りましょう。

 私が小沢一郎の息の根を止めるチャンスはまたしても次回に繰り越しとなりました。修行を積んで、第46回総選挙で、小沢一郎さんを仲間ごと、ズブリとやって、新しいデモクラシーの扉を開きたい。そのためには、まずは参院での一体改革です。

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小沢一郎さんが腰を痛める、激痛、仏罰か? 一体改革法案が参院で審議入り

2012年07月11日 16時06分32秒 | 第180通常国会(2012年1月~9月)一体改革

 公明党の白浜一良参議院議員会長は、2012年7月11日(水)の参議院議員総会で「3年間に与党の主要メンバーとして社会保障の個々の政策をつくれる立場にいたのに、何もせず消費税だけを対立点に離党した。国民は厳しい目線を向けています」と述べ、小沢一郎氏を激しく批判しました。白浜さんは1997年12月27日、小沢氏が一方的に新進党を解党したときの、参院会派「新進党・平成会」の幹事長でした。白浜さんが新進党解党の怨念を持っていることがうかがい知れました。

 この後の参議院本会議では、社会保障と税の一体改革8法案がようやく参議院本会議で趣旨説明(お経読み)が行われ、審議入りしました。これは小沢グループら民主党議員が6月26日(火)の衆院本会議で法案に造反する「1年生危険な火遊び」により、国会が空転していたため。法案審査はそれ以来、15日ぶりとなりました。衆議院ではまだ法案審査は再開していません。衆議院での審議入りが5月8日、参議院での審議入りが7月11日、会期末が9月8日ということで、国会は瀬戸際を迎えています。

 きょう審議入りしたのは、議題順に次の6法案です。

 年金の最低保障機能強化法案(180閣法74号、衆院修正)
 被用者年金一元化法案(180閣法78号)
 社会保障制度改革推進法案(180衆法24号)
 子ども・子育て新システム法案(180閣法75号、衆院修正)
 認定こども園法改正案(180衆法25号) 
 子ども・子育て新システムのための56法律改正法案(180閣法77号、衆院修正)

 の6本です。

 小沢新党と1年生危険な火遊びによる成立への懸念があったのか、小宮山洋子・厚労大臣(兼)内閣府少子化担当大臣がお経読みで涙ぐむ場面がありました。民主党から長妻昭・法案提出者、自民党から田村憲久・法案提出者の両衆院議員も趣旨説明をしました。代表質問では、公明党の池坊保子衆院議員が答弁する場もありました。「委員会90時間審議」(輿石東・民主党・新緑風会会長)とされていますが、楽しくなりそうです。

 小沢一郎さんが腰を痛めたことが分かりました。床に落ちた物を取ろうとした際に激痛が走ったようです。激痛で歩くのにも苦労しているという情報もあります。私は仏罰だと思います。あるいは天罰かもしれません。小沢一郎氏は2012年7月11日午後6時から憲政記念館で新党結党大会にのぞみます。仏罰かはたまた天罰か。そのいずれにしても、小沢一郎は民主の敵です。日本国1億人の怨念を集めて、小沢一郎を呪い殺しましょう。

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