(暫定版、初投稿は正午)
[写真]総務省統計局、東京・新宿区若松町、先月2019年2月、宮崎信行撮影。
予算に関しては、峠は越したとみられます。
世論の関心に欠ける国会となりましたが、幼児教育無償化、高等教育無償化、児童虐待防止と、0歳から6歳までと、18歳から22歳までの「子ども」国会となります。常に財源論が付随することについて、私は情けないことだと思いますが。たいした財源はかからないのだから、さっさとやれといった気がします、優遇しすぎると、新たな世代間格差になりますけど。
【衆議院総務委員会 平成31年2019年3月19日(火)】
「平成31年度NHK予算承認案」が全会一致で承認すべきだとなりました。午後の本会議に緊急上程。
統計委員長の出席問題などについて、総務委が波高くなっていた関係で、2回に分けた審議となりました。全会一致は意外でした。
【衆議院環境委員会 同日】
「自然環境保全法改正案」(198閣法33号)が大臣から趣旨説明され、散会しました。この法案は今月3月1日(金)提出ですから、とてもスピーディーに審議入りしたことになります。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
一般質疑で、毎月勤労統計不正に関する集中審議となりました。有識者の参考人や総務省の副大臣も入っての質疑。野党はがんばっていますが、解明や本質といった核心にはなかなか迫れません。
公明党の高木美智代委員と大口副大臣は、アベノミクスについて、批判の声を取り上げながらも、実績を強調。
「健康保険法改正案」(198閣法25号)が趣旨説明されました。次回の審議の日程は未定のまま、散会。
質疑入りしてから書いた方がいいですが、元々外国人技能実習生をめぐる議論から扶養家族についての改正が必要となりましたが、マイナンバーカードを健康保険証に代替できる規定が入りました。このことは、「第198回国会内閣提出予定法律案件名・要旨調」にも、提出後の概要にも「マイナンバー」という単語が入っていません。厚労省が避けたのでしょうが、実際の現代では、2013年以降マイナンバーカードへの警戒感はほとんど無いようです。厚労省がマイナンバーという単語を使いたくなかった気持ちは分かりますが、世論はたいして警戒しておらず、いろいろと考えざるを得ない要素が含まれているように感じます。
【衆議院本会議 同日】
谷田川元・衆議院議員の紹介。
ラオス国会議長らが傍聴していることが報告され、総立ちで拍手。
中央選挙管理会の委員の人事は議長に一任されました。細川律夫さん、白浜一良さんらが任命されました。
「在外公館・位置・名称・給与法改正案」(198閣法20号)は全会一致で可決し、参議院送付。
「世界銀行への追加出資のためのIMF・IBRD加盟法改正案」(198閣法10号)も全会一致で可決し、参議院に送られます。
続いて、「平成31年度NHK決算承認案」が総務委員会から緊急上程されました。前日までに公報に載っていなかった議題が、当日の委員会審査後に午後1時からの本会議で議題にする場合は、緊急上程となります。2014年の通常国会ごろからなるべく緊急上程はしないことになっています。
そして「民事執行法及び国際的な子の奪取に関するハーグ条約国内実施法改正案」(198閣法28号)が審議入りしました。山下貴司法相が趣旨説明し、各党が代表質問。ハーグ条約とは国際的な子の奪取、すなわち配偶者に同意を得ないまま、子供を片方の親が海外に連れていくなどの事案があったときの調停のしかたをさだめた多国間条約の日本国内の法律に落とし込んだもの。谷垣禎一法相・岸田文雄外相の時代に、法律・条約が国会を通過していました。法相、厚労相が答弁し、小一時間で散会しました。
【衆議院地方創生に関する特別委員会 同日】
片山さつき地方創生相の大臣所信に対する一般質疑。委員長は大臣の派閥の先輩の松野博一さん。各会派が一巡して、散会しました。
【参議院外交防衛委員会 同日】
先週金曜日に本会議で審議された「いわゆる特定防衛調達で5年以上10年以下の長期契約をするための国庫債務負担行為特措法を5年延長する法案」(198閣法13号)。趣旨説明され、ただちに質疑入り。法案審査入りは既に野党も合意していました。委員長は質疑の終局を宣言。採決は持ち越して、散会しました。
【参議院財政金融委員会 同日】
「平成31年度所得税法改正案」(198閣法3号)が例年通り、たいして話題にならないまま、質疑が続きます。私はこれが最重要法案だと思いますけどね。渡辺喜美さんは、天皇陛下の相続税を非課税にするよう麻生財務相に迫りました。次回以降も質問すると宣言しました。散会。
【参議院総務委員会 同日】
「地方税法改正案」(198閣法4号)「特別法人事業税法案」(198閣法5号)「森林環境税法案」(198閣法6号)「地方交付税法改正案」(198閣法7号)。
閣法6号は、住民税の1000円均等割り部分を全額国に上げるという珍しい方式。所得税の確定申告のデータを国の国税庁税務署が地方自治体にデータを渡しています。このため、収入や年齢にかかわらず、人口当たりの「人頭税」となりあす。我が国では初めての制度だと考えられます。
予算案の採決後に、採決されますから、きょうは質疑のみということになります。
【参議院文教科学委員会 同日】
他の委員会とは一歩遅れで、大臣に対する一般質疑があります。自民党部会長が質問する見通し。
●参議院予算委員会はありません、きょうは特別委、あすは常任委の委嘱審査なので、予算委本体は開かれません。
【参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会 同日】
【参議院政府開発援助等に関する特別委員会 同日】
【参議院消費者問題に関する特別委員会 同日】
【参議院東日本大震災特別委員会 同日】
各々、平成31年度予算案の委嘱審査。
【衆議院農林水産委員会 同日】
委員会はありませんが、理事懇談会で今後の審議順を検討するとみられます。
【衆議院議院運営委員会 同日】
理事会と委員会が非公開で開かれます。先週は政府から国会同意人事第2弾を提示されました。
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