宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

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2015年08月02日 19時41分43秒 | 第189回通常国会2015年安保国会


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TPP条約・関連予算・国内実施法案、平成28年2016年通常国会以降に先送りの公算高まる

2015年08月02日 06時24分32秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 日本、アメリカ、ベトナムなど12か国が参加する包括的自由貿易圏構想である

 「TPP(Trans-Pashific Partnership)」条約の承認・国内実施法案・関連予算案が平成28年2016年にずれ込む可能性が出てきました。

 2015年7月31日(8月1日)のハワイでの会合が決裂し、最終大筋合意が、8月末以降にずれ込んだためです。

 条約の承認はアメリカ議会が「90日期間」を設けており、アメリカ経済への影響を調査し報告書をつくるような手続きが必要だそうで、条約への署名が当初予想されていた11月のAPEC開催時からずれ込み、11月末以降になる見通しとなりつつあるからです。

 8月2日付の報道では、甘利TPP相は「我々はできるだけ早く国会に出せるようにというスケジュール感を持っていた。今回大筋合意ができれば、確実に臨時国会に間に合うはずだった」と記者会見で語ったと日経新聞が報じています。

 「11月下旬から特別委員会で審議することも可能だが、現実的ではない」(首相周辺)は語り、越年の見通しを示したようです。

 政府・自民党は「来年の通常国会での条約承認をあきらめ、参院選後の来年秋の臨時国会に先送りしたらどうか」との案が浮上している、と読売新聞が伝えました。

 日経新聞によると、政府・自民党は年明けの2016年1・2月に、平成27年度第1次補正予算案を提出する方針を持っていたようです。TPPによって打撃を受ける品種の農業者に対して、補助金などを交付してなだめるつもりだったようです。

 このため、2016年平成28年1月召集の通常国会以降に先送りされる公算が高まりました。その一方、第189回通常国会が平成27年2015年9月27日(日)まで開催されることから、秋の臨時国会が召集されない可能性も出てきました。

 自民党内には、第24回参議院議員通常選挙(2016年7月10日ごろ投票の見通し)への自民党候補者への打撃を不安する声も出てきている、と報じられています。

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