【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

労働者派遣法改悪法案「9月1日施行」延期の方向性、参議院野党共闘で壮絶な闘い続く

2015年08月20日 19時52分04秒 | 第189回通常国会2015年安保国会

【平成27年2015年8月20日(木)参議院厚生労働委員会】

 「労働者派遣法改革法案(189閣法43号)」阻止に向けて、参議院野党が涙ぐましいほどの死闘を繰り広げています。

 法案審査で、社民党の福島みずほ理事の質問に答えて、塩崎厚労相は「日程的に大変厳しくなっている」とし、法案の「9月1日施行」までに間に合わない可能性を示唆。塩崎さんは「私たちは政府案を国会に提出した立場として速やかな成立をお願いしたい」としましたが、法案の「9月1日施行」を阻止するまで、あともうひと踏ん張り。

 労働法制は、ILO憲章にもとづき、3者構成(労働者代表、使用者代表、公益代表)の会議で原案をつくることになっています。

 午前中の参考人質疑では、連合副事務局長の安永貴夫参考人が「衆議院修正の自公政調会長合意は労政審を経ていない」としてILO憲章違反を指摘。「これまでの累次の改正では、成立から施行まで5か月間が平均だった」と陳述し、11日後に迫った「9月1日施行」の条文を批判しました。また、専門26業務の撤廃について、「労政審では、使用者代表も26業務の見直しに言及していた」として、例外なき撤廃の今次法案が、何らかの違った力が働いて捻じ曲げられたかもしれないことをほのめかしました。

 報道によると、自民党理事が「9月30日施行」への修正を求めたとのことでしたが、邪道です。「10月2日施行」にして見なし雇用をするか、さもなければ廃案しかありません。

 だれひとり、「暑い」とも「長い」とも言わずに必死の攻めを続ける参議院野党の気迫に頭が下がる思いです。

【同日 参議院農林水産委員会】

 「農協法・農業委員会法などの改正法案(189閣法71号=衆修正)」の審査が続きました。

このエントリー記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 2007-2015

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