【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

企業に課徴金を課す景品表示法改正案が異例の月曜審議で衆・委員会で全会一致で可決【追記有】

2014年11月10日 18時57分16秒 | 第187臨時国会2014年地方創生国会

[画像]景品表示法改正法案を全会一致で可決する、衆議院消費者問題に関する特別委員会、2014年11月10日(月)、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

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【衆議院消費者問題に関する特別委員会 2014年平成26年11月10日(月)】

 景品表示法改正法案(186閣法25号)が全会一致で可決しました。あすの本会議で衆議院を通過。今国会から、衆参とも自民党の委員長になっていることもあり、会期内の成立は確定的。

 昨秋の臨時国会の法案では、消費者担当相が特定秘密保護法担当相も兼ねたため、参議院の審議が遅れました。消費者相の有村治子さんは、女性活躍相も兼ねており、内閣委員会で女性活躍推進法案が審議入りしていることもあり、「大臣の体をとる」ことから、一般法案では異例、とくに衆議院では極めて異例の月曜審議になったようです。先週と含めて、与党2党は一度も質問せず、共産党などから厳しい意見も出ましたが、採決は全会一致でした。

 法案の内容は、改正景品表示法で強化されていたホテル、レストランでの食品表示の偽装などの事件あったさい、企業に対して制裁として課徴金を課す権限を消費者庁に与える2段階目の改正。もともと、この法律は、公正取引委員会が所管していました。衆議院中選挙区の自民党一党独裁政権のなかで、消費者が下、企業が上という構図が続いてきましたが、初めて自民党総裁である首相の座を世襲することになった福田康夫さんの「欲の無い欲」で、消費者庁が発足。公取同様に課徴金の権限を持つことができるようになりました。課徴金は一般会計の国庫に入ることになります。

 【追記 2014年11月19日 午前11時】

 景品表示法改正案は19日の参議院本会議で採決され、投票総数238、賛成238、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

 【追記おわり】

【参議院地方創生に関する特別委員会 同日】

 委員長が互選され、自民党の関口昌一さん(埼玉選挙区)が当選しました。関口さんというと、野党・自民党の2010年の参院選で、谷垣禎一総裁が応援演説に駆け付けた際に、関口候補が谷垣総裁の手をとり高く持ち上げて、谷垣さんがはにかむという印象的なシーンがありました。県医師会長の子供として生まれ育った自民党現職らしいしぐさでした。

  「まち・ひと・しごと創生法案」(187閣法1号)、「地域再生法改正法案」(187閣法2号)の提案理由説明の後、与党の自民党、公明党の質疑だけあり、散会しました。この中で、離島防衛について、防衛相の経験もある石破茂地方創生相が答弁するなど、地方創生はなんでもあり、という印象となりました。そういう意味では、参考人質疑、地方公聴会をどんどんやってほしい法案だと思います。

【参議院決算委員会 同日】

 委員長のあいさつと、理事の補選。

 その後、国会法にもとづき、会計検査院に依頼していた調査結果について、院長から報告がありました。

 とくだん、決算(案)は議題にならず、散会しました。予備費使用調書は衆議院側で先議となっています。

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