[写真]官邸(右)と衆議院第一議員会館の間のつつじ、5年前の2016年4月下旬、宮崎信行撮影。
黒川弘務氏一人の暴走を、先輩検事総長を含めた20万人国家公務員が誰も止められなかったのに、神奈川・厚木の小泉今日子先輩が止めた検察庁法改正案。1年経ち、人生のギャンブルに負けた黒川氏は、罰金刑・前科者検事となり、国家公務員法改正案が審議入りしました。
今週の発出が確実な3度目の緊急事態宣言ですが、吉村知事と小池知事はどうやら連携していないようです。来週日曜日は春の国政統一補欠・再選挙。菅義偉官邸・与党周辺はどんな結果でもゴールデンウィークで水入りにしてしまう戦術はできません。
【参議院本会議 きょう令和3年2021年4月21日(水)】
まず、菅義偉首相の訪米報告とそれに対する代表質問がありました。そして、「RCEP承認案」(204承認1号)の趣旨説明と代表質問がありました。立憲民主党はともに外交防衛委員で「コニ・ハク」と呼ばれる、小西洋之さんがRCEP、白真勲さんが訪米の質問者に立つ実力重視の布陣。小西さんは首相とファイザー社CEOの電話会談は6月に全量供給されるかの詰めが甘く「居酒屋談議レベルだ」とこきおろしました。ファイザー社CEOは両親ともホロコーストの被害者・生存者であるとユーチューブで話しており、イスラエルの接種率が世界一で、「田布施システム」とされる日独伊三国同盟の署名者・松岡洋右外相の親戚、岸信夫防衛相が属する日本政府が最低という皮肉な巡りあわせとなりました。
続いて、採決。成立しました。
「改正プロバイダ制限責任法」(204閣法38号)が全会一致で可決し成立しました。施行は1年半以内なので来年夏前後か。
「改正農業法人に対する投資の円滑化に関する特別措置法」(204閣法40号)は共産党が反対し、自民党、公明党、立憲などが賛成して可決し、成立しました。
「改正防衛省設置法」(204閣法19号)は立憲・共産反対、自民・公明・維新・国民の賛成多数で可決し、成立しました。
「改正民法」(204閣法55号)と「相続土地国家帰属法」(204閣法56号)はともに全会一致で可決し成立しました。2年以内なので令和5年4月施行か。附帯決議で5年後見直し決議。
「令和2年度子育て世帯生活支援特別給付金にかかる差押え禁止法」(204衆法12号)が全会一致で可決し、成立しました。
本会議は長時間になりましたので、山東昭子議長のほか、黒川官房長に反発して指揮権発動をもくろんだ小川敏夫元法相が副議長として代表質問の議事をとりました。
【参議院地方創生及び消費者問題に関する特別委員会 同日】
ここは一つのかけひきがありました。同じ日に衆議院から「デジタルプラットフォーム規制新法案」(204閣法53号)のほか「国家戦略特区法案」が送られてきました。参では1つの委員会ですが、先週、「デジタルプラットフォーム規制新法案」が先週末に趣旨説明されており、きょうは参考人質疑。経団連関係者らが意見を述べました。
【衆議院内閣委員会 同日】
「国家公務員法改正案」(204閣法63号)が河野大臣から趣旨説明されました。きょねんの混乱で忘れていましたが、おととし私は次のような記事を書きました。「60歳から65歳まで「給与7割水準」か国家公務員法改正案、日経新聞「原案判明」「社長アンケートで民間では7割~5割」と報道」と。きょうの趣旨説明でも「60歳を前にして定年前再任用勤務を可能とする規定を設ける」とされました。民間のように再任用で給与3割カットとなるかもしれませんが、判例も出ています。全員が他人事だけに、法律の段階でしっかりと歯止めをかけないといけません。私は4年前に最初の記事を書いていました。審議は次回。
【衆議院外務委員会 同日】
一般質疑では岡田克也さんが「インド太平洋」の定義について問いました。穀田恵二さんは「相手もあるが」と気遣いながら「ゴールデンウィークの予定していた首相のインド、フィリピン訪問はなぜなくなったのか」と問い、外相は「参議院の本会議とこの委員会に出ていて、外務省に戻っていないから」分からない。としました。印比の感染状況は日本より悪いですが、中国の王毅外相がワクチン外交をしており、日本のワクチン敗戦と言えるかもしれません。
最後に「日印ACSA」(204条約3号)と「日EU航空協定」(204条約4号)が審議入り。
【参議院災害対策特別委員会 同日】
「災害対策基本法改正案」(204閣法50号)が審議入り。
【衆議院農林水産委員会 同日】
「畜舎建築利用特例法案」(204閣法45号)が共反対、自公立など賛成多数で可決すべきだと決まりました。農水省畜産局の局再昇格一発目の法案となりました。
【衆議院経済産業委員会 同日】
「特許法など改正案」(204閣法12号)が全会一致で可決すべし。
【衆議院文部科学委員会 同日】
「国立大学法人法改正案」(204閣法44号)は共反対、自公立など賛成で可決すべし。
【衆議院国土交通委員会 同日】
「住宅品確法改正案」(204閣法25号)が審議入り。
【衆議院法務委員会 同日】
「入管難民法など改正案」(204閣法36号)の参考人質疑。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
「後期高齢者窓口負担2割法案」(204閣法21号)と「立憲対案」(204衆法11号)の対政府質疑。
[写真]厚労省(背景)の手前にみえる蘇鉄、きょねん撮影。
●衆議院財務金融委員会は「銀行法改正案」を審議中ですが金曜日の開催が決まっており、定例日とされるきょう水曜日の委員会で唯一開催されませんでした。
●衆議院環境委員会は理事懇談会を開きました。
●参議院憲法審査会は幹事懇談会を開きました。
【参議院議院運営委員会 同日】
参法だった改正公選法のミスで、与野党とも直す法案を出したい意向。
【国会対策委員長会談 同日】
65歳定年の地方公務員法改正案に条文ミスがあるとされました。首相のゴールデンウィーク印比訪問をしないことを決定したことが与党から報告されました。
黒川弘務氏一人の暴走を、先輩検事総長を含めた20万人国家公務員が誰も止められなかったのに、神奈川・厚木の小泉今日子先輩が止めた検察庁法改正案。1年経ち、人生のギャンブルに負けた黒川氏は、罰金刑・前科者検事となり、国家公務員法改正案が審議入りしました。
今週の発出が確実な3度目の緊急事態宣言ですが、吉村知事と小池知事はどうやら連携していないようです。来週日曜日は春の国政統一補欠・再選挙。菅義偉官邸・与党周辺はどんな結果でもゴールデンウィークで水入りにしてしまう戦術はできません。
【参議院本会議 きょう令和3年2021年4月21日(水)】
まず、菅義偉首相の訪米報告とそれに対する代表質問がありました。そして、「RCEP承認案」(204承認1号)の趣旨説明と代表質問がありました。立憲民主党はともに外交防衛委員で「コニ・ハク」と呼ばれる、小西洋之さんがRCEP、白真勲さんが訪米の質問者に立つ実力重視の布陣。小西さんは首相とファイザー社CEOの電話会談は6月に全量供給されるかの詰めが甘く「居酒屋談議レベルだ」とこきおろしました。ファイザー社CEOは両親ともホロコーストの被害者・生存者であるとユーチューブで話しており、イスラエルの接種率が世界一で、「田布施システム」とされる日独伊三国同盟の署名者・松岡洋右外相の親戚、岸信夫防衛相が属する日本政府が最低という皮肉な巡りあわせとなりました。
続いて、採決。成立しました。
「改正プロバイダ制限責任法」(204閣法38号)が全会一致で可決し成立しました。施行は1年半以内なので来年夏前後か。
「改正農業法人に対する投資の円滑化に関する特別措置法」(204閣法40号)は共産党が反対し、自民党、公明党、立憲などが賛成して可決し、成立しました。
「改正防衛省設置法」(204閣法19号)は立憲・共産反対、自民・公明・維新・国民の賛成多数で可決し、成立しました。
「改正民法」(204閣法55号)と「相続土地国家帰属法」(204閣法56号)はともに全会一致で可決し成立しました。2年以内なので令和5年4月施行か。附帯決議で5年後見直し決議。
「令和2年度子育て世帯生活支援特別給付金にかかる差押え禁止法」(204衆法12号)が全会一致で可決し、成立しました。
本会議は長時間になりましたので、山東昭子議長のほか、黒川官房長に反発して指揮権発動をもくろんだ小川敏夫元法相が副議長として代表質問の議事をとりました。
【参議院地方創生及び消費者問題に関する特別委員会 同日】
ここは一つのかけひきがありました。同じ日に衆議院から「デジタルプラットフォーム規制新法案」(204閣法53号)のほか「国家戦略特区法案」が送られてきました。参では1つの委員会ですが、先週、「デジタルプラットフォーム規制新法案」が先週末に趣旨説明されており、きょうは参考人質疑。経団連関係者らが意見を述べました。
【衆議院内閣委員会 同日】
「国家公務員法改正案」(204閣法63号)が河野大臣から趣旨説明されました。きょねんの混乱で忘れていましたが、おととし私は次のような記事を書きました。「60歳から65歳まで「給与7割水準」か国家公務員法改正案、日経新聞「原案判明」「社長アンケートで民間では7割~5割」と報道」と。きょうの趣旨説明でも「60歳を前にして定年前再任用勤務を可能とする規定を設ける」とされました。民間のように再任用で給与3割カットとなるかもしれませんが、判例も出ています。全員が他人事だけに、法律の段階でしっかりと歯止めをかけないといけません。私は4年前に最初の記事を書いていました。審議は次回。
【衆議院外務委員会 同日】
一般質疑では岡田克也さんが「インド太平洋」の定義について問いました。穀田恵二さんは「相手もあるが」と気遣いながら「ゴールデンウィークの予定していた首相のインド、フィリピン訪問はなぜなくなったのか」と問い、外相は「参議院の本会議とこの委員会に出ていて、外務省に戻っていないから」分からない。としました。印比の感染状況は日本より悪いですが、中国の王毅外相がワクチン外交をしており、日本のワクチン敗戦と言えるかもしれません。
最後に「日印ACSA」(204条約3号)と「日EU航空協定」(204条約4号)が審議入り。
【参議院災害対策特別委員会 同日】
「災害対策基本法改正案」(204閣法50号)が審議入り。
【衆議院農林水産委員会 同日】
「畜舎建築利用特例法案」(204閣法45号)が共反対、自公立など賛成多数で可決すべきだと決まりました。農水省畜産局の局再昇格一発目の法案となりました。
【衆議院経済産業委員会 同日】
「特許法など改正案」(204閣法12号)が全会一致で可決すべし。
【衆議院文部科学委員会 同日】
「国立大学法人法改正案」(204閣法44号)は共反対、自公立など賛成で可決すべし。
【衆議院国土交通委員会 同日】
「住宅品確法改正案」(204閣法25号)が審議入り。
【衆議院法務委員会 同日】
「入管難民法など改正案」(204閣法36号)の参考人質疑。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
「後期高齢者窓口負担2割法案」(204閣法21号)と「立憲対案」(204衆法11号)の対政府質疑。
[写真]厚労省(背景)の手前にみえる蘇鉄、きょねん撮影。
●衆議院財務金融委員会は「銀行法改正案」を審議中ですが金曜日の開催が決まっており、定例日とされるきょう水曜日の委員会で唯一開催されませんでした。
●衆議院環境委員会は理事懇談会を開きました。
●参議院憲法審査会は幹事懇談会を開きました。
【参議院議院運営委員会 同日】
参法だった改正公選法のミスで、与野党とも直す法案を出したい意向。
【国会対策委員長会談 同日】
65歳定年の地方公務員法改正案に条文ミスがあるとされました。首相のゴールデンウィーク印比訪問をしないことを決定したことが与党から報告されました。
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