ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【岡田克也発表】立憲民主党2024年5月に政治資金パーティー、前身政党を含めて16年ぶり

2023年11月07日 20時26分17秒 | 新・立憲民主党2020年9月15日結党
[写真]立憲民主党の岡田克也幹事長、きょう2023年11月7日、宮崎信行撮影。

 立憲民主党本部全体の政治資金パーティーが、来年2024年5月に開催されるはこびとなりました。

 内閣支持率が下落し、立憲民主党の支持率が維新0・1ポイント差以上となったことで、解散が来年以降となる観測もふまえて、岡田克也幹事長の提案をきょう7日の常任幹事会で受け入れました。

 自民党は派閥ごとに開いています。旧・国民民主党、新・国民民主党は2000人規模の党本部主導のパーティーを開きました。

 最大野党の本部主催のパーティーは「ホテルニューオータニ」(東京・紀尾井町)で2008年7月16日に開いた「民主党パーティー2008 政権交代 すべては国民のために。国民の生活が第一。10th民主党10周年 いま、決着のとき」(当ニュースサイト内記事)以来16年ぶりとなります。

 このときは、2000人の会場に、5000人近くがつめかけ、入りきれずに通路で乾杯する人が続出。「政権交代近し」の情報を集めようと在日本大使館の外交官も数十人以上かけつけました。自民党派閥では、パーティー券を買って会場に来ないのが流儀とされますが、民主党パーティーでは、買っただけで参加しなかった労働組合系団体が「選挙をやる気があるのか」と上部団体が質問。また、菅直人グループが会場にいる公認内定者に声をかけ会合を開いたところ、参加者同士が結婚するなど「浮かれ過ぎた政権交代選挙」の前兆をいくつも見せました。

 旧・国民民主党のパーティーでは2000名前後が会場に来ながら女性が140名しかいないなどの党の体質が見え隠れする場です。

 2008年のパーティは「しんぶん赤旗」で大々的に批判されました。おそらく1枚2万円という高額になると考えられます。自公を支持しながら政権に不満を持つ建設会社・医療法人などを、総支部が切り崩しをはかる効果も期待されそうです。

 旧りっけんの支持者には、2020年春に東京・高田馬場で開いた「りっけんフェス」を再開してほしいとの声もあります。

 第50回衆院選(2025年10月より前)は来年以降になることが予想されています。

 以上です。
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衆参法務委「柿沢」言及せずに正常化、「国立大学法人法」本会議で審議入り、「NICT法」も

2023年11月07日 14時24分16秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋

【追記・訂正 14:45 間違いがありました。参議院第一種常任委員会11のうち、文教科学委員会の開催は見送られました】

 自民党衆議院議員経験者の木村弥生江東区長、柿沢未途さんの公選法違反では、区議選と同時期に1万円または20万円を配ったことが捜査。アベノミクス批判が、中央区への嫉妬で全国有数の江東区長の後継には野党地方議員らが名乗りをあげています。

【衆議院本会議 きょう令和5年2023年11月7日(火)】
 額賀福志郎議長が登場。「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)の趣旨説明と代表質問が行われました。盛山正仁文部科学大臣が演説。立憲民主党の菊田真紀子さんらが質問しました。菊田さんは柿沢さんの議員辞職を求めました。旧統一教会の午後の記者会見の「100億円の供託」は、認められないと演説し、立憲の「統一教会財産保全法案」(212衆法4号)を念頭に、法律の今国会成立を求めました。

 法案について、文科相は、東京大学などに新設する合議体は適正なものだとしました。共産党の宮本岳志さんは「大学の自治を破壊してきたことへの反省」を求めました。

【衆議院法務委員会 同日】
 小泉龍司法相、門山宏哲副大臣は「柿沢」に言及せずに所信的あいさつしました。この後の、参議院でも同様でした。

【衆議院総務委員会 同日】
 鈴木淳司総務大臣が先週した所信的あいさつに対する一般質疑3時間コースでした。
 一般質疑では、維新の吉田とも代さんが「今国会から総務委員になりました、よろしくお願いします」と語り、ネット誹謗中傷対策で第三者委員会や懲罰的な民事訴訟について見解を問いました。
 そして、最後の法案が今国会初めて審議入り。「NICT法を改正し平成2年法律35号を廃止する法案」(212閣法6号)が趣旨説明されました。次回は9日(木)午前9時。

【衆議院消費者問題に関する特別委員会 同日】
 自見はなこ消費者相、および食品安全担当が所信的あいさつをしました。比例当選2回の自見大臣は所掌がかなり多いように感じます。衆・本でも質問を受けて答弁しました。

【衆議院環境委員会 同日】
 伊藤信太郎大臣の所信的あいさつ。10増10減で安住淳さんと小選挙区激突になりますので、立憲の議員は国対委員長にゴマをするためにたたきたい、というひとが、ごく一部いるかもしれません。
【衆議院国土交通委員会 同日】
 大臣所信的あいさつ。
衆議院の議院運営委員会、厚生労働委員会理事懇談会、文部科学の理事懇、災害対策特別の理事懇も開かれました。

【参議院第1種常任委員会 同日】
 参議院では省庁ごとの10委員会を「第1種常任委員会」と呼び、予算、決算、議院運営委は「第2種常任委員会」としています。第1種は一つしか入れず、重複しないため、逆に、全部同時に開くことができます。きょうは、上述の衆議院総務委員会があったので、総務委だけが午後に開かれました。
 上述の通り、参議院法務委員会では「柿沢」への言及はありませんでした。財政金融委では、鈴木金融担当大臣から「金商法改正案」(211閣法56号参先議)と「社債株式振替法改正案」(211閣法57号参先議)が前国会から残り、今国会で参先議となったので、速やかな成立をお願いしたいとの発言が入りました。

 以上です。
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