【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

当ブログ、8周年を迎え、いよいよ9年目に突入しました。ありがとうございます。感謝します。

2015年08月04日 23時59分55秒 | その他

(このエントリーの初投稿日時は2015年8月5日午前6時で、それから4日付23時59分にバックデートしました)

 おはようございます。

 当ブログは、平成27年2015年8月4日(火)、ブログ開設9年目に突入、していました。

 1日経ってから気づいて、とっさに「あれ、きょうが4日だよな」と思い込もうとしましたが、朝刊の日付は「5日」。

 きょうの日付は変えられないけど、あしたの政治は変えられる、ということで、虚心坦懐に翌日午前6時に初投稿し、来年以降の参照用ということで、数日後に「4日23時59分付け」にバックデート(bd)しようと予定しています。

 丸々8年経ったわけです。

 この間、通算4700本のエントリー(記事)を執筆し、うち、4262本を公開してきました。これまでこのブログで「未投稿のエントリー」がある、という趣旨のことは一度も書いたことがないので、「なんだろう」と思われるかもしれませんが、「予定稿」として書きながら、情勢の変化で公開(投稿、エントリー)しなかったものが、およそ1割あるということです。

 直近ですと、先週金曜日に、TPP妥結を前提に、同日の民主党代表記者会見で岡田克也さんに問うた内容を、完成稿としてつくっていましたが、TPPが妥結しなかったので、投稿していない。こういうことになります。

 アクセス数は、通算334万IP(アイピー)、1283万PV(ページビュー)となっております。

 ブログ開設まもなくから、「火曜日から金曜日までアクセス数は、1日1000IP前後、4000PV前後(現在は4500PV前後)」になるよう目標レンジを定めています。ブログ開設1年後ぐらいから、この目標レンジでの安定飛行が続いています。この間、ポータルサイトへの転載を許可したこともありますが、現在は開設時と同じく、この、NTTレゾナント社提供のgooブログだけで公開し、その日々のアクセス解析を追いながら、国会を見て、考え、書く、という日常です。

 アクセス解析でいうと、民主政治のルール作りであり政権交代ある二大政党政治の出発である「公職選挙法改正」へのアクセス数があまりに少なく、さすがにブログに書く機会が減りました。地方選挙のアクセス数が高いのは分かっているのですが、よほどのことがない限り投稿しない方針を守っています。このような方針の堅持が可能になるのは、アクセス数が目標レンジで安定しているからであり、読者のみなさまに感謝します。

 最近は、見出し(タイトル)の立て方が変わって、以前は一つのファクトに対して一つの見出し(タイトル)を立てていましたが、最近はその日の衆参両院の法案の流れを表現するために、2つ前後のファクトで1つの見出しを立てるようになっています。ブログというのは、1つのエントリーに2つのファクト、まして写真があると、「2つのファクトには関係がある」と思い込んでしまう人があまりにも多い媒体で、頭を抱えてきました。ただ、衆参両院の委員会が立ち並ぶ通常国会で今のスタイルに変わってきました。これも、アクセス数を増やす他のやり方を重々承知のうえで、あえて今のやり方をしている。読者のみなさまに深く感謝します。

 過去の8月4日付の「周年エントリー」を見ると、2011年にエントリーし、2013年2014年にもエントリーしてきました。2012年にエントリーしていないのは、社会保障と税の一体改革法案採決の3日前で、心の余裕がなかったんでしょう。ちなみに、2007年の最初のエントリーについて、第167臨時会(第167回臨時国会)の召集日だと説明することが多かったように振り返りますが、この会期は「平成19年2007年8月7日召集」だったのを、「4日」と勘違いしていたようです。いずれにせよ、民主党が2回連続で参議院改選第1党になり、参比較第1会派の「ねじれ国会」が誕生。その後、平成21年2009年8月30日の政権交代への橋頭保をつくった時から始めた、という認識でご理解いただきたいと存じます。最初の国会傍聴記エントリーが、何らかの理由で、第167回臨時国会の召集日である、2007年8月7日付になっていなかったため、ただいま修正させていただきました。

 まあ、2011年、2013年、とも参議院のエントリーです。このブログ開設に先立ち、きょうまでの合計23年間、ご庇護をいただいている、北澤俊美先生のおかげで、あの参という閉鎖的な院を白昼堂々歩けるわけで、北澤先生には感謝の思いばかりです。衆議院における岡田克也先生の多大なるご後見とあわせて、引き続き「永田町四半世紀失脚しない男」として安定飛行を続けていけそうです。

 政権交代、政権再交代。そこそこ激動だった8年。そして、今、まさに戦後最大の法案である「2015年日米防衛協力のための指針いわゆるガイドラインの国内実施の安全保障2法案」(189閣法72号、189閣法73号)が審議中。

 これからも政権交代可能な二大政党政治の実現という政治信条。オープンに開かれた立法府、国会、衆議院、参議院の情報をもとに政治を論じるという報道姿勢。その2本柱を頑固なまでに貫き通すために、過去8年間と同じことを同じように続けていきます。きょうからも。

 最近、永田町では「Twitter見ています」と言われることが多いのですが(笑)今後も、このブログを主媒体として発信を続けていきます。

 8年の時が過ぎ、有権者の1割が自然に入れ替わりました。

 これまでの読者に感謝し、まだ見ぬ有権者である読者との出会いを楽しみにして、これからも、国会傍聴記を続けてまいります。

 今後ともお引き立ていただければ幸いです。

 平成27年2015年8月5日朝 宮崎信行。

このエントリー記事の本文は以上です。

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真夏の大延長国会、追加提出の「ドローン規制の航空法改正案」が審議入り、議員立法の「ヘイトスピーチ」も

2015年08月04日 19時39分40秒 | 第189回通常国会2015年安保国会

【平成27年2015年8月4日(火)衆議院国土交通委員会】

 一般質疑の後、「航空法改正案」(189閣法75号)が太田昭宏国土交通大臣から趣旨説明。これは大延長国会(6月25日から9月27日まで)になってから、政府が追加で提出した唯一の法案。今村雅弘委員長、伴野豊野党側筆頭理事らが「残業」に合意したようです。日没後のドローンなどを規制する法案で、施行は公布の日から起算して3か月以内の政令で定める日。 

【同日 参議院財政金融委員会】

 すでに閣法審査を終えており、一般質疑がありました。 風間直樹さんが岩田規久男・日本銀行(日銀)副総裁に出口戦略を質問した部分は、他のエントリー記事におこしています。

【同日 参議院わが国および国際社会の平和安全法制に関する特別委員会】

 「2015年日米ガイドラインの国内実施の安保2法案」(189閣法72号189閣法73号)の審査が続きました。きょうは首相入り、テレビ入り、集中審議となりました。8月4日に国会中継がある日本は、とても良い国だと考えます。

 民主党の桜井充さんは、戦後、朝鮮半島の機雷除去で、日本の海上保安庁から1名の戦死者が出ており、ベトナム戦争では米軍に就職した日本人4名が後方支援活動で戦死していると指摘しました。

 また、集団的自衛権の定義が国内法で存在しないことが明らかになりました。

【同日 参議院内閣委員会】

 「女性の活躍推進法案」(189閣法8号)が審議入り。有村治子男女共同参画相と、衆議院修正を主導した、民主党の泉健太さんが趣旨説明しました。

 きょうの質疑の後、民主党の藤本祐司筆頭理事が発言し、昨年の5月20日の委員会で、足立信也さんの質疑を引き取り芝博一筆頭理事が要求した、『武田薬品工業社長が産業競争力会議の委員を務めている件」について、永岡厚労副大臣の報告説明を求めました。

【同日 参議院厚生労働委員会】

 「労働者派遣法改悪案」(189閣法43号)の審査がなおも続きます。

【同日 参議院文教科学委員会】

 一般質疑として、河野一郎・JSC(日本スポーツ振興センター)理事長を参考人招致。

 まず、新国立競技場の巨額見積もり事件について、下村博文文科相から報告の説明を受けました。下村文科相は「ゼロベースで見直す」としました。質疑のなかで、次世代の党の松沢成文さんは「最終的に、この問題を放置すると政権が潰れると考えた官邸は文科省大臣室を外して、決めた」との見方を示しました。

【同日 参議院法務委員会】

 「ヘイトスピーチ撤廃推進法案」(189参法7号)が提出者である民主党の元法相、小川敏夫さんから趣旨説明されました。ヘイトスピーチを定義した法律案はこれが初めてのようです。法案では、ヘイトスピーチを「在日本韓国人がら集積している商業地域や学校の近くで街頭活動ををすることで人種などを理由とする差別をする」などといった定義をして、政府に対して基本方針をつくったり、役所の機能で調査してまとめるよう求める内容です。きょうの委員会は、趣旨説明だけで散会しました。今後、法案審査が行われるのかどうかが注目されます。

【同日 参議院経済産業委員会】

 「中小企業事業継承円滑化法改正案」(189閣法61号)が趣旨説明されました。衆は7月31日に通過したばかりのスピード審査です。質疑は後日。

【同日 参議院農林水産委員会】

 「農協法改正案」(189閣法71号)の審査が続きました。

【同日 参議院国民生活のためのデフレ脱却および財政再建に関する調査会】

 鴻池会長が辞任し、関口昌一さんが就任しました。

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日銀副総裁、米利上げ後の円「分からない」、教え子就職難見て「金融緩和主張」風間直樹「驚くべき答弁」

2015年08月04日 19時22分40秒 | 第189回通常国会2015年安保国会


 9月以降とみられる、米国の段階的金利上昇に対して、現在超低金利政策を誘導する日本銀行が為替水準について想定していない、という驚愕の答弁が、岩田規久男副総裁からありました。

 参議院財政金融委員会が平成27年2015年8月4日(火)に開いた一般質疑で、民主党の風間直樹さんの質疑に答えました。

 日本の金融緩和政策の出口(緩和の段階的縮小)について、岩田さんは

●日本の金融緩和の出口では、ETF、J-REITの時価が簿価を下回り、保有国債の利回りが当座預金の付利を下回り逆ザヤが生じる可能性ーー日銀副総裁。

 「買い入れたETFやJ-REITの下落で時価が簿価を下回るかもしれない」と語り、日銀が持つ、ETF(イーティーエフ、上場株式の投資信託)とJ-REIT(ジェイリート、不動産を証券化したものの投資信託) の時価が簿価を下回る可能性がある、と蕭然としながらも、平然と語りました。

 また、

 「多額の超過準備を保有しており、出口にあたり、保有国債の利回りが付利金利を下回って逆ザヤになる」

 可能性に言及し、日銀が持つ国債の利回りが、日銀当座預金の利息である付利(ふり)を下回る見通しを示しました。付利は年0・1%で、国債の長期金利(10年物)は年0・4%前後ですが、実際に日銀が保有するのは10年より残存期間(きょうから満期までの期間)が平均数年程度とみられます。岩田さんが言っているのは、利率が逆転するということではなく、おのおのの利息の総額が逆転し、日本銀行から見て、マイナスの収支が続くことになる、ということを言っているのだろう、と私は考えます。

●米利上げの影響、「想定していない」--日銀副総裁。

 風間さんは米利上げにも言及。

 岩田さんは「リスクを感じていない」と断言。

 拍子抜けした風間さんがなおも追求すると、岩田さんは「円安要因になると思われるが、市場が既に織り込んでいれば、円安にならないかもしれない」としながらも、
 「市場がどこまで織り込んでいるか、私からは分かりかねます」と平然と答えました。

 風間さんが「驚くべき答弁の連続だ。日銀の副総裁がこういった認識で大丈夫なのでしょうか」と問うと、

 岩田副総裁は「今やっている金融政策は物価安定(物価上昇、リフレ)を目的にやっている」とし、「各国の中央銀行は、金融政策を物価安定のためにやっています、アメリカは雇用拡大もありますが。それはG7の一致した見方だと思います。為替水準は市場が決めるものです」

 と繰り返しましたので、どうやら日銀の考え方のようです。

●学生の就職難は金融政策が解決できると思っていたーー岩田先生。

 この後、日銀の出口について、風間さんが「いずれ日銀のETFを売却するタイミングも来る。株価の下げ圧力になるのではないか」と問うと、岩田さんは「ETFを今後どうするかは決めておらず、いわば出口戦略に当たるので、答弁するのは時期尚早だ」「内部ではいくつかシミュレーションしている」と答弁。どうやらこのシミュレーションはしているようです。

 日本の金融緩和が、米FRBの緩和段階的縮小(テーパリング)をリレーしたものではないかとの観測が支配的になりつつありますが、アメリカから日銀への圧力について、岩田さんは「ありません」ときっぱり否定しました。

 そして、リフレ政策を唱える論文を書き、黒田東彦総裁体制の日銀副総裁になった理由を問われた岩田さんは「学生の就職氷河期を目の当たりにして、就職面接を何度受けても、受からない。それを金融政策で解決できるんだと思った」と語りました。

 金融政策は日銀の専権事項であり、これによって、政権が交代することは望ましいことではありませんが、その深層にはなります。岩田副総裁の話を聞いて、「どーんといこうや」という気にもなりますが、後始末を民主党政権がするという予断をもって、備えるべし。

 民主党の岡田克也代表は、6月の記者会見で、出口戦略について、民主党が早めに検討を始めることを表明しています。

[民主党記者会見録から引用はじめ]

岡田克也代表記者会見

2015年6月12日(金)

【フリーランス・宮崎記者】
 今週、日銀総裁の発言で、数十分の間に円が対ドルで2%程度価値が上がる変動があり、それから長期金利が0.5%を超える場面もあった。水準については伺わないが、こういった円-ドルや長期金利の変動性・不安定性について、今後の日本経済、世界経済も含めて、どう捉えているか。アメリカの利上げも予想されているが、アメリカの利上げに関して関心を持っておられるか。

【代表】
 為替の話は、具体的な水準の話はいたしませんが、円安のデメリットということを最近よく聞くようになりました。どんどん円安が進んでいくことは、日本経済にとっても決して好ましくないと思います。
 それから金利の話ですが、アメリカの金利はともかくとして、日本は今、金利を低い状態に留めるために日銀の金融緩和政策がなされているが、やはり出口というのは非常に気になります。もちろん、それはまだタイミングとしては早いと思いますが、はたしてどういう出口を考えておられるのだろうか、やや気が早いと思われるかもしれませんが、気になるところであります。
 これだけ大量の国債を買っている、そのことによって金利は低く抑えられているが、それがどこまで続くのか。どうやって出口、つまりそういう金融緩和から方向を変えていくのか。その時に何が起こるのか。きちんとマネジメントできるのか。そういったことは非常に大きな課題で、党の中でもそういう議論をしっかり、専門家の意見も聞きながらしていかなければいけないだろうと私は思います。

[引用おわり]

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