(初投稿は午後3時15分で午後9時5分最終更新)
[写真]パノラマ撮影した参議院第一委員会室、ほぼすべての端末で、歪んで見える写真です、宮崎信行が2年前の2017年5月撮影。
きのう日曜日は「3556PV 1016IP」でした。また、3月分の「宮崎信行の今後の政治日程」の会員がとても増えました。永田町か、霞が関私費か、大手町・お台場・汐留か、どこかは分かりませんがありがとうございます。但し、供給量上限無制限のインターネットニュースはアダム・スミスが想定しないDS曲線が成り立たない世界であって、競馬予想でも配信しない限り生活はできませんので、その点は、若い社員ジャーナリストにそっとさとしてあげてください。
予算審議は参議院に回りました。野党側筆頭理事は立憲参院幹事長の蓮舫さんから統一会派「国民・自由・新緑風会」の森裕子さんに交代。衆院での不正統計一色から一転し、虐待、沖縄そして、森友蒸し返しとなりました。森さんは、2011年5月2日、菅直人首相の補正予算を連休ぶっ続けで審議し成立させたときの与党筆頭理事。財務省から答弁に立ったのは、2009年末に、鳩山由紀夫首相と小沢一郎幹事長の板挟みの中、「子ども手当に所得制限を(2010年度は)つけない」と査定した主計官だった、可部哲生さんでした。でも、連休つぶして補正成立させても、民主党は、袋叩きにされましたね。日本人の異常さ。
【衆議院 平成31年2019年3月4日(月)】
無し。
【参議院 同日】
土曜未明に送付された、「平成31年度予算案」の基本的質疑がさっそく始まりました。趣旨説明は既に聞いていますので、当ブログでは審議2日目と表現します。
参考人としては、中江元首相秘書官と、樋口・特別監察委員長の、毎月勤労の不正統計の官邸関与のキーマンの中から2人だけ呼ばれました。
しかし、国民民主党は不正統計はあまり引きずらず。
トップバッターの「岡田克也批判のチャンピオン」こと国民・桜井充さんは児童虐待から質問。「冥福を祈る」と短く語り、首相に対応を問いました。安倍晋三首相は「みあさんのSOSを受け止められなかったのは悔やんでも悔やみきれない」と主体的に語り、今国会に提出する「児童福祉法改正案」に体罰禁止規定を設けることを発言しました。
森裕子さんは、辺野古の代替施設(新基地)について、普天間返還8条件の、米海兵隊の那覇空港利用について、防衛相、首相は、交渉はできていないが、辺野古新基地建設後に普天間飛行場は返還されるとしました。首相は、とっさに「誤解しないでいただきたい」と語り、森さんは反応しませんでしたが、誤解しているのが森さんだという趣旨の発言をするのは、首相サイドにとっても得ではないから、やめた方がいいでしょう。
森友学園問題について、森さんが「籠池さんがあす初公判だ」と首相に問うと、安倍さんは「知らない」と元・安倍友を切り捨てました。豊中の国有地について、可部哲生・財務省理財局長は「森友学園よりも前に購入希望があった学校法人には、ごみは8400万円だと見積もっていた。平成25年2013年4月以降に、新しいゴミが見つかった」としました。森さんは森友がR銀行が10億円借り入れられるとする証書に大阪航空局長の印影があることを、石井啓一国土交通大臣からの答弁で明示しました。可部・理財局長は、8400万円が9億5600万円になったのは、永久の瑕疵免責のためだったと悪びれずに答弁。これは事実でしょうが、国有財産投げ売りについて、魂、というものが財務省の局長の答弁から感じられません。上述の通り、可部さんは、マニフェストの「所得制限の無い子ども手当」に対して、小沢一郎幹事長が「全国民からの要望」として「所得制限をつけろ」という陳情があった、という不可思議な要望書を官邸で鳩山首相につきつけました。当ブログはすさまじく批判しました。(
拝啓 可部哲生・主計官 子ども手当の所得制限へ反対の声を聞いてください
)。私のこの姿勢について、「主計局に媚びている」との批判がありましたが、ここが決壊すると、一度も年を越さずに政権は崩壊の危機になると考えました。事実、鳩山内閣は退陣したし、民主党政権も3年3か月で崩壊しました。しかし、あえて複雑にしろ、と有権者が言うべきものではなく、野田内閣の頃には「だまされた。子ども手当が出来たのに、扶養控除が廃止されたから、可処分所得が減った」と首相に絶叫するおじさんもいました。私は年収自慢のおじさんかと思いましたが、さにあらず。子ども手当に所得制限を付けたうえで所得税の扶養控除を廃止すると、高所得者の方が可処分所得が減っていたみをわかちあってもらう、ということについて、システムからしててんで分からない、というのがこの世の中の真実だったようです。2012年に否定されたのは民主党ではなく、有権者の鏡に映った顔だったのでしょう。この一連の経験は自分の人生にも大きな影響を与えて現在にいたっています。
とにもかくにも魂がない。
3月上旬の当初予算案の基本的質疑では、「参議院自民党政審会長」がトップバッターを切ることが最も多い事例。山本一太さんが群馬県知事選出馬準備のため、秋の人事を待たずに交代。有村治子さんがついており、質問しました。
参議院自民党は、橋本会長、吉田博美幹事長、関口昌一国対委員長、有村政審会長。石井準一さんが次の実力者、という布陣です。
散会。
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