宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【訃報】小山峰男・元参議院議員、新進党公認、1998年民主党結党に参画

2019年03月28日 21時05分59秒 | 人物

 報道によりますと、小山峰男・元参議院議員がおととい亡くなったそうです。心より哀悼の意を表します。

 新進党公認で、1995年の参院選に立候補。長野選挙区定数2で、小山さんは42・5万票を獲得し、得票率47・4%。次に、細川内閣で与党でありながらウルグアイラウンドで暴れた、村沢牧さんが21・6%。厚相経験もあった自民党公認の下条進一郎さんが21・1%。これは2人区ですから、小山さんと村沢さんが当選し、下条さんが落選。事前に決まったルールとはいえ、変なルールですが、小山さんは、2位にダブルスコア。もちろん、羽田孜ブームと、旧公明党支持者の後押しがあったわけですが、山谷が多く市町村が小規模な長野県では、県庁の副知事が尊敬を集めやすい地域性もあったようです。1998年民主党結党に参画。その後、比例に転出しましたが、議席は獲得できず、1期6年となりました。 
 ちなみに、その頃の6年間は、参議院議員会館は北澤俊美事務所しか寄っておらず、私は、小山さんにお会いした記憶はありません。しかし、羽田ファミリーは、県庁副知事を参議院議員候補にリクルートできるなど、全盛期だったと思いますが、二度目の総理は見果てぬ夢となりました。

 小山峰男さんのご冥福を心よりお祈りします。


元参院議員の小山峰男氏死去、84歳

 小山 峰男氏(こやま・みねお=元参院議員、元長野県副知事)26日、長野県小諸市内の病院で肺炎のため死去。84歳。同県出身。葬儀は4月2日午後1時から、上田市常磐城3の2236の2の信州さがみ典礼上田法事センター。喪主は長男鉄也(てつや)氏。

 東北大卒。59年、長野県庁に入り総務部長などを歴任。92年から副知事を務めた。95年、参院長野選挙区に当時の新進党から出馬し、初当選。当選1回。その後、民主党に参加した。 

以上。 

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【今日の国会のまとめ】参議院委員会は「2階建て」も含めて日切れ法案処理

2019年03月28日 20時36分36秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

 政府提出法案のうち、予算関連であり3月31日までに成立させてほしいとする「※法案」の多くがあす成立するはこびとなりました。関心が高い、「中国管区警察局と四国管区警察局の合併」もあす成立のはこび。以前は激しく対立した、財金と総務は「2階建て」で2つの議案を処理しました。

【参議院財務金融委員会 平成31年2019年3月28日(木)】

 まず「平成31年度関税定率法など改正案」(198閣法9号)を、財務省の麻生大臣、武内国際局長らの答弁で質疑。採決の結果、全会一致で可決すべきだと決まりました。あす10時の本会議で可決し、年度内成立へ。

 さらに「世界銀行追加出資法案」(198閣法10号)も質疑をしました。会派が与野党一巡。採決して、全会一致で可決すべきだと決まりました。

【参議院総務委員会 同日】

 2階建て。まず「成田空港周辺整備財特法の5年延長規定などの改正法案」(198閣法8号)について、各会派が一巡して質疑。採決して、全会一致で可決すべきだと決まりました。

 続いて、「平成31年度NHK予算の承認案」を質疑。採決の結果、全会一致で可決すべきだと決まりました。

 2階建てで午後だけでNHK決算の審議をしたのは、数年前に衆・総務委でありました。両院とも総務委では数年ぶりなのかもしれません。籾井前会長のときは揉めました。平成31年度については、衆院側では2回に分かれる異例のパターンとなりました。なお、ことしのNHK国会対策要員にも、かつて政治部記者として同じ時期にやっていた、Kさんが起用されていました。別に元政治部記者を国対要員の部次長に回すことは、違法性などないでしょうから、NHKのやり方も見習うべき点が無くは無いと思います。

【参議院内閣委員会 同日】

 密かに関心を呼んでいる、中国管区警察局と四国管区警察局を合併させる「警察法改正案」(198閣法2号)。質疑。採決の結果、共産反対、自民・公明・立憲・国民の賛成多数で可決すべきだと決まりました。あす成立のはこび。共産は警視庁の警備再編について「東京・警視庁から沖縄・辺野古にも警備局機動隊が派遣されている」として反対しました。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 「在外公館・給与・位置・名称法改正案」(198閣法20号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。採決時に、渡辺美樹委員長(自民党、引退表明)が原稿を読み間違えましたが、シビアな、大野元裕・野党筆頭理事が笑ってやり過ごすなど和やかムード。

【参議院国土交通委員会 同日】

 羽田雄一郎委員長の重厚なさばきのなか、「奄美群島特措法及び小笠原諸島特措法5年延長法案」(198閣法12号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。

 羽田委員長の関係で、話が変わります。小山峰男元参議院議員(1995年新進党公認、1998年民主党結党メンバー)の訃報がきょう夕方に入りました。この場をお借りしまして、哀悼の意を表します。2000年時点だと、長野県だけで、北澤俊美さん・小山峰男さん・羽田雄一郎さんの3人も民主党参議院議員がいたことになります。これは、羽田雄一郎さんが、3年後・6年後のことを考えてもしり込みせずに、補欠選挙に出た勇気によってもたらされたものです。

●参議院法務委員会はありませんでした、裁判官職員の法案は来年度に持ち越しか。
●参議院文教科学委員会はありませんでした、日切れ指定は0本です。
●参議院厚生労働委員会は無く、日切れ指定の健康保険法改正案が衆議院からの送付されるのを待ちます。
●参議院農林水産委員会はありませんでした、ため池の法案は審議入りしませんでした。
●参議院経済産業委員会はありませんでした。
●参議院環境委員会はありませんでした。

【衆議院内閣・文部科学・厚生労働連合審査会 同日】

 第一委員室で、「子ども子育て支援法改正案」(198閣法15号)の審議。かなりていねいな審議が続いています。最大野党・立憲民主党の枝野幸男代表はきょうの月例記者会見で、同法案は「立憲が先に出した、議員立法・保育士の処遇改善の法案とセットで審議すべきだ」と求めました。このブログの筆者・宮崎信行が「安倍晋三首相が消費税率を仮に10月以降8%に据え置いた場合でも、子ども子育て支援法案による年0・7兆円の幼保無償化を実現させるのか」との問いについては、「同じ財源を使うなら、もっと困っている人に使うべきではないか」とし、高所得者の制限について同党の政務調査会で細かく見ていく方針を示しました。枝野代表は法案の修正協議については言及しませんでした。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 一般質疑があり、沖縄県民投票を踏みにじる辺野古の埋め立て再開の暴挙に対する野党の怒りが噴出しました。

【衆議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 同日】

 3大臣が所信を表明しました。

【衆議院消費者問題に関する特別委員会 同日】

 大臣の所信的あいさつ。

【衆議院原子力問題調査特別委員会 同日】

 更田原子力規制委員長が発言しました。この後、3時間コースで質疑がありました。

 なお前日の参議院予算委員会では原発の安全性について、世耕経産相が「所管外で答えられない。規制委員長を政府特別補佐人として呼んでほしい」と繰り返し答弁するシーンがありました。

【衆議院憲法審査会】

 幹事懇談会が設定されていましたが、どうやら流れたようです。

このエントリーの本文記事は以上です。

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