【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

次世代の党中山恭子さん、安保法案に「がっかりした」と発言 参・拉致問題に関する特別委員会

2015年08月31日 15時29分19秒 | 第189回通常国会2015年安保国会

[画像]質問する中山恭子さん、2015年8月31日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

【平成27年2015年8月31日(月) 参議院北朝鮮による拉致問題などに関する特別委員会】

 一般質疑が開かれました。

 まず、山谷拉致相が、100日以上前になる、5月のワシントン出張について報告。

 トップバッターの自民党議員は「国会も大詰めに近づいた中、きょうの委員会開催にこぎつけた委員長はじめ与野党の筆頭理事にお礼申し上げます」と切り出しました。

 次世代の党は、党首選を先週金曜日告示、来週月曜日投票で行うはずですが、中山恭子さん1人しか立候補しなかったと報じられています。安保法案(189閣法72号、189閣法73号)の採決前には正式に党首になるでしょうが、「自衛隊法改正案にはがっかりした」と発言しました。

 自衛隊法改正案は、安保2法案のもっとも土台となる部分の改正条文のことです。

 次世代の党は、政府自民党との修正協議のうえでの賛成に前向きだとみられます。衆議院本会議での採決は、起立採決だったため議事録に記録が残っていませんが、安保法案に賛成したとみられます。

 中山党首の安保法案「がっかり」発言ですが、内閣官房参与(旧大蔵省出身)時代にとりくんだ拉致問題について、「北朝鮮内に、拉致被害者がまとまって住んでいた場合は、自衛隊が北朝鮮領内に乗り込んで、邦人(拉致被害者)を保護して、取り返せるものだと思っていた」として、北朝鮮から警察権を付与されないと自衛隊が北朝鮮領内に入れない法案だと知り、がっかりしたという話でした。

 あくまでも、北朝鮮拉致に関する発言ですが、安保法案について「がっかりした」と新党首が発言したことは、参議院における安保法案修正協議に影を落としそうです。

 ただ、この「拉致特別委」ですが、衆参に別々に設置している必要はないと考えます。参議院には衆議院にない「ODA特別委」もあり、外務省の国会対応が多岐に渡っています。そもそも特別委員会は形式上、会期終了ごとに「廃止」されて、会期召集日に「新設」されていることになっています。やはり衆参どちらか「廃止」すべきでしょう。そのときにマスコミ報道などを受けて、ネットウヨらが誤った煽動をしないように、民主政治の担い手である、有権者の質も問われると考える昨今です。

【同日 参議院情報監視審査会】

 特定秘密保護法や改正国会法にもとづき、非公開で開かれました。

【同日 衆議院】

 審議はありませんでした。

 このエントリー記事の本文は以上でございます。

(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

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