[写真]枝野幸男・立憲民主党代表、おととし2017年、都内で、宮崎信行撮影。
きのうの訪問者数は「950IP」で1月1日以来、ことし2回目の1000IP割れとなりました。
予算委員会は集中審議3日目で、枝野幸男代表、玉木雄一郎代表が答弁しましたが、アベノミクス偽装は政府側が防衛に成功し、採決をめぐる攻防の材料がなくなりました。
【衆議院予算委員会 平成31年2019年2月25日(月)】
「平成31年度予算案」の審議は12日目。例年ならまだまだ、というところですが、召集が遅く補正予算(案)もあったことから、与党は採決を意識。すでに、中央公聴会、分科会、集中審議の日程が決まっており、金曜日の締めくくり質疑、採決はほぼ間違いないでしょう。平成を通じて、国会での修正議決は、平成6年度当初予算の1度だけということになりそうです。
集中審議3回目で、タイトルは「社会保障政策・内外の諸情勢」。ことしはタイトルに「等」が入りません。
自民党で、社会保障族のドンだった、丹羽雄哉・元厚相の後継者、国光あやのさんは「私は厚労省出身の唯一の国会議員として、アベノミクス偽装という指摘には違和感を感じえない」と語りました。国光さんは医療技官の出身ですが、最近の厚労省の40歳代前半は、厚生省と労働省の違いをあまり意識していないとされていますが、本当に労働省のことが分かるんでしょうか。ちょっと私には分かりません。
野党は先週末から、厚労省が阿部座長に送ったメールに、官邸のご意向を示唆する文言があったことで、答弁偽装だとテンションが上がっていました。
しかし、先週は率直に語っていた、姉崎元統計情報部長の答弁姿勢が変わりました。姉崎さんは、部分入れ替えに反対では無かったとして、毎月勤労統計について、月一回報告していたが、首相秘書官の中江さんではなく、厚労省出身の内閣官房参事官だったとしました。中江さんは「私は嘘を言っていない」と怒気を含めて否定しました。アベノミクス偽装の構図を描き出すのは、限界に近付きつつあります。
立憲民主党の小川淳也さんは「野田委員長の差配もあり、メールが出てきたことは国会の一つの機能を示した」と語りました。小川さんは「2015年9月は、平和安全法制で支持率が下がることが予想されていたから、アベノミクスの実績を上げたかったのではないか」としましたが、安倍首相は「2015年9月は、平和安全法制で1000問の質問を受けていて、首相の私がサンプリングを替えなどということを言うわけがない」としました。
後から登場した、立憲の枝野幸男代表、国民の玉木雄一郎代表も、徐々に、過去20年、過去5年といったスパンでの、経済・財政政策の話に移していきました。枝野さんは労働生産性について、サービス業の付加価値額は減っているのに、製造業の付加価値額が大きく増えていることを示しました。これはかねがね、私が多くの人に知ってほしかったことです。
前日の沖縄県民投票について首相は「真摯に受け止める」と語りました。
渡辺周さんはあすの衆議院総務委員会で参考人として呼ぼうとした西村・統計委員長が今後の国会出席を拒むために「私は非常勤のバイト公務員」などとする手紙を、総務省大臣官房総務課からファクスしてきたとされる事案があると明かしました。その後、西村委員長が「出回っているのは私のものではない」と再度出席を断る手紙を国対に寄せたとも言明。石田総務相は事実と認めて謝罪しました。
午後5時3分頃散会。あすは午前9時から中央公聴会。同じ時間帯に他の委員会で遅れ気味の税制改正法案が法案審査されます。
【参議院 同日】
なし。
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