コロナ前から三井住友銀行のグループのトップだった65歳が膵臓癌で逝去。30年前、バブル崩壊のころも受難が多かった気がします。私が日経につとめているころ、紀伊国屋書店大手町ビル支店で、富士銀行会長(前頭取)をたびたびお見掛けしました。平日の昼下がりに手ぶらで一人で来て、購入してカバーをかけてもらった数冊を手にして帰っていくのですが、数少ない発散の場と同時に、金融という目に見えない世界のトップとして、他人に聞けず自分で勉強することも多いのでしょう。みずほ銀行に統一した第一勧業銀行の頭取も65歳で膵臓癌で亡くなっています。当時は今より元気だった写真週刊誌が報道していました。第一勧業銀行総務部総会屋現金供与事件は1997年に立件されましたが、全然、山一・拓銀・アジア通貨危機の信用秩序と関係ない話で、これを混然一体と扱った各界は、頭が悪かった。
第212回臨時国会は54日間のうち37日間が過ぎました。日程感なく内閣支持率が叩き落されていますが、陰湿です。来年の4月前後までに下がって得する国民はいません。きょうは国会稲門会(早稲田大学卒業生の会)で、「女性では最も当選回数が多い人」の秩序トップに四半世紀君臨する辻元清美さんらが岸田首相にせまりました。
【参議院予算委員会 きょう令和5年2023年11月27日(月)】
「補正予算案」の基本的質疑1日目です。
辻元さんは岸田さんが、衆議院憲法審査会会員になったことがなく、安倍晋三さんの1回と違い発言もしていないと指摘。来年9月までの改憲発議は岩盤保守層の呼び戻しのためにやっているとの見立てを示しました。または、2025大阪・関西万博の費用上振れ分のうち「日本館」の建設費用が別に存在していたことを初めて引き出しました。
小沼巧さんの質問で、非常に驚いたやりとりがありました。
予備費の使用について小沼さんは「予備費の執行は相当な疑義があるものばっかりであります。この機会にあえて聞いてみたいんですが、予備費をいっぱい使おうという考えっていうのは、役所から上がってくるもんなんですか。それとも与党から上がってくるもんなんです。どっちですか」と問いました。
第212回臨時国会は54日間のうち37日間が過ぎました。日程感なく内閣支持率が叩き落されていますが、陰湿です。来年の4月前後までに下がって得する国民はいません。きょうは国会稲門会(早稲田大学卒業生の会)で、「女性では最も当選回数が多い人」の秩序トップに四半世紀君臨する辻元清美さんらが岸田首相にせまりました。
【参議院予算委員会 きょう令和5年2023年11月27日(月)】
「補正予算案」の基本的質疑1日目です。
辻元さんは岸田さんが、衆議院憲法審査会会員になったことがなく、安倍晋三さんの1回と違い発言もしていないと指摘。来年9月までの改憲発議は岩盤保守層の呼び戻しのためにやっているとの見立てを示しました。または、2025大阪・関西万博の費用上振れ分のうち「日本館」の建設費用が別に存在していたことを初めて引き出しました。
小沼巧さんの質問で、非常に驚いたやりとりがありました。
予備費の使用について小沼さんは「予備費の執行は相当な疑義があるものばっかりであります。この機会にあえて聞いてみたいんですが、予備費をいっぱい使おうという考えっていうのは、役所から上がってくるもんなんですか。それとも与党から上がってくるもんなんです。どっちですか」と問いました。
ちなみに私は、内閣府防災などが財務省主計局にかけてあって予備費が歳出されるものだとばかり思っていました。違ったようです。
岸田首相の答弁は「テーマによって様々ですが、与党の議論をへて政府として予算は決定しています。与党の議論の中で、重点とされる様々な政策課題が整理され、それを実行するためにどういった形で予算を作っていくのかを考えていくわけです。そのうえで、ご指摘の予備費でありますが、予備費については機動的、柔軟的な対応を可能とする体制も用意していく政策課題で求められるケースがありますので備えとして用意をする、こういったことになると考えております」と答弁しました。
岸田首相の答弁は「テーマによって様々ですが、与党の議論をへて政府として予算は決定しています。与党の議論の中で、重点とされる様々な政策課題が整理され、それを実行するためにどういった形で予算を作っていくのかを考えていくわけです。そのうえで、ご指摘の予備費でありますが、予備費については機動的、柔軟的な対応を可能とする体制も用意していく政策課題で求められるケースがありますので備えとして用意をする、こういったことになると考えております」と答弁しました。
コロナ禍では、ワクチン製造体制の強化で自公が具体的な企業名をあげて決定して予備費を支出する閣議決定をして、理事懇で主計局が野党に説明をしました。こういうのは、与党が、補正よりも、当初よりも早く予備費でやっていたことになります。驚きです。改善を求めます。
吉川ゆうみさんは「地元三重県四日市の水素とアンモニアで稼働するカーボンゼロ工場の社会実装が始まっている」とまるで所有者かのような我がもの顔で語る与党しぐさで質問し、経産相のお墨付きをもらいました。盛山正仁・文科相は「吉川委員は現代アートにご造詣が深く、ありがたい」と言いましたが、これは実際子連れでイベントにも参加していたようでです。
在職十年を過ぎた吉川さんが初当選した第23回参院選では、三重1人区は、民主党の岡田克也前副総理が津での第一声(Ustreamでライブ配信)からつきっきりで支援し、報告会場でも候補者の隣に座り、インタビューで「まだ開票が終わってない」と擁護しました。岡田さんは三重だけが31(当時)ある1人区の中で民主党公認が当選して海江田万里代表が辞任し自分が代表になるシナリオを描いていました。しかし、自民・吉川当選直後に、海江田さんの携帯に電話して「全力で支える」と続投を支持しました。その後、岡田さんは落選した人に就職のあっせんも、資金提供もせず、国民民主党県連の顧問になっています。この選挙では、私は「維新の男性の新人とみつどもえで、石原慎太郎共同代表の印象でネット右翼を与党・安倍自民党から削りそうな印象があるけれでもそれは違って、改革者の党として民主党の票を維新が削るはずだ」と語っていました。岡田事務所は「維新は泡沫で、民主と自民の一騎打ち」の「小選挙区二大政党思考」でとらえていました。結果として、この選挙から「改革者の党」の印象が維新にいったと思います。公務員中心の立憲が毛嫌いしても、身を切る改革が「改革者の党」になったわけです。また「税金で食うとるやつは極楽」「まず減税をして思考を変える」としていた河村たかし名古屋市長はいまでも連続してその地位にあります。改革は政策ではなく姿勢であり、改革しすぎて市井の飲み屋が廃るのは改革ではないと、私は考えます。4か月間夏休みで、4回とも現金がもらえる与野党国会議員がいう「物価高で首相賃上げは納得できない」「現金が必要な世帯に届くのは消費減税」という経済理論は支離滅裂ですから、少しは謙虚に世間の風に吹かれてください。もういいかげんにしてちょうだい。
吉川ゆうみさんは「地元三重県四日市の水素とアンモニアで稼働するカーボンゼロ工場の社会実装が始まっている」とまるで所有者かのような我がもの顔で語る与党しぐさで質問し、経産相のお墨付きをもらいました。盛山正仁・文科相は「吉川委員は現代アートにご造詣が深く、ありがたい」と言いましたが、これは実際子連れでイベントにも参加していたようでです。
在職十年を過ぎた吉川さんが初当選した第23回参院選では、三重1人区は、民主党の岡田克也前副総理が津での第一声(Ustreamでライブ配信)からつきっきりで支援し、報告会場でも候補者の隣に座り、インタビューで「まだ開票が終わってない」と擁護しました。岡田さんは三重だけが31(当時)ある1人区の中で民主党公認が当選して海江田万里代表が辞任し自分が代表になるシナリオを描いていました。しかし、自民・吉川当選直後に、海江田さんの携帯に電話して「全力で支える」と続投を支持しました。その後、岡田さんは落選した人に就職のあっせんも、資金提供もせず、国民民主党県連の顧問になっています。この選挙では、私は「維新の男性の新人とみつどもえで、石原慎太郎共同代表の印象でネット右翼を与党・安倍自民党から削りそうな印象があるけれでもそれは違って、改革者の党として民主党の票を維新が削るはずだ」と語っていました。岡田事務所は「維新は泡沫で、民主と自民の一騎打ち」の「小選挙区二大政党思考」でとらえていました。結果として、この選挙から「改革者の党」の印象が維新にいったと思います。公務員中心の立憲が毛嫌いしても、身を切る改革が「改革者の党」になったわけです。また「税金で食うとるやつは極楽」「まず減税をして思考を変える」としていた河村たかし名古屋市長はいまでも連続してその地位にあります。改革は政策ではなく姿勢であり、改革しすぎて市井の飲み屋が廃るのは改革ではないと、私は考えます。4か月間夏休みで、4回とも現金がもらえる与野党国会議員がいう「物価高で首相賃上げは納得できない」「現金が必要な世帯に届くのは消費減税」という経済理論は支離滅裂ですから、少しは謙虚に世間の風に吹かれてください。もういいかげんにしてちょうだい。
あすも基本的質疑2日目がテレビ中継されます。
以上です。