【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

枝野幸男幹事長が秋葉原で「努力をすれば、家庭を持ち、子供をつくれる社会構造になっていない」

2014年11月27日 19時19分47秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

[写真]民主党幹事長の枝野幸男さん、2014年11月27日(木)午後5時前、東京・秋葉原、筆者(宮崎信行)撮影。

 アキバこと秋葉原(JR、つくばエクスプレス)駅前で、枝野幸男幹事長が演説しました。

 演説に先立ち、仮面女子の6人が、枝野さん激励しました。

 
[写真]仮面女子の激励をうける、枝野幸男さん、2014年11月27日、東京・秋葉原、宮崎信行撮影。

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 その前に、ちょっと行ってきましたこの場所。このブログを始めた2007年の一年おさめのエントリーで紹介した場所です。


[写真]宮崎信行撮影、2007年12月31日の写真です。

 安倍晋三さんが内閣を投げ出して福田康夫内閣になりましたが、アメリカでサブプライムショックが起きて、景気が悪くなっていました。

 上の写真では、日本を代表する旧財閥系の銀行カードローン会社の「簡易審査機」。言い換えれば、「信用の自動販売機」。

 ここに、おそらくヨドバシカメラで、ストーブとか、こたつとか、洗濯機とか、そういった家電を新年までにそろえる目的で、この地を訪れたと思える、母と子2人組。その簡易審査機に入っている姿です。なぜかお子さんは半ズボン。このような場所に、信用の自動販売機がある国を私は世界で知らないと、指摘し、小泉純一郎内閣の規制緩和を受け継いだ、安倍内閣、福田内閣をふまえて、「恥を知れ、自民党」と書きました。

 あくる2008年。福田康夫さんも政権を投げ出し、自民党は「政策論争15日間」と銘打って、5人の総裁候補による「猿の引き回し」とも揶揄された総裁選全国バスツアーを開催。ところが、その間にリーマンショックが起きて、金融危機への対応が遅れました。麻生太郎内閣はリーマンショックを口実に居座り、自民党は惨敗しました。

 そして、民主党の3年3か月の政権がありました。そして、自民党の2年間の政権がありました。そして第2次安倍内閣は国会を投げ出しました。

 きょうの上の場所です。

 

 金融会社の自動販売機は撤去されていました。

  そして、ベンチが置かれていて、老若男女が休んだり、スマホしてました。

 そして、手前に日本最大手の飲料メーカーの自動販売機があり、働く女性が暖をとろうと品定め。安心安全日本のよくある風景。

 その奥に、証明写真のコーナーがありました。そして、高校生の男の子と女の子が来て、男の子が証明写真を撮っていました。ブラックバイトじゃないかな・・・大丈夫かな。でも、若い子が証明写真を撮ったら、これから何か良いことがあるような気がする。

 さて、午後5時。来る2014年12月14日(日)の第47回衆院選で、良いことがあるかどうか、五分五分くらいの民主党。

 枝野幸男幹事長が演説しました。

 「ここ秋葉原には、夢をもち、夢に向かって努力している若い人たちがたくさんいます。安倍さんは、努力をすると報われると勘違いしているかもしれない。努力してもケガをしたり、病気をしたりして、報われない人はいっぱいいます。女性がふつうに就職しようとしても、正規の勤め口がない社会になってしまいました。家庭を持ち、希望すれば子供を産み育てられる。そういう願いをかなえられない社会構造になっているのが今の社会です」

 「今こそ、流れを変える時です。」

 「民主党政権は3年3か月間で、実質GDPを5%成長させました

 「自民党政権は2年間で、実質GDPを1・7%成長させただけです

 「先入観と偏見にとらわれることなく、選んでいただきたい」

 このように演説しました。

 今度の選挙に立候補できなかった人もたくさんいます。

 ただ、2007年12月、家電量販店併設のカードローン簡易審査機がなくなったのは、これは政権交代があったからだと考えます。

 民主党政権3年3か月に携わったすべての人は誇りに思っていい。 


[当ブログ内2007年12月31日付エントリーより全文引用はじめ]

 2007年(平成19年)の大晦日。

 全国的には荒天が目立ちましたが、東京は晴れていました。
 晴れているとはいえ、東京は今冬一番の冷え込み。

 午後5時過ぎには、ジャンパーのボタンを全部締め、マフラーを首にグルグル巻いて、手袋をしてもまだ足りませんでした。

 東京らしい乾いたシンシンとした冷たさでした。

 私は朝から銀座に出掛け、その後、東京駅、秋葉原で細かい買い物をして、家路を急いでいました。

 午後4時半ごろ、東京・秋葉原の大手家電量販店の隣りにこんなボックスを見付けました。



 これは大手銀行系のカードローン会社の簡易審査機です。
 「5分でカードを発行します」というような文言が書いてありました。

 ※このエントリの3枚の写真はすべて社名が特定できないようピンクのペイントで修正しました。



 で、写真でわかる通り、ボックスの中には、右奥にお母さんとおぼしき人、左手前には小学生らしき、たぶん男の子が立っていました。

 お母さんはなぜ、大晦日の夕方にカードローンの審査ボックスに入ったのでしょうか?
 ストーブなど生活にかかせない家電を買うおカネが足りないのか?
 あるいは家電量販店とは関係なく、とにかく年越し資金が必要なのか?
 
 それにしても、なんでまた家電量販店の出入り口の真横にこんなものがあるんでしょうか?

 西岸良平(サイガン・リョウヘイ)さんの「三丁目の夕日 夕焼けの詩」というマンガを思い出しました。映画の続編が全国公開中ですので、タイトルはご存じの方が多いと思います。

 このマンガの中で、生まれて初めて、オヤジと二人で外食に出かけた昭和の下町っ子の話が出てきます。
 オヤジさんはよりによって、財布を家に忘れてしまいます。「家に戻って財布を持ってくる」と話す父親を、食い逃げと決めつけた食堂の主人は、胸ぐらをつかみ、罵声を浴びせながら、殴りつけます。

 初めて外食に連れてきた息子の面前でボコボコに殴られ、オヤジさんはどんなにか無念だったことでしょう。
 西岸さんは「このころは無銭飲食が多く、こういうことはよくあったのだ」とマンガの中で説明していました。

 グレーゾーン金利が撤廃されたとはいえ、このお母さんからオカネを巻き上げる政治。労働者派遣法で労働者から(不当に)搾取する政治。
 こんな政治は、断じて間違っています。断定します。

 きょうの日本社会を作り上げてきた方々は「間違っている」との私の意見に反駁するかも知れません。

 でも、私は断定します。

 こんな政治は間違っています。
 2008年は原油高、穀物高など物価が不安定になることが予想されます。時に3月、4月にガソリン、小麦などが狂乱物価になる可能性が指摘されています。庶民の暮らしはもっと苦しくなる方向性が見えています。

 いったい、自民党(LDP)は日本国民をどこへ連れ去ろうとしているのでしょうか?

 恥を知れ!自民党!!

[全文引用おわり]