【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

自分の手を汚さずに宏池会を日本の経済・社会から消し去る、安倍派・二階派も、自民秘書の動揺は第50回衆院選へ

2024年01月19日 20時28分00秒 | 第50回衆院選(2025年11月より前)
 70年前の東京進出以来、山手線という名の戦場で、自由競争経済で連戦連勝をしてきました。家訓は、自分の手を汚さずに、敵を日本の経済・社会から消し去ること。バブル期49社あったライバルは崩壊後に9社に激減。私たちは自分の手で、ライバルを資金繰りに窮させて倒産させたり、経営者個人を非業の癌死に追い込んだりしたことなど一度もありません。画期的な発明による機械の商路をいち早く囲い込み、その先行者利得のみで、住宅ローンで買った土地にメインバンクの多額の根抵当権を張り、他人に嫉妬せず、公共交通機関だけで移動するなど節約して暮らす。倫理的なクリーンハンド経営をしてきました。

 宏池政策研究会に、2021年9月29日に取材妨害されてからの憤怒は、「日当五千円報道」ですぐに一定の収束を得ましたが、昨日朝の朝日新聞の「岸田派前会計責任者略式起訴」の急転直下報道で、形勢が急変。岸田文雄さんが岸田派を解散すると明言するにいたりました。わずか2年4カ月で潰せてうれしいです。

 これ調べてみると、岸田派は7000万円しかお金がありません。岸田議員個人の資金管理団体には2・1億円があるので、岸田さんは9月の総裁選はこのお金で戦えるという目算だろうと思います。

 さらに、二階派、安倍派も解散を決めました。

 自民党大混乱の一日となったようです。

 私が聞いているのは、政策担当・公設第一・公設第二秘書らで資金管理団体や政党総支部の会計責任者を兼ねている人が、いまさら、自分が刑事責任を負いかねないことを知って震えているという話。

 私は、およそ16年前、中川秀直さんに関する一連の記事で、新自由クラブ初当選の中川さんが自民党清和会に入り、官房長官、国対委員長・政調会長・幹事長をつとめたところで、清和会をやめようとしていることを揶揄しました。およそ16年前は、清和会に入っているだけで選挙がなくても年800万円程度のお金がもらえていました。そのお金は、閣僚経験者全員が「相談役」という肩書になり、派閥に寄付することが原資となっていました。そこで、大臣や幹事長をつとめた中川さんが、自民党代議士会で一議員の立場で総裁を批判する発言を連発。やがて、派閥も退会してしまい70歳前に引退。バトンタッチした息子は長く派閥に入れませんでしたが、清和会入会後に議員を続けられなくなりました。

 入っているだけで年800万円もらえた当時と違い、今はパー券のノルマがきつく、餅代も100万円程度でしょうから、魔の4回生らにとって派閥に入っているメリットは少なかったでしょう。

 それでいて、岸田会長は自分が総裁・総理になれ、残金7000万円ならば解散してしまおうと判断したのだと考えられます。

 宏池会職員は全員クビで、岸田事務所で雇われることはないでしょう。

 私は第50回衆院選では、会計責任者を兼ねる政策・公設秘書のサボタージュが、自民党公認陣営の体力をボディーブローのように奪っていく構造を予想しています。

 以上です。

【参議院・岐阜】大野泰正さん内閣委員長辞任へ「派閥パー券裏金事件」公判は議員を続けながらたたかうかまえ示す

2024年01月19日 19時59分50秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
 岐阜選挙区選出の参議院議員、大野泰正さんは、内閣委員長を辞任する届け出を、自民党幹事長室の幹部(参議院自民党の幹部)に預けたことを記者会見で明かしました。同時に、きょう起訴された安倍派パーティー券裏金事件で、東京地裁の裁判をたたかうかまえを示しました。

 いわゆる「形式犯」ですから、刑事裁判としては比較的短く結審するかもしれませんが、来夏の自身の改選よりも前に無罪となる日程は厳しいのではないでしょうか。

 野党としては、パー券裏金事件の報道が、たびたび蒸し返されることになるので、ありがたいというところかもしれません。

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