ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

補正予算案の提出は11月20日(月)か、野党再び全閣僚出席の国会審議で「増税メガネ等の諸課題」を議論へ

2023年11月04日 05時43分46秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[イラスト]岸田文雄首相。

 今月20日(月)に補正予算案が提出されそうです。朝日新聞が報じました。

 令和5年度第1次補正予算案は、2023年11月20日(月)に国会に提出されそうです。同日にも衆参本会議で財政演説。代表質問、衆参予算委の基本的質疑としめくくり質疑で、ふたたび全閣僚出席の国会審議が繰り返されます。

 成立が月内になるかどうかは微妙で、おそらく12月にはみだしそう。

 第212回臨時国会召集からちょうど1か月後。補正予算案審議でふたたび野党の見せ場が来ます。また、大阪万博をめぐって、野党内でのさしあいもありそうです。

 与党は、「特別職賃上げ法案(212閣法2号)」を11月17日(金)までに成立させたいという戦術をとると予想されます。

 空席が長引いている会計検査院などの国会同意人事は、再来週11月13日(月)から始まる週の本会議(衆参の先議のくびきはない)となりそうです。

 ちょうど今から100年前には、関東大震災復旧の補正予算を審議する秋の国会が開かれましたが、初日に昭和天皇が銃撃される事件で審議が混乱しました。この補正予算国会が、「大正デモクラシー」という有色人種主導の国家の類をみない温暖期を終わらせ、太平洋戦争・東京大空襲に転落していったとみる向きも、財政健全論者を中心に根強いです。その一方、大風呂敷を広げて財源がなく断念した都市計画を手放しで礼賛するプランナーもいまだに残っています。

 「増税メガネ」のSNSに怒って減税を決断したともされる岸田文雄首相の姿勢が自民党内外、世論からためされる正念場となりそうです。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする