【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【4/30】連休谷間の国会はなし、閣議で予備費0.5兆円、天皇陛下あす御在位2年

2021年04月30日 18時38分10秒 | 第204通常国会令和3年2021年
[写真]天皇陛下、きょねん2020年9月、国会正門外で、宮崎信行撮影。

 天皇陛下はあす御在位2周年。ケンブリッジ卒とオックスフォード卒の両陛下を国民統合の象徴とする一等国の日本ですが、コロナ禍で外遊はできず。パレードでの「まさこちゃん、良かったね」のご婦人の端的なメッセージは、記者として勉強になりました。

 連休の谷間ですが、東京都・千代田区は基本的に平日でした。とはいえ、ゴールデンウィークですので、ごく一部東京観光をしているご家族がいましたが、お父さんがゴーグル姿・サングラス姿のいかつい方ばかりで、無言で子どもが路上に落としたお釣りを指さし続けていました。仮に今の私が20代前半の女性だったら、ああいういかつい男性をパートナーに選びたいような気もします。


[写真]天皇、皇后両陛下、きょねん2020年11月、国会正門外で、宮崎信行撮影。

【定例閣議 きょう令和3年2021年4月30日(金)】

 予備費0・5兆円の歳出を決定しました。これで予備費は残り4・5兆円となりました。前年度最終補正後が160兆円で、今年度当初106兆円。これではまったく話になりません。もちろん、成長分野を選別した新・雇用調整助成金は政府がやるべきでない。雇用シェアこと在籍出向に、なにか軽減税制があるならやめさせるべし。パソナに委託した事業再構築支援金も1・1兆円もつけてしまうと、バブル期になぜか美談として報じられた「日立造船の杜仲茶」のように、ゾンビを次の世代に生き残らせてしまうことになります。とはいえ、「前年度補正と今年度当初のギャップ」を埋めることは不可欠で、大型補正が求められます。

●連休明けの予定。

 5月6日(木)に開かれる委員会に限れば、注目議題ばかり。

 衆議院憲法審査会は「日本国憲法改正手続きのための国民投票法改正案」(196衆法42号)で、立憲民主党が修正案を提出し、採決の公算。与野党が修正することも考えられます。

 参議院内閣委員会では「デジタル庁法案」(204閣法26号乃至30号)、厚生労働委で「病床切り捨て法案」(204閣法17号)、法務委で「少年法改正案」(204閣法35号)とどれも重要法案ばかりとなります。厚労の病床切り捨てと自己負担2割について、今さらながら医師会の一部で異論が高まっているようです。

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