【参議院本会議 2012年7月7日(土)】
【衆議院本会議 2012年7月7日(土)】
小沢新党「国民の生活が第一」の衆参会派発足に伴う院の構成のやり直しのため、本会議が参議院で午前10時、衆議院で午後1時、開議しました。わずか5分間で終わり、傍聴の人たちも「えーこれだけ」と驚いていました。
参院第4会派の「国民の生活が第一」(12人)は、自民党、共産党、新党改革に挟まれた立ち位置の分かりづらい場所に押し込められました。参議院本会議場は460座席に242議員が座るので、初めから空席が多いのですが、国民の生活が第一は5列目以降というベテラン席に押し込まれました。
外山斎議員(宮崎選挙区)は5列目というベテラン席で所在なげ。中村哲治議員(奈良選挙区、来夏改選、自民党が候補者絶賛公募中)は「太陽にほえろ!」の363話で、俳優の宮内淳演じるボン刑事が銃で撃たれ、電話ボックスから署に連絡中に倒れて殉職したシーンを彷彿とさせる上下鮮やかな白のスーツ姿。完全にアッチ系の人にしか見えませんでした。国民の生活が第一は仲間だった平田健二議長の入場の際に拍手をせず、散会後には小沢一郎代議士初代秘書の藤原良信参院議員が議長を見送らずに、人差し指で人を指しながら呼びとめる光景がありました。
民主党・新緑風会の議席が3ケタを割ったことから、公明党が法務委員長(西田実仁委員長)に加えて総務委員長ポストもとりました。総務委員長は昨年の日教組・那谷屋議員の退任後から1年以上務めた藤末健三さんが委員長を辞任して、最年長83歳の草川昭三さんが総務委員長になりました。
このときの採決で、国民の生活が第一が割れる場面がありました。社会保障と税の一体改革に関する特別委員会の設置について、議長は参議院規則第137条に伴い、起立採決としました。このとき、国民の生活が第一のなかから9人が起立しましたが、5列目の外山斎さん(宮崎)、6列目の友近聡朗さん(愛媛)、平山幸司さん(青森)の来夏1人区で改選を迎える3人が起立しませんでした。議長が「起立多数」と宣言した後に、後ろを振り返り、他の議員が起立しているのをみて、立ち上がりました。国民の生活が第一は最初の表決から、党議拘束無しで、9人が賛成、3人が反対とまっぷたつに分かれました。小沢一郎さんのお父さんの小沢佐重喜さんは吉田自由党にいましたから、小沢新党は本当に自由なんですね。
散会後には、平山幸司さんが自民党の赤石清美さん、松下新平さんと会話する光景がありました。
午後1時からの衆議院本会議は驚きました。議長席から見て右から第一会派から座るのが衆議院の慣例です。これはフランス革命後の三部会、国民議会からの伝統です。衆議院第3会派の国民の生活が第一ですが、民主党と自民党の間、議長から見て正面に席が移動していました。本来ならば自民党と公明党の間に座るはずですが、報道によると、自民党が「自公分断は嫌だ」と言ったようです。本当に小沢新党はどこに言っても嫌われる、百害あって一利ないですね。早く全員落選すればいいのに。
造反者・離党者である国民の生活が第一は楽しそうにしていました。その一方で、造反者である民主党議員が所在なげなのが衆議院では目立ちました。民主党に残った福田衣里子造反者(長崎2区)が山岡達丸造反者(比例北海道ブロック)に声をかけていました。民主党の石山敬貴造反者(宮城4区)は党内で声をかけてくる人がいないので、散会後に国民の生活が第一の中野渡詔子離党者と話していました。もうそっちに行ったら。
例えば、加藤学議員は(長野5区)6日の本会議では民主党・無所属クラブの席にいましたが、おなじく造反者で民主党議員の水野智彦さんに声をかけたり、マスコミ出身の長島一由さんが声をかけていました。長島さんはフジテレビ出身で、三宅雪子衆院議員や米長晴信参議院議員の離党が相次いでおり、「フジテレビは何をやっているのか」と叱責されそうな雰囲気なので、必死につなぎとめているようでした。民主党愛が強い1期生の藤田憲彦さんも、移動中に国民の生活が第一の菅川洋造反離党者(広島1区比例)、福嶋健一郎造反離党者(熊本2区比例)に一声かけていました。山尾志桜里さんが相原志乃造反離党者に声をかける場面もありました。
4人しかいない自民党1期生の斎藤健さんは元々羽田系ですが、隣席となった国民の生活が第一に両膝をついて頭を下げていました。さすがに衆院議院運営委員(兼)自民党国会対策委員だと感じましたが、実は民主党分裂の漁夫の利で大喜びなのかも知れません。
選挙によらずに、二大政党に次ぎ、公明党の2倍近い議席の衆院第3会派、あるいは参院第4会派が出現したのはそれ自体が民主の敵です。とくに参院国民の生活が第一の2人の議員は2016年7月まで任期があります。党議違反のない、私たちの国民の投票行動で決める政治を実現するために。
造反者はことごとく小沢一郎の同調者ですから、死を持ってあがなうべきです。
民主の敵、小沢新党「国民の生活が第一」全員を絶対に落選させましょう。
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