ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

シュワッチ!安倍首相、手話の「ありがとう」と「ウルトラマンの決め技」を間違えたか、消費税10%は国民に浴びせる「スペシウム光線」?

2019年03月25日 21時59分22秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

[画像]安倍晋三首相、2019年3月25日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 安倍晋三首相(自民党総裁)は手話の「ありがとう」と取り違えて、ウルトラマンのポーズをとってしまったようです。

 きょうの参議院予算委員会の最後に、薬師寺道代議員が登場。パネルを使って手話のやり方を見せ、政策推進を首相に求めました。


[画像]薬師寺道代議員、2019年3月25日の参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 薬師寺さんは、手話の「ありがとう」は、相撲で勝った力士が「手刀」をきって、懸賞金を受け取るしぐさにもとづいていると説明。左手の甲のあたりを、右手でたたき、上に1回持ち上げるしぐさで、「ありがとう」の表現になると説明しました。

 首相が薬師寺議員に対して手話でこたえるのはここ3年ほどの国会中継で恒例となっていました。首相はいつもの通りに、「ありがとう」と語りながら、なんらかの手話のようなポーズを交えて、5時間強にわたる国会中継をしめくくりました。


[画像]安倍晋三首相、2019年3月25日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 しかし、何か変です。右腕と左腕を同時に前に出しながら、右腕の手のひら台にして、その上に左腕をまっすぐ天に向かって立てるポーズをとりました。薬師寺さんの説明では、両手を使って「ありがとう」を示すことになりますが、首相は両腕を使ってます。


[写真]ウルトラマンのスペシウム光線、「ツブラヤステーション」円谷プロダクションホームページより。

 「円谷プロダクション」ホームページ「ツブラヤステーション」には、ウルトラマンの必殺技「スペシウム光線」として「腕を十字に組んで放つ強力な破壊光線。ウルトラマンが最も得意とする必殺技」と説明されています。当ブログは国民民主党など権威ある機関から「報道媒体」と公認されておりますので、著作権法第41条「時事の事件の報道のための利用」にもとづき写真を引用しました。

 これからすると、首相は「ありがとう」という手話を披露しようとして、ウルトラマンの「シュワッチ」すなわちスペシウム光線のポーズをとってしまったことになります。テレビ放送時に安倍さんは小学校6年生ですので、教室で真似していたのかもしれません。

 また、その後のシリーズの、「ウルトラセブン」のワイドショット、「ウルトラマンA」のメトリウム光線は、よりきょうの首相のポーズに似ており、年齢的に、ウルトラセブンかもしれません。

 世論調査では、消費税10%の生活防衛対策として、食費を削りたいとする人が6割近くになっています。食費は軽減税率8%として据え置かれるはずなんですが。まあ、このやりとりで「ありがとう」の手話を覚えられて、私はうれしいんですが。

 シュワッチ!国民に消費税10%のスぺシウム光線を浴びせる、安倍首相。

このエントリーの本文記事は以上です。

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参議院予算委員会あさって採決か、安倍首相は辺野古に行ったことがないもよう、河野外相は工事開始後・岩屋防衛大臣は「就任後」に辺野古に行ったことが無いことが明らかに

2019年03月25日 16時55分00秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

(初投稿は12時半)

 

[写真]「御休所」、国会議事堂の中央部の3階の「逆皇居側」、おととし2017年5月、宮崎信行撮影。

 

「新元号発表」まで1週間、「お代替わり改元」まで1か月、統一地方選は既に始まっていて今週は県議選も告示。

 

そういうこともあるでしょうが、盛り上がりに欠ける、もう歴史的に盛り上がりに欠ける第198回通常国会がはこんでいます。まあ、各府省庁が、役人が有利になる複雑で細かい改正法案を出すよりはいいのですが。

 

【衆議院 平成31年2019年3月25日(月)】

 

議院運営委員会理事会が開かれます。

 

【参議院予算委員会 同日】

 

あさって採決の公算。

 

「平成31年度予算案」は15日目で、そのうち集中審議は5日目(4回目)。そのタイトルは「安倍内閣の基本姿勢」。5時間コース。言うまでもなく、テレビ・ラジオ入り。

 

偶然でしょうが、立憲は吉川沙織さん、国民は森本真治さんが並び、情報労連の組織内・準組織内の並びとなりました。立憲の枝野幸男代表は全国にわずか4つしかない二人区の広島について、候補者を一本化したいとの発信をしたようです。事実ならば、今夏の参院選の15ある複数区では初めての発言。ひょっとすると、情報労連マタザキ解消の機運があるのかも。

 

吉川さんは、3月19日(火)までの締め切り日に提出された閣法は戦後最少だと指摘。しかし、束ね法案の問題点がある都市、「女性の活躍推進法など改正案」(198閣法38号)が、5本の法律の改正を束ねていると答弁を得ました。吉川さんは閣議決定当日の新聞は「パワハラ防止法案」と表現しており、「女性活躍」「パワハラ防止」のどちらのキーワードでも、有権者が情報を検索しづらい、としました。安倍晋三首相(自民党総裁)は「罰則規定がないものや、細目など」は国家行政組織法などにより、一つの改正法案にすることもあると強調しました。首相が「国家行政組織法」に言及しましたが、おそらく行組法第11条のことかと思いますが、官邸職員が多いのに、グランド・デザインに欠いた答弁のような気がしました。基幹統計をめぐる間違いは、経済産業省が多いことが、総務大臣の答弁からも裏付けられました。吉川さんは就職氷河期にも言及。あたかも卒業質問のような風情でしたが、秋には中間テストだったということになってほしいです。

 

●安倍晋三さんは、辺野古に行ったことがないもよう

 

有田芳生さんは「立憲民主党の沖縄県連代表だ」として登場。まず、河野太郎外相が答弁の冒頭に先週末の国会欠席を詫びました。

 

このあと、安倍首相が辺野古に行ったことがないことが分かりました。いろいろ答弁しました。「視察したことがない」と答弁しましたが、視察、観光、野党議員としての珍道中をひっくるめて、おそらく、生まれてこのかた、名護市の東海岸に、辺野古には行ったことがない、ということでしょう。

 

河野外相も工事が始まった後には行っていない。

 

岩屋毅防衛相は、大臣就任後に行っていない、ことが分かりました。

 

徳永エリさんは「児童福祉法及び児童虐待防止法改正案」(198閣法55号)を先取り質問。民法822条「懲戒権」に間®年して、しつけ、体罰などの定義を聞きました。おぼっちゃまの、麻生太郎財務大臣が「函館の人は札幌のことを、奥地、という。先日、北海道新幹線開業で、新函館に行ったら、今でも、札幌のことを奥地と言っていた」と答弁すると、徳永さんは不適切だといういうような反応をしました。

 

これに先立ち、自民党の上月良祐さん。特定秘密保護法国会の後の通常国会で、細田派の会長・町村信孝さん(当時、故人)とともに、国会法改正案の審議にのぞみました。当時、私はかなり批判しましたが、参議院情報監視審査会の運用については、野党の属人的な貢献もあり、うまくいっています。上月さんは自治官僚出身の経験もふまえ、「自治体の基金の残高が増え過ぎているのではないか」と問題視。品確法にもとづき公共工事の下請け買い叩きの実態にもせまりました。

 

これとは別に、前日、桜田義孝・内閣府大臣が、地元の千葉での会合で、東日本大震災発生時に、津波があっても、高速道路・国道などは動いていたという趣旨の発言をしたことについて、撤回と謝罪をしました。首相もフォローしました。吉川さんや徳永さんに対する答弁。

公明党の平木大作さんが、経済財政運営の基本方針を、たんに「骨太」と略す与党かぶれが鼻につきました。

共産の山下芳生さんは、今国会で同党が最大のテーマにしている国保保険料の引き上げについて質問。首相が反論に躍起になる表情もありました。

薬師寺道代さんに対して、NHK会長は国会中継の字幕放送について、昨秋から始めたと答弁しました。施政方針演説と代表質問など原稿が手に入れられるものに当面とどめる意向を明示しました。

委嘱審査の報告書が提出されたことを委員長が明かしてあすは午前10時から一般質疑をすることにして散会しました。

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