［写真］永田町一丁目一番地、衆議院管理地内で、今月、宮崎信行撮影。
「本会議場ウィーク」が終わり、来週は「第一委員（会）室ウィーク」へ。不正統計は、アベノミクス偽装の方向に世論が傾きつつあります。今夜７時過ぎには、厚生労働省が「室長は知っていたのに言わなかった」と発表。個人的には私の好きな風向きとなってきましたが、ていねいな第一委員室での攻防を期待しています。楽しみです。
【衆議院予算委員会 平成３１年２０１９年２月１日（金）】
「平成３１年度予算案」と「平成３０年度第２次補正予算案」の趣旨説明がありました。なお、本会議では「趣旨説明」で、委員会では「提案理由説明」と言いますが、当ブログではその違いにはあまり意味がないとの考えから、委員会でも「趣旨説明」との表現を使うことが多いです。
麻生太郎財務大臣は、１０億円の桁で数か所言い間違えました。国策に誤りがなければ問題ありません。一般会計でのエネルギー関係は９８００億円で、水素社会をめざすとのことでした。今世紀初頭から「ＣからＨへ」ということで、炭素発電から水素発電へと喧伝されていますが、地域電力会社の電気代を払っているのに、そのうえ一般会計で９８００億円もいるのかなという素朴な疑問を感じました。それと、本会議もそうですが、補正予算、当初予算の順が道理ではないでしょうか。衆議院予算委員会で、当初予算案の趣旨説明を同時に聞くのは珍しいと思います。
ともかく、日本の政策決定者は数学が苦手なので、数字で右往左往する姿がＮＨＫで全国生中継される、ということが与党の懸念となるでしょう。
【参議院本会議 同日】
施政方針など政府４演説に対する代表質問がありました。
福山哲郎さんは「不正統計はアベノミクス偽装だ」と前々日の野党合同ヒアリングの成果もとりこむながら演説。
「維新・希望」が初登場しましたが、いつもどおり、片山虎之助さんが登場。不正統計について、安倍晋三首相は「見抜けなかった責任はある」と感じました。１２年前は「社会保険庁いったい何やってたんだという気になりますが、現在の行政府の長としておわびします」と安倍さん個人の責任に言及しなかったことが退陣につながったといえるでしょう。きょうは「見抜けなかった責任」に言及しました。
国民民主党会派から、前日に続く２人目として山本太郎さんが登壇。統一会派の経緯を説明。その後、「世K人２０年もデフレが続いた国が他にあるのか。デフレは自民党政権の責任だ」と正論。「異次元の金融緩和と歳出の拡大をさらに進めるべきだ」と語りました。麻生財務大臣は「預金が潤沢な国民の家計資産を背景に極めて低い金利水準で安定的に自国内で国債を消化しているのは、その通りだ」とあっさり認めました。きょうは、山本太郎さん同様に、麻生太郎さんも正直でよろしい。
自民党は、前日の橋本会長同様に清和会の岡田直樹さんでしたが、３回次前の登壇同様に、自民党憲法改正本部事務局長としての立場としてだけの演説をしました。岡田さんは「北朝鮮の憲法は我が祖国には核保有国として無数の軍事能力がある」と書いてあると指摘し、我が国憲法の平和主義と相いれないとしました。わずかな言及でしたが、自民党お得意の対比にならない対比で世論をかく乱することがないように、自民党をいましめたい。
散会。
【参議院国家基本政策委員会 同日】
鉢呂吉雄委員長が、党首討論の手続きを済ませました。人格者の鉢呂さんは、知事に名前が出ましたが、数日後に、国政専念を発表しました。国政が混乱しているおり、鉢呂さんの存在は頼もしい限りです。
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