(初投稿は午前9時半)
[画像]「イチロー選手」の人気にあやかった1995年新進党党首選の小沢一郎さんのリーフレット、宮崎信行がスキャン。
【衆議院法務委員会】
葉梨康弘委員長(茨城3区)と階猛委員(岩手1区)との間で、民主党政権時代の、水戸総合法務庁舎の再築の復興予算での歳出について、小競り合いが続いています。これについて、階さんの要求に対して法務省が、だれが概算要求をしたのかについて作成した資料で、民主党政権の法務省政務三役の名前が時期を間違っていたことが分かりました。2010年夏に大臣・議員をやめた千葉景子さんが、震災後に復興予算での再建を概算要求した、というあり得ない誤りの文書を配布していたようです。
冒頭、まず大臣が「法務省をはじめとして行政文書の誤りが相次いでいる中で、遺憾だ」と平謝り。上司の指示のミスや、当初・補正予算の取り違いなどがあったとしました。再発防止策としては「ダブルチェックを徹底する」「国会担当の課長補佐の責任を自覚させる」などとしました。
まず、この大臣報告に対する各党質疑があります。自民党からは、岩手4区比例の藤原崇さん(細田派)が「理事懇、理事会でずっと審議してきたが、理事以外の委員の人は、今初めて全容を知ったかもしれない」とし「1週間も審議が止まった、大臣はどう責任を考えるのか」と与党ながら山下大臣(石破派)に厳しく問いました。藤原さんは「法務省も、私たち委員も緊張感を持とう」と呼びかけました。資料類では、葉梨さんの法務副大臣の在任中まで間違っていて、「少なくとも、葉梨副大臣の時期のところで、ここおかしくないか、と法務省の現場で気づかなかったのか」と官房長に質問。官房長も、各方面に平謝り。
階猛さんは「昨年の外国人技能実習生は法務省に有利な誤り。今年は、不利な誤り」とし、今週の服役済みの前刑法犯の女性看護師の再審請求が通り、無罪になる確率が極めて高まったことにも言及しながら、法務省を追及。階さんは「官房長は、検事出身だ」とも言及しました。官房長は「検察官は適切に対応している」「明らかに客観的に証拠に反している場合は、撤回する場合もありうる」と検事調書について語りました。
少なくとも委員会の現場では収まったようで1時間後から、「裁判所職員定員法改正案」(198閣法19号)の審議に入りました。
最高裁判所事務総局は、反天皇制の集会に出席していた現役裁判官からヒアリングしていることを明らかにしました。産経新聞既報で、維新の串田誠一さんに対する答弁。
討論では国民の階さんが「多過ぎる」と反対。共産も反対。採決では、国民・共産などが反対し、自民・公明などが賛成しました。次回の開催は未定のまま、散会。
【参議院予算委員会 同日】
まず、「平成31年度予算案」について、委嘱審査のやり直しの決議をしました。
金子原二郎委員長が「外交防衛委員長から、委嘱期間の追加の申し出があった。理事会が3月22日を追加することで了承した」ことについて異議がないか、と委員に問いました。異議がなく、委員長は「午後1時に再開することとしてこの際暫時休憩します」。
午後1時からは、成31年度予算案の14日目(委嘱審査含む)に審査で、そのうち一般質疑3日目。
不正統計、辺野古、内閣記者会などが問題になりました。
公明党は商品券など、消費増税対策が中心。
辺野古では、国民民主党会派の森裕子さんが、「きょねん夏、ジュゴンがいる辺野古の海で海亀と泳いだ」と具体的に迫りました。
「希望・維新」の行田邦子さんは、ライフワークにしていた、国境離島について、例えば八丈島では大正8年の登記がそのままだとして、国有財産化を安全保障のための選択肢にすべきではないかと問いました。
内閣記者会問題では、菅義偉・内閣官房長官が原稿を読まずに答弁して、「事実誤認を言い放つのはこの記者(望月衣塑子・東京・中日新聞記者)だけだ」と口走る場面もありました。日本共産党の田村智子副委員長への答弁。
午後7時57分頃散会しました。明けて月曜日は午前8時55分からテレビ入り集中審議。テレビ入りはラストかもしれません。
来週採決の攻防、早ければ、火曜か。
●河野外相はきょうも欠席。
【参議院外交防衛委員会 同日】
河野太郎外相の体調不良で、おととい開会されなかった審議。上述の予算委員長から「追加の委嘱」を受けて、平成31年度予算案の委嘱審査がありました。
しかし、おとといに続いて、きょうも河野太郎外相は欠席。大臣にかわり、省予算の説明に立った佐藤正久外務副大臣は「外務省としてお詫びする」「河野大臣はさらなる検査のため病院に行っている」「副大臣の対応を認めていただいた理事会に感謝する」としました。防衛省は岩屋毅大臣が答弁。審議はなんども中断しましたが、午後12時過ぎに審査を終えて散会しました。
【衆議院内閣委員会 同日】
「子ども子育て支援法改正案」(198閣法15号)の審議。子どもたちに素晴らしい日本を残しましょう。
【衆議院文部科学委員会 同日】
「大学修学支援法案」(198閣法21号)と「国立大学法人法など改正案」(198閣法22号)。大学生に素晴らしい日本を残しましょう。
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