宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

あす採決へ予算委員会分科会進む

2019年02月27日 20時20分25秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

(暫定版、初投稿は午後3時)

[写真]狭い答弁席、衆議院予算委員会第四分科会、きょう2019年2月27日の衆議院インターネット審議中継から宮崎信行がスクリーンショット。

 予算案はあす採決。第25回参院選をおしりにひかえて、延長ができない第198回通常国会は、6月26日(水)の会期末に向けて、最初との峠を越します。


【衆議院予算委員会 平成31年2019年2月27日(水)】

 「平成31年度予算案」は14日目。そのうち、分科会。

 第一分科会から第八分科会まで。質問時間は30分で、8分科会合計で173小間(コマ)になります。閣僚経験のある議員は、合計3コマのみ。立憲会派の中川正春さんと、無所属の松原仁さんが第一(内閣府、拉致担当)と第八(国土交通省)に2コマ登場。例年以上に低体温な内容となっています。

 第八分科会の立憲・石川香織さんの問いに対して、国土交通省はJR北海道の財政特別措置法案を今後出したいとの意向を表明。第七分科会では、階猛さんが総務省統計局の家計調査で発表をやめた数字がある経緯をただしました。明確な答弁がなければ、あすのテレビ入り集中審議で国民会派が取り上げると予告しました。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 「平成31年度所得税法など改正案」(198閣法3号)の審議は、提案理由説明を含めて3日目となります。あす採決の公算。

 二巡目の質疑で、国民会派の緑川貴士さんが、贈与税の教育資金非課税の継続について質問。ところが、非課税となる受贈者の年齢が40歳以下となっていることを、年齢を引き上げろという話でとても残念な思いがしました。贈与税の非課税が続く富裕層優遇税制が、アベノミクスが始まって6年経っても延長されたことが問題だと思います。

 野田佳彦さんと麻生さんの総理経験者同士で意気投合するところがありました。複雑な税制について、麻生さんは「山中貞則さんら頭の良い人たちがどんどんやってきて、どんどん難しくなった。私は税理士さんの仕事がなくなるくらい、シンプルな税制がいいと思っている」「和式の家でも100年持つ。作っては壊す前提だから、国民のフローばかり増えて、ストックが増えない。財務省は忙し過ぎて考える時間が無い。江戸時代は借家が多かったのだから、大きな視点で考えるべきだ」という趣旨の答弁で、野田さんと麻生さんが一致しました。私もそう思います。

 次回の開催は未定のまま、散会。

【参議院国際経済・外交に関する調査会 同日】

 大学教授を参考人に迎えて質疑がありました。

【参議院国民生活・経済に関する調査会 同日】

 国民会派の増子輝彦さんが会長。アントニオ猪木さんの加入で国民会派が野党第一会派になりました。

【参議院資源エネルギーに関する調査会 同日】

 大学教授を参考人に迎えての質疑。

【衆議院災害対策特別委員会理事懇談会 同日】

 理事懇談会がありました。先週の北海道(厚真町含む)地震に関して政府から報告を聞きました。すぐに、委員会を立てることは無い見通し。昨年のこともあり、私もニュース速報を見たときには心配しましたが、建物のごく一部の被害で済んだように報道されています。

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