【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「情報処理安全確保支援士」を設けるサイバーセキュリティ・情促法の改正法案、提出

2016年02月02日 23時59分59秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

(このエントリー記事の初投稿日時は、2016年2月8日午前5時で、2日付にバックデートしました)

[写真]経済産業省、2015年7月、宮崎信行撮影。

 政府は、サイバーセキュリティ基本法および情報処理促進法の改正法案(190閣法11号)を、国会に提出しました。平成28年2月2日(火)付。

 NISC(ニスク)こと内閣サイバーセキュリティセンターの業務を広げるのが柱。

 同時に、

 「情報処理安全確保支援士

 を新設することを、「情報処理の促進に関する法律」(昭和45年法律90号)に書き込んでいます。

 会社のサイバーセキュリティについて、社長の相談に応じたり、調査分析をして助言する仕事です。

 サイバーセキュリティの定義は、「電磁的方法で、記録され、発信され、伝送され、受信される情報の漏えい、滅失、毀損を防ぐために必要な、記録媒体を通じた電子計算機(コンピューター、パソコン)への不正な活動による被害を防ぐために、処置したり、適切な状態を維持管理したりすること」です。(サイバーセキュリティ基本法第2条参照

 情報処理安全確保支援士は、試験に合格したり、同等以上の職務経験がある人で、研修を受ける必要があります。

 経済産業省は、省令をつくったうえで、「独立行政法人情報処理推進機構」に情報処理安全確保支援士の業務を行うことになります。

 法案は、第190回通常国会の衆参両院の内閣委員会を中心に審議される見通し。ただ、一般法案の審議は4月以降7週間程度しか余裕がなく、成立するかどうかは微妙。成立した場合は、その約半年後に施行され、省令が整備されることになります。

このエントリー記事の本文は以上です。

(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

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石原伸晃「3党合意」大臣、順風満帆なリリーフで国会正常化、本予算案審議入り

2016年02月02日 15時10分52秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

[画像]国務大臣の経済に関する発言をする石原伸晃経財相、平成28年2016年2月2日(火)、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

【平成28年2016年2月2日(火)衆議院本会議】

 第2次野党期自民党の幹事長を2年間務め、「3党合意」で、衆参ねじれと、東日本大震災の対応に苦慮する民主党の「3党合意」の「テーマ付き大連立」で国難を救った、石原伸晃さんが、まさに順風満帆にアベノミクスの司令塔、経財相として答弁しました。

 これにより、先週金曜日からの空転国会は正常化しました。

 この日の議題は、「国務大臣の経済に関する発言」。

 石原大臣は「経済、財政を担当する国務大臣として発言します」とし「安倍内閣の取り組みは確実にデフレ脱却し、経済再生が進んでいる。名目GDP600兆円を実現するため、3本の矢を新3本の矢として成長と分配の好循環をつくっていく。一億総活躍社会アクションプランの中から緊急に対応する」とし、先週金曜日の日本銀行のマイナス金利については「日銀はマイナス金利を導入したが、物価安定目標年2%を実現することを期待する」と発言しました。

 野党の質問に対して、自民党議員からは「悪口ばっかり!」との野次が飛びました。

【同日 参議院本会議】

 石原伸晃経財相の「国務大臣の発言に関する件 経済に関する発言」がありました。

 これに対して、民主党の相原久美子さん(自治労)から聞き捨てならない質疑がありました。「あなたが育った環境では弱い人の気持ちは分からないのでしょう」。このような育ちによる差別発言が許されていいのでしょうか。非世襲で連続9期。3党合意の恩義がある政治家に対してこの言いざま。やはりに野におけ蓮華草。反省してほしい。

【同日 衆議院予算委員会】

 平成28年度2016年度総予算3案(一般会計、特別会計、政府関係機関)の趣旨説明が行われました。


[画像]平成28年度総予算案を趣旨説明する、麻生太郎財務大臣、2016年2月2日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 ご覧のように、第1委員室でも、麻生財務大臣の背後に、石原経財相、石破地方創生相ということで、答弁しない谷垣幹事長と含めて、3党合意派が第3次与党期でも浮上してきた印象です。石原大臣の方が名実ともに、石破大臣より上という雰囲気のたたずまい。

 麻生太郎財務相が「ODA予算は確保した」などと趣旨説明。坂井学財務副大臣が「財投は16兆円」などと補足説明。高鳥修一内閣府副大臣が「成長と分配を実現する」と発言しました。

【同日 参議院予算委員会】

 「平成28年度総予算3案」の趣旨説明を聞きました。ここ3年ぐらいでしょうか、衆参の委員会は同日に趣旨説明を聞いています。ただ、参・予での基本的質疑まで、1か月間が空くことになります。

 麻生財務相は「歳入では新規発行国債は34・4兆円だ」「歳出では防衛費が5・1兆円だ」などと趣旨説明しました。副大臣の補足説明は、会議録に添付されることになりました。

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