暫定版の初投稿は午後3時24分です。
補正予算案が衆議院を通過し、参議院に送られました。
厚労省不正統計一色の予算委員会が終わり、あすからは参議院。来週はまた衆議院予算委員会になるでしょう。
自民党は「第2の佐川をつくるな」と厚労省関係者を隠しているのでしょう。でも、財務省は過去1回の売却について。今回は、今後も毎月1回発表する毎月勤労統計なので、ここで嘘をつくと、当事者は死んだ後も毎月嘘をつき続けなければなりません。ですから、自民党は第2の佐川をつくらないために、局長が出て包み隠さず答弁する以外にないことを知るべきなのです。
【衆議院本会議 同日】
午後7時12分頃に始まり、「平成30年度第2次補正予算案」が採決され、立憲・国民・共産が反対し、自民・公明・維新が賛成して可決し、参議院に送られました。
この後、今国会の法案第1号、「補正予算案関連の地方交付税の総額の特例法案」(198閣法1号)が採決され、共産反対、自民・公明・立憲・国民・維新の賛成多数で可決し、参議院に送られました。
【衆議院予算委員会 平成31年2019年2月5日(火)】
「平成30年度第2次補正予算案」。
午後4時20分過ぎに採決され、立憲、国民、共産の反対、自民、公明、維新の賛成多数で可決すべきだと決まりました。討論では、維新は「条件付きの賛成だ」として来年度予算案に盛り込むべき内容が盛り込まれているとし、立憲は防衛費、国民は地方交付金、共産は防衛費の明許繰越金が盛り込まれており、補正の必要性が乏しいと指摘しました。これに先立つ、討論前に、野党筆頭理事から、不正統計をめぐる参考人の招致について不満があると、野田聖子委員長に直談判する光景がありました。
午前9時直前に開議。
野党は立憲民主党・無所属フォーラムから始まり、国民民主党、共産党、維新が質問しました。衆では引き続き共産党も、「おおむね2人登場ペース」の時間を確保できています。
とにかく、不正統計・アベノミクス偽装問題だけがターゲットになっていると言っていいでしょう。また、平行線というか、疑惑はむしろ深まって、本予算審査まで持ち越しそうです。
西村智奈美元厚生労働副大臣は、1日付で更迭された前政策統括官、監察委員会委員長、総務省統計委員会の幹部を参考人として呼ばせない、与党を批判しました。前日出席した監察委員長について、前日は独法理事長として呼んだものの、きょうは特別監察委員長としての要求だったため、与党が拒みました。西村さんは「国民が許さない」と気色ばみました。
西村さんは実質賃金が「ずっと下がっている。これをなんとかしたいと官邸が考えてもおかしくない」とアベノミクス偽装にふみこみました。
国民民主党の玉木雄一郎代表は「統計の問題は国家の信用の問題だ。統計は専門家の出席が必要だ」として参考人招致を求めました。玉木さんは、消えた給付金について「最後のお一人までお支払いするのか」と問いましたが、首相・厚労相は答弁から逃げました。
根本大臣は、玉木さんに対して「復元するために必要な逆数」「母集団となる企業」など数学の世界に入った答弁が増えだしました。
玉木さんは、共通事業所と共通事業所を比べて、「前年比1・4%プラス」が正しい数字ではないかとしました。しかし、茂木俊充・経財相が、よりサンプル数の多い数字で経年比較するのがマクロ経済学として必要だとの認識を示しました。これは、自民党政権の大臣の間で、言っていることが違ってきていると思います。
●安保法→新三本の矢→GDP600兆円目標→霞が関が「盛る」
玉木さんは、2015年安保法の直後に「新・三本の矢、GDP600兆円」を打ち出し、経済財政諮問会議などで、霞が関が総出で、数字を盛る雰囲気ができたのではないかと指摘。今後も追及されそうです。
丸山穂高さんは、アイヌ新法の法案提出予定について「生活実態調査で、年収が低い傾向があるとのデータが出ているとするが、サンプル調査で132で、統計の有意性が低いのではないか」と指摘しました。当初予算関連の日切れ法案として提出予定なので、あまり大きな論争は今後ないと思います。
上述の通り、午後3時ぴったりに基本的質疑が終局。締めくくり質疑があり、上述の通り、採決しました。
【衆議院総務委員会 同日】
議長から付託され「第2次補正予算案関連の地方交付税特例法案」(198閣法1号)が石田総務相から提案理由説明されました。その後、午後6時50分頃に、共産反対、自民、公明、立憲、国民、維新の賛成多数で可決すべきだと決まりました。本会議に緊急上程。
提案理由説明後、審議は2時間コース。
●地方交付税0・4兆円分を来年度に繰り越すことが前提の補正予算と法案。
今年度国税収の上振れ分を地方交付税に回す法案。今年度分を増額しますが、国で0・4兆円を4月以降に繰り越し。審議される見通し。普通交付税を増額しますが、0・4兆円は来年度に繰り越すという、おそらく高市早苗元大臣のころからの総務省・財務省の予算折衝の名残りがある法案といえそうです。
きのうの「理事懇」のところで、私がやや違和感があり最初に書いたものを、暫定版から「完全版」(?)に直す段階で削ってしまったのですが、やはり、補正関連法案よりも前に総務省の統計について話し合うべきだという方向性の議論があったようです。そこで、委員長が理事の同意を得ずにきょうの委員会を設置。各野党が批判しました。
●予算委の「第二の佐川隠し」も総務委ではやや圧力弱いのか経産省の統計不正で同省が丁寧な答弁。
共産党の本村伸子さんは、経産省を呼んで、「繊維流通統計」の不正について質問。経産省はヒアリングによる4項目のとりまとめなどを答弁しました。予算委員会では「第二佐川を出すな」とばかりに担当者を「口封じ」していますが、与党国対の目も、総務委での経産答弁までは届いていないのかもしれません。
【衆議院議院運営委員会 同日】
開催。
【参議院予算委員会 前日】
理事懇談会で水曜日の基本的質疑スタートで合意。ちなみに提案理由説明は参議院ではまだやっていませんので、早朝からの委員会。あす8時45分設定。補正予算案と、場合によっては当初予算案の提案理由説明を聞いてから、いきなり補正予算案の基本的質疑になるようです。
【議案課 先週】
先週金曜日、平成31年2月1日に、「警察法改正案」(198閣法2号)が提出されました。
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