【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【参議院事務局予算】維新の「身を切る改革」トーンダウン「参議院議長車はたしかに民間にできない」「ペーパレス化」は項目だけ

2024年01月25日 12時16分48秒 | 閉会中審査
[写真]また新しい人生のステップのため北区役所に向かう途中、日本の製紙産業の父・渋沢栄一に挨拶する宮崎信行、コロナ禍。

 第213回通常国会はあす召集されます。提出される令和6年度予算案の「参議院」の部分について審議がありました。ことし7月3日から日本銀行の万券が渋沢栄一になります。私は公益財団法人渋沢栄一記念財団(龍門社)の法人会員かつ印刷工場がある所轄署の生活安全警察の協力員の立場も持っておりますので、ぜひ、日本に住むすべての人間のみなさまに、渋沢万券を愛していただきたいと伏してお願いします。なんなら来年の年賀状も日本郵便さんでなく渋沢万券にしたら孫が喜びます。もちろん、かわいい子には旅をさせろ。渋沢万券のお財布での滞在時間を短くしてどんどん旅に出していただきたく。

【参議院議院運営委員会 きょう令和6年2024年1月25日(木)】
 
 石井準一委員長、尾辻秀久、長浜博行正副議長。
 
 参議院の「令和6年度予定経費要求に関する件」を議題としました。小林史武事務総長は「本院の要求額は415億400万円余でございまして、前年度と比べ6億500万円余の増額となっております。その理由は人件費が増額となることによるものでございます」としました。

 立憲民主党で、来夏の4選出馬が内定した吉川さおり筆頭理事は「速記者職で採用された職員の定年はいつか」と問い、事務総長は「(順次改正法の施行で)65歳定年として、2051年(令和33年)になる」としました。

 日本維新の会。きょねんは清水貴之さんが質問し、ことしは青島健太さんが質問しました。きょねんは、参議院公用車(院車)の運転手が職員だと年収800万円、民間委託だと600万円だとの答弁を引き出した後に、清水さんは600万円の方に合わせるのが身を切る改革だとおそらく無意識に語り、私は腰が抜けそうになるほどビックリ仰天しました。


 ことしの青島さんは「日本維新の会・教育無償化を実現する会の青島健太です」と語り「職員運転手の練度の高さ、守秘義務の励行、信頼性の高さということの重要性も承知していますが、まだまだ民間に委託できる余地があるように感じます」と述べ、議長車などは国家公務員であることの重要性を示しました。一年たって、やっとわかってくれたかという心証です。

 青島さんは「日本維新の会は議員定数の削減、議員報酬の減額を提言しています。これに伴い、身を切る改革議員自らが歳費の一部を当に返上し、これを有効活用するために様々な寄付活動を行っています」としつつ「国会の業務全般のペーパーレス化」にも、項目として触れました。

 ペーパーレス化ですが、国内のダンボール出荷量はリーマンショックと比べて、およそ10年で15%増えました。渋沢が創業した「王子製紙」の年商は1・5兆円で営業利益0・1兆円。そのうち3割は海外。ということは、GDP1万円のうち10円は、王子の海外が稼いだ金になります。感熱紙が主流の国もあるようです。なのに、ペーパーレスが経済を豊か自公立というのは、私にはとうてい理解できない経済理論を維新は唱えています。暫定施設の大阪・関西万博をやめた方が日本経済のためになるでしょう。

 「経費の了承」は維新、共産が反対し、自公立国が賛成して了承。国立国会図書館、裁判官弾劾裁判所、検察官訴追委員会は全会一致で了承されました。

●衆議院の開催はきょうはありませんでした。また同種の審議のインターネット中継はありません。

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