渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「商法ひらがな化法案」と「人事訴訟法改正案」は第193回国会の審議は無く、第194回国会に継続

2017年06月16日 09時08分58秒 | 第194回臨時国会(国難突破冒頭解散2017年9月)

 衆議院法務委員会は、第193回通常国会の実質会期末となった平成29年2017年6月16日(金)

 「商法を改正して、ひらがな化し、国際海上物品輸送規定などを追加する法案」(192閣法16号)

 と

 「人事訴訟法改正案」(190閣法33号)を第194回秋の臨時国会に継続審査(閉会中審査)とすることを、全会一致で決めました。

 人事訴訟法改正案は、きょねん2月に、商法改正案は、きょねん10月に国会に提出されましたが、審議入りせず、先送りすることになりました。

 また、同委員会では、例年通り、「裁判所の物的人的充実を求める請願」が採択されました。

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(C)2017年、宮崎信行。

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安住淳さんが下野後初の本会議演説で「財務省という役所は、国有地の売却に極めて厳しい。私が申し上げているんですから、間違いありません」白河以北一山百文は平成では本会議初言及

2017年06月15日 23時59分35秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

(初投稿は2017年6月27日で、それから、本会議当日の2017年6月15日付にバックデートしました)

[画像]安住淳さん、2017年6月15日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

●安住淳さんが下野後、初めて本会議で演説。

 15日の国会では、民進党の安住淳・元財務大臣が下野後初めて衆議院本会議で演説しました。3年前に、通算二度目の沖縄・北方特別委員長として登壇して、法案の審査結果を報告をしていますが、演説は初めてです。

 この国会の前半戦の攻防「森友学園、国有地値引き売却」について、「財務省という役所は、国有地の売却には極めて厳しい。私が言うんだから間違いありません」とし、財務大臣経験を踏まえて、現政権の恣意的な介入を疑いました。

 議題は、内閣不信任案。野党ですから当然、賛同する側の趣旨説明演説をしました。5年前、一体改革採決の雛壇から見下ろした、異様な与党議員たちの姿。党は違えど、その無責任ぶりは変わらないでしょうが、議院内閣制というものは、数人程度の能力ある国士と、その他多数の起立採決要員がいれば、まあ、なんとかなるものです。

 ●白河以北一山百文、本会議での言及は、29年ぶりで、平成で初めて。

 宮城県の安住さんは演説の中で、東北地方に対する、主に明治維新政府の差別用語とされる「白河以北一山百文」(しらかわいほくひとやまひゃくもん)の言葉を使いました。第193回国会では、福島県の金子恵美さんが、民進党の自治体議員からの声として言及。実は私はこのとき、はじめてこの言葉を知りました。本会議に限ると、昭和63年に、岩手県の沢藤礼次郎さんが、使っています。

 平成というのは、後々「失われた20年」と「東日本大震災」があった元号ということになるでしょう。平成はもうすぐ終わります。平成の国会議事録に間にあって良かったし、それに一番ふさわしい政治家が、安住淳さんであることは、多くの賛同を得るところだと思います。
 以下、国会議事録からコピペして、この記事は終わります。

国会議事録データベースから全文引用はじめ]

○安住淳君 皆さん、こんばんは。
 私は、民進党・無所属クラブ、日本共産党、自由党及び社会民主党・市民連合を代表して、安倍内閣不信任決議案について、提案の趣旨を御説明申し上げます。(拍手)
 まず、決議案の案文を朗読します。
  本院は、安倍内閣を信任せず。
   右決議する。
    〔拍手〕
以上であります。
 討論に先立ち、現在の参議院における与党側の対応について断固抗議します。
 参議院法務委員会での共謀罪法案の審議はまだ終わっておりません。にもかかわらず、与党側は、委員会質疑が未了なまま、本会議中間報告というこそくな手段を用いて、強行採決を今まさに行おうとしております。これは、民主主義を否定する、憲政史上まれに見る暴挙であり、看過することはできません。
 この共謀罪に対する国民からのさまざまな懸念の声に一切耳をかさず、ひたすら法案の成立に突き進む安倍政権は、断じて容認することができません。
 参議院での審議を直ちに法務委員会に差し戻し、しっかりとした質疑を行い、民主的ルールにのっとった議会運営を行うことを改めて強く要求いたします。
 この一連の国会対応でも明らかなように、この四年半、安倍政権は、意見を異にする人々の声に一切耳をかさず、数の力に頼った政権運営を続けてまいりました。私は、安倍一強と言われる政治状況が生んださまざまな問題をここで明らかにし、なぜ我々が本日、安倍内閣不信任決議案を提出するに至ったか、以下、具体的に申し上げます。
 まず、安倍総理が腹心の友と呼ぶ人物が理事長を務め、安倍総理御自身もかつて役員を務めていた加計学園を取り巻く数々の疑惑であります。
 加計学園については、愛媛県今治市が過去十五回も獣医学部設置を求めてきましたが、いずれも認められなかったという経緯があります。
 それが、安倍内閣が発足した途端、とんとん拍子で話が進み、あっという間に国家戦略特区を利用した獣医学部設置が認められ、わずか八日間の公募期間という驚くべきスピードで加計学園が選ばれました。
 この間、内閣府や文部科学省の間では、平成三十年四月開学を前提に、逆算で最短のスケジュールを作成し、共有いただきたい、これは官邸の最高レベルが言っていることだとか、設置の期間について、今治市の区域指定時より、最短距離で規制改革を前提としたプロセスを踏んでいる状況であり、これは総理の御意向だと聞いているなどというやりとりが交わされ、これが記された内部文書も明らかになりました。
 しかも、当時文部科学省の事務方のトップ、事務次官を務めていた前川喜平氏は、文書は本物であると認めたばかりか、和泉洋人総理補佐官からは対応を早くしてほしい、加計学園理事で内閣官房参与であった文部科学省OBの木曽功氏からも早く進めてほしいと働きかけを受けていたことも暴露し、結果として行政がゆがめられたとして、勇気ある告発を行いました。
 さらに、前川氏に続き、複数の文部科学省職員が次々と同様の証言をしていることが報道されています。私の認識では、複数の文部科学省職員がこの文書の存在、そして共有を認めている以上、これは怪文書でも何でもなく、紛れもない文部科学省の行政文書ではありませんか。
 にもかかわらず、安倍総理は知らぬ存ぜぬ、菅官房長官は怪文書と決めつけ、国会の再三の要請にもかかわらず、政府は再調査を拒否してまいりました。
 しかし、厳しい世論の批判を受けて、ようやく先週末、再調査を行うと表明しました。表明はしましたが、いまだその結果は公表されておりません。よもや、国会が閉じるのを待っているわけではないでしょうね、総理。
 いずれにせよ、こうした姿勢は、実態解明をして国民に真実を知らしめるのではなくて、むしろ疑惑にふたをするようしむけていると言わざるを得ません。
 しかも、官房長官に至っては、前川氏を、うそつき、地位にしがみつく無責任な人物、さらには、いかがわしい店に通う品性下劣な人間であるとのレッテルを張り、繰り返し人格攻撃を加えています。
 皆さん、官邸が公務員の素行を日常的に調査し、弱みを握り、一たび反旗を翻すようなことがあれば社会的に抹殺しようとする姿は、まさに恐怖政治ではないんですか。
 政府は、国民の根強い不信感に対して謙虚に向かい合い、みずから実態を解明すべきであり、それがない限り、人心は大きく離れ、国家機関そのものに対する信頼がなくなる危機にあることをよく認識すべきであります。
 次に、安倍総理の昭恵夫人が名誉校長を務めていた森友学園を取り巻く数々の疑惑です。
 森友学園は、大阪府豊中市に小学校を設置するに当たり、当初、安倍晋三記念小学校という名で寄附を募ったということであり、籠池前理事長夫婦も、昭恵夫人との親密な関係を大々的に利用していたと認めております。
 この結果、本来は無理筋だった小学校設置の話がとんとん拍子に進み、不動産鑑定士が九・六億円と鑑定した国有地が、地下から大量の生活ごみが見つかったという口実で八・二億円も値引きをされ、最終的には九割引きの一・三億円という破格の安値で売却をされました。
 しかし、その後の調査によると、値引きの根拠となった地下九・九メートルの深さまでごみが埋まっているという話は、全く根拠がないことが明らかになりました。つまり、売却価格の積算根拠がでたらめだった可能性が高くなったということです。
 財務省という役所は、予算や国有地の売却には極めて厳しい役所です。私が申し上げているんですから、間違いありません。その財務省がなぜ、国土交通省大阪航空局が示したこのいいかげんな算定を真に受け、国民の大切な資産である国有地を投げ売りするかのごとく処分したのか。そこには、大きな政治力、権力者に対するそんたくが働いていたのではないですか。
 森友疑惑に関して、当初、自民党は、籠池前理事長は民間人だからという理由で、参考人招致には否定的な態度をとり続けていましたね。しかし、籠池氏が昭恵夫人から百万円の寄附を受けたと述べた途端、竹下国対委員長は、総理への侮辱だとして、一転して証人喚問に応じると表明しました。
 証人喚問というのは、本来、国政調査権に基づき、国民に対し真相を明らかにするために行うものであって、権力者に刃向かう者を呼びつけ、たたき潰すために行うものではないはずです。私は、籠池氏証人喚問における与党側の態度にずっと危惧を抱いておりました。
 安倍総理、あなたは、国会の質疑において、私や妻が関係していたということになれば、総理も国会議員もやめると大見えを切りました。
 あなた自身はともかく、昭恵夫人が深く関与していたことは、数々の証拠から見て明白な事実ではありませんか。籠池氏は、証人喚問においても、昭恵夫人から百万円の寄附があったことや、夫人付と呼ばれる政府職員とのやりとりの詳しい実態を暴露しました。
 我々野党は、籠池氏が証人喚問に応じた以上、昭恵夫人も証人喚問に応じていただき、籠池氏が証言したことについて一つ一つ弁明すべきではないかと繰り返し要求いたしましたが、安倍政権は、夫人はもとより、関係した政府職員も含め、全て拒否し続けました。
 しかし、この問題はまだ終わっていません。なぜ国民の大切な資産である国有地が不当に安く払い下げられたのか、我々は今後も徹底追及をしてまいります。
 次に、共謀罪法案について申し上げます。
 今さら言うまでもなく、本法案には数々の重大な問題が含まれており、自民党の心あるOB議員からも批判が寄せられています。
 しかも、この法案に対する不安は、国内のみならず、海外でも広がっており、国連プライバシー権に関する特別報告者であるジョセフ・ケナタッチ氏は、プライバシーに関する権利と表現の自由への過度の制限につながる可能性があるとまで指摘しています。
 このような指摘があるのなら、政府は意を尽くして説明をし、懸念を解消するというのが常識的な対応というものであります。にもかかわらず、政府は、法案の公式な英訳文をいまだ国連に送らず、説得力のある根拠も示さず、ただ抗議するのみで、あげくの果てには、特別報告者は国連の立場を反映するものではないなどと、人格攻撃まがいの批判に終始しています。
 安倍総理、国際社会の批判にもっと謙虚になるべきではありませんか。
 政府は、もともと、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、テロ対策の観点から、国際組織犯罪防止条約、いわゆるTOC条約締結が不可欠だとして、その国内法が今回の法案であり、テロ対策に必要不可欠であるとの印象操作を行ってきました。
 しかし、厳密に調べると、今回の法案はテロ対策とはおよそ関係なく、そもそも、法案の条文には当初テロという文言さえなかったのを、あえてテロ等準備罪という名前を無理やりつけて行い、国民や報道機関に誤解を植えつけたのではないでしょうか。
 この法案の委員会質疑で明らかになったように、共謀罪はTOC条約に必要不可欠なものではないのであります。にもかかわらず、この法案が成立しなければ東京オリンピックやパラリンピックは開けないなどと、総理を含めて閣僚が一斉に発言したことを、私は本当に恥ずかしいことだと思いました。
 我々が懸念するのは、普通の社会生活を送る人が突然いわれなき容疑で調べられたり、内心の自由に踏み込まれたりといったことが、共謀罪法案成立によって起こりかねないということであります。国家権力というのは、あくまでも抑制的なものでなければならない。一人一人の人権を一方的に踏みにじるようなことがあってはなりません。だからこそ、私どもは共謀罪法案に強く反対をしています。
 総理、もう一度申し上げますが、今からでも遅くはありません。中間報告という強行採決はやめて、直ちに委員会に法案を差し戻し、慎重審議をなさるよう強く申し上げたいと思います。
 次に、国民の知る権利を脅かすものとして、今国会で浮かび上がってきた南スーダンPKO部隊の日報問題について申し上げます。
 我が国が他国に自衛隊を派遣し続けるかどうかという重大な政策の判断材料となる現地からの日報について、防衛省は当初、破棄されて存在していないと説明していました。しかし、その後の調査では、統合幕僚監部にも司令部にも一貫してデータが残っていたことが判明しました。さらに、防衛省内部では、今さらあるとは言えないとして、日報のデータの消去を初めとする組織ぐるみの隠蔽工作が行われたことが否定できません。
 これは国民の知る権利を侵害するとともに、派遣される自衛官の命をも脅かしかねない不祥事であります。
 現在、防衛省内では特別防衛監察が実施され、真相解明と関係者の処分を待っているところですが、まるで国会を避けるかのように、何ら途中経過の説明もなく、国民もその内容は全く知る由がありません。
 稲田防衛大臣、あなたは一体どこで何をやっているんですか。文民統制というなら、あなたが先頭に立って指導力を発揮すべきではないですか。
 戦後、自衛隊が培ってきた信頼が崩れかねない事案であるという認識が防衛大臣には欠如しているのではないでしょうか。一日も早く真相を解明して関係者を処分するとともに、国会に報告すべきであると私は申し上げます。
 今、我が国は国際社会から不安と不信の目で見られ始めています。国際的なジャーナリスト組織による報道の自由度ランキングでは、我が国の順位は世界百八十カ国中七十二位にまで低下、主要七カ国中最下位であります。
 また、国連の表現の自由に関する特別報告者であるデービッド・ケイ氏は、メディアの独立性が重大な脅威にさらされていると述べ、安倍政権が強行成立させた特定秘密保護法の改正も勧告しています。
 ことし一月、文部科学省の組織ぐるみの天下り問題が明らかになりました。
 政府は、この問題が国会で大きく取り上げられると、実態の調査を約束しましたが、調査結果を報告するとしたのは三月末。つまりこれは、予算審議が終わるのを待って出すと宣言したということですね。実にこそくなやり方だと思います。しかも、全省庁を対象とした天下りの調査は、会期末が迫った今なお、全くナシのつぶてであります。
 事実を隠蔽し、国会や国民にうそをついている今の政府の姿勢は、この一件からも明らかであります。
 これら一連の問題に共通するのは、国会で必要な情報は一切公表せず、都合が悪くなると数の力で筋の通らない強行採決を連発するという、安倍政権の強者の論理です。
 国際社会が安倍政権に向ける不信の目は、日に日に強まっていると言わざるを得ません。安倍総理、権力というものは、権力者にとって都合の悪いことや不祥事を隠すために使うのではなくて、国を信じて、社会のルールを守り、毎日真面目に生きている日本国民のために使うものであるということを諭しておきたいと思います。
 安倍総理は、五月三日に開催された集会において、突然、憲法九条改正をぶち上げました。そして、その後の委員会質疑で、我が党の委員がその真意をただしても、一切答えようとはしませんでした。実に奇怪なことであります。
 あなたは、この場では、自民党総裁としてではなく、内閣総理大臣として立っていると述べましたが、議院内閣制においてそのような言いわけは通用しません。
 しかも、詳細については読売新聞を熟読してほしいなどと、質疑者をばかにするような答弁をしました。総理大臣が国会答弁を放棄し、新聞を読めという態度は、国民にはおごりにしか聞こえないのではないでしょうか。
 我が国には一億二千万余りの国民がいますが、その一部にしか購読されていない新聞を熟読してほしいというのは、国民への説明責任を放棄したにも等しい、許されない態度です。総理、あなたはいつから特定新聞の販売責任者になったんですか。
 安倍総理は、自分が気に入ったメディアや自分を批判しない御用新聞はどんどん利用する一方で、自分を批判するメディアには徹底的に攻撃します。
 かつて、戦後の歴代総理や、その取材を行うマスコミには、お互いを尊重する礼儀がありました。いかなる批判を受けても、気に入らない記事を書かれても、総理大臣たるものは真摯に対応し、全てのマスコミを原則として対等に扱うという暗黙のルールがあったと思います。その背景には、いずれのメディアに接する国民にも同等の対応を行うという考え方が底流にあったからだと思います。
 大変失礼な言い方ですが、総理、あなたは、そうした歴代総理やメディアが維持してきたよき関係を無視する、新しいタイプの総理大臣です。そういえば、ことし一月に就任した海の向こうの大統領にも何か同じものを感じるのは私だけでしょうか。
 私は、分断の政治、対立する政治を好んで行う指導者は一流だとは思いません。お互いの違いを尊重しながら調和を目指すことこそ、真のリーダーのなすべきことではないでしょうか。
 今国会では、最も重要な課題であった二百年ぶりの天皇陛下の御退位について、衆参正副議長のもと、各会派が真摯な議論を行い、国会が主導して法案成立に至ったことは、大きな成果でありました。大島議長、川端副議長、佐藤議運委員長を初め、関係者には深く敬意を表します。
 議院運営委員会での閣法の質疑は実に六十九年ぶりということであり、附帯決議に女性宮家の創設が検討項目として盛り込まれたことも高く評価するものであります。
 なぜこのような成果が得られたのか、私はいろいろ考えてみました。その結果、わかったことは、安倍総理、あなたがいなかったからこそうまくいったのです。官邸が口出しをせず、国会主導で議論が進んだからこそ、円満な形で結論を出すことができたのではないでしょうか。議院運営委員会において、静かな環境で各党各会派がしっかり議論できたのは、官邸が横やりを入れなかったおかげだと、私は総理に深く感謝を申し上げます。
 これは、対立をあおるやり方ではなくて、多少時間がかかっても、議長のもとであるべきコンセンサスを求めるやり方の方が、結果的には国民の総意に近い結論を出し得るということであり、今回のことはいわば国会のよき先例になったというふうに私は思っております。
 次に、安倍内閣の閣僚らの資質について、残念ながらたださなければなりません。
 先ごろ、今村雅弘復興大臣が辞任をしました。私は、今村大臣からあっちの方と呼ばれた東北の人間です。明治維新以降、東北は、白河以北一山百文と軽視され続けてきました。今村氏の発言は、東北を軽視した発言そのものであり、被災者の心を折る極めて残念な発言だったと思います。
 安倍総理、ところで、なぜ今村氏を復興大臣に任命したんですか。その任命責任は、残念ながら極めて重いと断ぜざるを得ません。
 問題閣僚は今村前復興大臣だけではありません。
 山本幸三地方創生担当大臣は、地方で行った講演の中で、一番のガンは文化学芸員と言われる人たちだ、一掃しなければだめだと述べましたね。学芸員は、その地域の歴史や文化、芸術を後世に伝えていく大切な役割を担っている人たちです。この人たちをガン呼ばわりし、一掃などという穏やかでない言葉を平気で使うあなたは、大臣失格と言わざるを得ません。
 このほかにも、共謀罪法案を担当する金田法務大臣や、我が国の安全保障をつかさどる稲田防衛大臣など、任命する安倍総理の資質すら疑いたくなるような人選をなぜ行ったんでしょうか。この演壇から議場内を拝見すると、自民党席の上部には立派な見識を持つ先輩や同僚議員が数多く見られます。なぜそういう方々ではなく、ここにいる人たちがひな壇にいるんでしょうか。
 もとより、閣僚の任命は総理の専権事項ですから、私ごときが口を挟むのもおこがましい限りとは思いますが、しかし、この顔ぶれを見ると、マスコミがやゆするように、お友達優先の人事をあなたはしているのではないですか。こうした手法は、加計学園、森友学園疑惑に何か通じるものがあると私は思っています。
 私たち野党四党は、先週、党首会談を行い、安倍政権とは厳しく対決していくことを確認し、本日ここに内閣不信任案を四党共同で提出しております。
 安倍総理、これ以上あなたにこの国のかじ取りを任せることはできません。あなたが出席する予算委員会は、騒然としてぎすぎすした雰囲気になります。あなたが閣僚席から身を乗り出してやじを飛ばす姿を国民が眉をひそめて見ていることを、あなたはお気づきですか。
 私は、ここまで、不信任とすべき理由をさまざまな角度から説明してまいりました。
 今国会、今も大きな議題となっている共謀罪法案や加計学園、森友学園疑惑に共通しているのは、権力を持つ者が、その権力をみずからの保身や親しい人のために使っているという点であります。その結果、国民の基本的人権を脅かしたり、行政をゆがめたり、国民の血税や国有地を不正に特定の人間に与えてしまうという問題が現実に起きているではないですか。一体、誰のために政治を行っているのでしょうか。そこに疑念があるからこそ、私たち野党はあなたに不信任を突きつけるのです。
 世の中には、政治や行政の助けを必要とする人がたくさんおります。権力というものは、理不尽な思いをしていたり、光が当たらなかったり、決して顧みられない中でも頑張っている人たちのためにこそ使われるべきであり、そういう方々の信頼があって初めて政治は成り立ちます。そのような人たちの、本来持っている知るべき情報、示すべき文書を隠蔽していたのでは、この国の未来は開けるわけがありません。
 ここにおられる議員各位の中に、私の訴えに何かを共有していただける方は多いと信じます。与党であれ野党であれ、一年生議員であれ十回生議員であれ、私たちは同じ船に乗っています。国政という船のかじ取りを任されているのは、安倍総理だけではないはずです。
 国民の信託を受けてここにおられる議員諸兄が、その与えられた任期において、立法府として厳しく行政府を監視する、そうした作業を与野党でうまく機能させてこそ、国民の政治への信頼を取り戻すことができるのではないですか。
 そのためには、今のいびつとも言えるこの権力のありようをしっかりと正していかなければならないと思います。そのための内閣不信任決議であることを強く訴え、私の趣旨弁明を終わらせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

[全文引用おわり]

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(C)2017年、宮崎信行。

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[きょうの国会]共謀罪法、参議院と自民党と官邸と法務省の無責任の体系で成立 参議院本会議

2017年06月15日 20時09分12秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

[写真]夜の国会、2014年2月上旬、筆者・宮崎信行撮影。

 共謀罪法(193閣法64号)が可決・成立しました。公布の日から起算して20日後に施行。安倍政権が強行した3悪法、2013年特定秘密保護法、2015年平和安保法制、2015年改悪労働者派遣法と比べれば、共謀罪法は今後の運用でストップをかけられるかも。深夜国会で成立するほどもつれたわけですから、47県のおまわりも、起訴したのに冤罪でした、では世論がすみません。本部長からノルマをかけられない限り、組織対策・公安のおまわりが日常の捜査で乱用することは、自分たちのためにならないことを心すべし。

 私としては、2015年4月のガイドラインないし9月の平和安保法のときに、ポイント・オブ・ノーリターン(もう帰れない歴史の節目)を超えているという認識ですが、昨夏の、自民党国政4連勝で、下り坂を貨車が荷を崩しながら落下していくように感じます。関東軍・太平洋戦争時代よりも、日本の人口密度は1・5倍以上になっているのですから、日本の閉鎖性はより高まっているのです。危険です。

【参議院本会議 平成29年2017年6月15日(木)】

●共謀罪法、午前8時の成立。

 設定は午前0時10分。午前2時30分頃に、開議(再開)。日程第一「法務委員会において審査中の共謀罪法案について速やかに法務委員長の中間報告を求めることの動議」が議題になりました。

 ここで、自民党は「発言時間を1人1分に制限する動議」を出しました。記名投票表決。動議は投票総数238、賛成162、反対76で可決しました。

 続いて、中間報告を求める動議についての討論。民進党の藤末健三さん、共産党の辰巳孝太郎さんが反対討論。そして、維新の浅田均さんが登壇し、反対討論。維新は法案そのものには賛成する見通しではありますが、中間報告をすることには反対しました。

 午前3時17分頃から、動議に対する記名投票表決。投票総数238、賛成148、反対90で、可決しました。

 午前3時30分頃から、「共謀罪法案」(193閣法64号衆修正)が議題になりました。秋野公造法務委員長が登壇。怒号の中、中間報告を始めました。「各会派の賛同が得られないまま、今日にいたる」などと経過を報告しました。

 午前3時38分頃に、自民党から「ただちに審議する動議」が出ました。そして、「この審議では発言時間を1人10分にする動議」も出され、その採決。投票総数239、賛成163、反対76で可決しました。そして、「ただちに審議することの動議」に対する討論が始まりました。衆側で議運理事経験がある、民進党の田名部匡代さんらの反対討論。

 この後、動議が採決され、投票総数239、賛成149、反対90で、直ちに本会議で審議することが決まりました。

 ここで、4時33分頃、会議は休憩になりました。5時40分再開。まず、質疑・討論での発言時間を10分に制限する動議が自民党から提出されました。まず、その採決。投票総数230、賛成161、反対69。ちなみに休憩前よりも9名減りました。

 そして、質疑をすることになりました。まず、小川敏夫さんが午前5時57分頃から演説。「テロ等準備罪は通信傍受法の対象犯罪か」などと問いました。金田法相は「対象犯罪ではなく、法律改正の予定も(現在は)無い」と答弁。松本国家公安委員長も「法務省からは、改正の予定はない、と聞いている」と答弁しました。続いて、共産党の仁比聡平さんが質疑。法相、国家公安委員長、外相が答弁しました。

 午前6時37分頃、質疑終局。討論は蓮舫さんが登壇しました。「一億総監視社会への道を立ち止まらなければならない」とし反対しました。自民党の西田昌司さんは賛成討論で「わが国もテロとのたたかいに加わる」としました。共産党は仁比さんが討論。

 この後、記名投票表決。希望の会が牛歩戦術。現在の国会法では、議長が一方的に投票時間を制限でき、2分に制限する、としました。この後、投票箱閉鎖後に、参事に渡さず、3名ほどの議員が直接ケージに入れました。これをめぐり、議場内交渉がおこり、このシーンは、NHKニュースおはよう日本で生中継されました。

 午前7時43分頃から集計。投票総数235、賛成165、反対70で、共謀罪法は可決し、成立しました。午前7時46分頃、休憩。午後になって、休憩のまま散会しました。

【衆議院本会議 平成29年2017年6月15日(木)】

●安倍内閣不信任案否決。

 午前0時10分スタート。前夜の午後11時35分前後に、延会が宣言される前からの議題が続きます。

 安住淳さんら提出の「安倍内閣不信任決議案」です。

 民進党、共産党、自由党、社民党を代表して、私が尊敬する安住淳さんが趣旨説明(趣旨弁明)演説。財務大臣、防衛副大臣、NHK記者としての経験にもとづき、権力は抑制的に使うべきだと、首相、防衛相らを諭しました。

 討論はまず、安倍首相側近の、自民党・西村康稔さんが内閣を信任すべしとする反対討論。泉健太・議運委野党筆頭理事が賛成討論。公明党の伊藤渉さんが反対討論。共産党の志位和夫さんが賛成討論。討論は終局しました。午前1時38分頃から、記名投票表決。

 投票総数465、賛成123、反対342で、否決されました。午前1時58分前後に散会しました。

【参議院法務委員会】

●性犯罪量刑引き上げの強制性交等罪の刑法改正案を審議、継続か。

 
公報上10時でしたが、実際には午後2時から始まりました。

 金田法相が、6時間ブランクで登場。「強制性交等罪を新設するなど性犯罪の量刑を引き上げる、刑法改正案」(193閣法47号衆修正)を趣旨説明しました。この法案は、今国会でおそらく唯一5党修正(自公民共維)が入りましたので、衆議院議員が修正部分を説明しました。質疑に入りました。 「随時更新版」で、今国会成立する、と決め打ちしてしまいましたが、驚くことに、質疑1巡後に、参考人質疑の一任を委員長がとりつけたうえで、その日程などは発表せずに、散会しました。今国会では成立せず、参議院で継続調査になるかもしれません。

【参議院外交防衛委員会】

 定刻通り午前10時から、「日本スロバキア社会保障協定の承認案」(193条約13号)と「日本チェコ社会保障教委邸の承認案」(193閣法14号)。民進党の小西洋之さんが内閣法制局長官らに質問。両案は、全会一致で承認すべしと決しました。 

【参議院農林水産委員会】

●農業保険法、次の本会議で成立へ、民進党「農業者戸別所得補償は、実現しながら13年目で終焉。

 「農業保険法案」(193閣法58号衆修正)の審議で、森裕子さんらが質問。暫時休憩。その後、採決となりました。共希反対、自公民維賛成多数で可決しました。2014年の所得安定対策の法律に、2017年収入保険検討が衆修正で付則に入りましたが、そのプログラム通りとなりました。これで、民進党が2004年マニフェストから主張し、2度の政権交代を通じて、一時は実現した、農業者戸別所得補償は完全に終焉を迎えました。法案は、5月31日から審議入りし、最終盤国会にあっけなく成立した印象です。

【衆議院農林水産委員会】

●民進党欠席戦術、談合などで農林水産省調査対応に抗議か。

 午後2時の開会時点で、民進党が欠席戦術。おそらく、農林水産省のOBが天下っている団体が、省の入札で一者応札が多いことから談合が疑われる事案を民進党が追及していましたが、省の調査報告が不十分だったため、それへの抗議ではないだろうか、と推測します。ほとんど報道されませんが、民進党の欠席戦術は当然です。

 「JAS法改正案」(193閣法35号参先議参修正)の質疑。民進党は出席しないまま、共反対、自公維賛成多数で可決すべしと決まりました。あすの本会議で成立すると思われますが、会期末の混乱が絶対に無いとはいえません。衆参の本会議で、農業保険法案とJAS法改正案が成立すれば、小泉進次郎さんがとりまとめた農業改革アクションプランを含む全8法案はすべて成立したことになります。JAにも反省してほしいですが、JAの言いなりになってきた農家にも少しだけ省みてほしいところです。
 
 この後「商業捕鯨のための鯨類科学調査実施法案」(193参法105号)が、参議院の自民党から趣旨説明されました。質疑、討論はなく、採決。全会一致(民進党は参で賛成)で可決すべし、と決まりました。次の本会議で成立し、公布日に施行。長州下関田布施システム強し、という感じです。

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[きょうの国会]共謀罪法案、参議院自民党が仰天の中間報告提案も、当日の成立は阻止、安倍内閣不信任決議案が衆議院本会議で議題も、延会に

2017年06月14日 23時38分59秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

[写真]参議院議場の速記者の出入り口、2017年5月、筆者・宮崎信行撮影。

 参議院自民党が、おそらく、安倍晋三首相(自民党総裁)への忖度ならぬ、命令で、突如、共謀罪法案を中間報告して、そのまま採決動議を出してしまいたいとの仰天の提案を昼前後にしました。衆議院民進党などは、安倍内閣不信任決議案を衆議院議長に提出。参議院での採決は阻止し、衆議院本会議は、あす午前0時10分から再開することにして、延会。衆参とも延会の、深夜国会となりました。

[参議院本会議 平成29年2017年6月14日(水)】

 定刻通り、午前10時00分頃に開会。

 「地方議員ビラ(チラシ)をまける、改正公職選挙法」(193衆法21号)は投票総数240、賛成240、反対0の全会一致で可決し、成立しました。平成31年3月1日(金)施行。

 「特定船舶の入港禁止法にもとづく措置の承認」(192承認1号及び193承認3号)は投票総数239、賛成239、反対0の全会一致で両院承認されました。

 「商業捕鯨実施のための捕鯨科学調査実施法案」(193参法106号)は、投票総数239、賛成237、反対2の賛成多数で可決し、衆議院に送られました。個人的には反対2が出て、うれしい。参法で議案番号3ケタの法案が可決したのは極めて異例です。


[画像]商業捕鯨のための捕鯨科学調査実施法案の採決で反対2が出たことを表示する参議院本会議押しボタン式投票システム、2017年6月14日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 「改正児童福祉法」(193閣法48号)「ホームレス自立支援法10年延長法」(193衆法19号)は同時に議題となり、投票総数241、賛成241、反対0の全会一致でともに成立しました。改正児童福祉法は公布の日から起算して1年以内の政令で定める日に施行。改正ホームレス自立支援法は公布日に施行。

 この後、「国務大臣山本幸三君問責決議案」を議題に追加するよう、伊達忠一議長が諮りました(衆でいう、議事進行係の緊急動議に相当)。

 これについては「異議無し」と全会一致で決まりました。ただし、直前に自民党側から「おいおい」との野次が飛んでいたのですが、採決では、異議有りとは誰も言わなかったようです。この辺は、参議院がいかにもごく少数の幹部が支配していることがうかがえるところです。

 議院運営委員会理事らが議場内交渉スペースに登壇。自民党の牧野京夫さんらから「国務大臣山本幸三君問責決議案の審議では、趣旨説明を15分以内、討論を10分以内に制限する動議」が提出されました。これには「言論の自由を制限するのか?」との野次が飛びました。民進党はこの動議の採決を記名投票表決にするよう署名を出しました。これで、記名投票表決。その結果、投票総数238、賛成165、反対73の賛成多数で可決し、演説時間が制限されました。

 趣旨説明(衆でいう趣旨弁明に相当)では、2013年再選の総評3人娘の1人、自治労の相原久美子・内閣委筆頭理事が登壇し、演説。自民党側の討論(反対討論)は、自民党の議運理事や予算理事経験者の岡田直樹さんが登壇。民進党側の討論(賛成討論)には、同じく総評3人娘の1人、日教組の神本美恵子さんが登壇。この後、記名投票表決され、議長集計結果を発表。投票総数238、賛成73、反対165の賛成少数で、山本国務大臣問責決議案は否決されました。

 午後1時まで休憩となりました。

 午後の本会議は、午後6時21分頃再開しました。まず金田法相問責決議案を日程に追加することを議長がはかり、了承されました。ここで、自民党が「趣旨説明を15分、討論を10分以内」に制限する動議を提出。これについて、民進党の提案で記名投票表決。投票総数235、賛成162、反対73で時間が制限。

 真山勇一さんが登壇し、「金田法相問責決議案」を説明。討論演説で、福山哲郎さんが「金田大臣は参議院議員時代、京都の共通の友人宅で食事をしたことがある」とあかし、「ご病気のこともあったとはいえ」と気遣いながら、答弁を法務省局長に任せた姿勢を批判しました。

 この後、採決。投票総数237、賛成73、反対164で否決。金田法相は一礼して、本会議場を(いったん?)去りました。

 そして、ついに、自民党から、「共謀罪法案(193閣法64号衆修正)」について、法務委員長から中間報告を求める動議を議題とする動議」が提出されました。午後8時5分頃から、この動議について、採決。投票総数239、賛成149、反対90.中間報告を求める動議を議題とすることになりました。

 ここで、先に提出されていた、「山本順三議院運営委員会解任決議案」を日程に追加し、議題とすることになりました。ここで、自民党から、「趣旨説明を15分、討論を1人10分」に制限する動議が出ました。この動議について、記名投票表決。

 私見ですが、通常国会146日目にして、議運の話を10分、15分でやるのは、いくらなんでも無理でしょう、と思いますが。投票総数237、賛成164、反対73で制限されることになりました。

 趣旨説明は、吉川沙織・議運筆頭理事。もともと午前10時の本会議は、山本、金田両大臣の問責決議案の採決で、終わる予定だったとし、審議引き延ばしの批判はあたらないとしました。山下芳生・共産党議員団長は「きょうの理事会で、自民党の西田昌司理事から、状況が変化したので、中間報告をしたい、との申し出があった。西田理事からは、申し訳ない、との言葉があった」と暴露。何が変化したのかと問うと、西田理事は答えず、公明党理事はうつむいただけだったとしました。これは、西田さん(清和会・清風会)が官邸の、安倍晋三総裁(首相)から「早く会期を閉じろ」と、忖度ならぬ、命令を受けた可能性があります。

 採決の結果、投票総数235、賛成73、反対162で、山本順三さんが議運委員長を続投することに。

 夜9時42分頃、伊達議長は、延会を宣言しました。

【衆議院本会議】

 午後1時設定。

 午後11時31分頃開会。
 
 安住淳さんらが午後9時半前後に出した、「安倍内閣不信任決議案」。議事進行係の緊急動議で上程され、議題となりました。これを見越して、閣僚全員がひな壇に座っていました。

 大島理森議長は、あす午前0時10分から本会議を開くと発表して、きょうは延会しました。

【衆議院農林水産委員会】

 最後に、「JAS法改正案」(193閣法35号参先議参修正)が山本農相と、山田修路・自民党参議院議員から趣旨説明されました。先議の院(参議院)は4月5日(水)に可決していましたが、重要法案が多いことと農水省が所管する獣医師をめぐる自民党政府の疑惑から、審議入りが遅れていました。あす午後2時から委員会を開き、審議することになりました。

 これに先立ち、一般質疑がありました。自民党の渡辺孝一さんは「審議入りしていないが、JAS法改正案についても質問したい」として先取りした質問をしました。渡辺さんは「15分間の質問ですから、お耳を貸してください」と同僚にお願いしました。山本大臣は「参議院本会議に行きますから」と委員長に申し出て退席。渡辺さんは「大臣がいないとは、私の予定にはなかったので困っています」と語ると同僚から「副大臣がいるから大丈夫よ」との合いの手が出ました。渡辺さんは「行政事業レビューについて地元の不安が出ている。国会閉会後に結論が出る。私だけでなく、ここにいるみなさんは、閉会後に、地元周りに忙しく、国会に来ることは少ないだろうから、国会が関与できないことを懸念している。副大臣は大臣によく伝えてほしい」と述べました。渡辺さんは2期生で、宏池会(自民党岸田派)所属。元岩見沢市長で前回は比例単独の立候補でした。最近の自民党には珍しく好感を持てる質問でした。

【参議院憲法審査会】

 公報上は午後1時。午後10時前後に、取りやめ。

【官報】

 「改正中小企業信用保証法」が、平成29年6月14日法律56号として公布されました。
 「改正医療法」が、平成29年法律57号として公布されました。ともに、きょうから1年以内の政令で定める日に施行。

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吉川沙織(吉川さおり)議運筆頭理事が、山本順三議運委員長解任決議案を提出、午後6時(以降)からの本会議で議題に

2017年06月14日 17時56分07秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

[画像]吉川沙織さん、2015年8月21日の本会議、参議院インターネット審議中継から同日にスクリーンショット。

 吉川沙織(吉川さおり)参議院議院運営委員会・野党側筆頭理事は、平成29年2017年6月14日(水)午後4時27分、「議院運営委員長、山本順三君解任決議案」を同僚の舟山康江さんと提出しました。

 この後、午後6時(以降)に再開する、参議院本会議で議題になります。

 吉川さんは、参議院70年の歴史で、はじめての女性の議運筆頭理事。これまで議長、大臣、知事、代表と女性は出ていますが、議運筆頭理事とは、手りゅう弾を構えながら、双眼鏡で紹介するような仕事です。物騒なたとえですが、山本委員長は、平和安保法制の参議院本会議で最初の代表質問をしています。また山本さんは、愛媛県選出で、同県今治市を選挙区とする県会議員出身で、現在も今治市に事務所を置いています。まさに、今治特区国会の終幕にふさわしい展開となりました。


[画像]山本順三さん、2016年11月16日の本会議、参議院インターネット審議中継から同日にスクリーンショット。


[写真]参議院議院運営委員長室、国会議事堂参議院本館2階、2017年5月、筆者・宮崎信行撮影。

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【速報】共謀罪法案を、午後1時からの本会議で成立させてしまう動きが顕在化 秋野法務委員長の中間報告後に採決動議か

2017年06月14日 13時05分53秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

 午後1時から再開される、参議院本会議で、秋野公造法務委員長に対して、共謀罪法案(193閣法64号衆修正)の審査状況について、中間報告を求め、その後、本会議で採決し、成立させてしまう動きが、自民党にあることが分かりました。参議院民進党の幹部の公式SNSで発信されました。現時点(午後1時時点)で正式な提案はしていないようですが、本会議中に緊急動議が出る可能性があります。自民党は参議院で28年ぶりに単独過半数を持っていますから、動議が出れば、その後、可決・成立まで押し切れる計算になります。

 この前兆として、西田昌司・法務委理事ら、参議院自民党国対は、前夜から、「問責決議を出したということは、法案の審議が尽くされたと、民進党が判断した証拠」という、分かるような分からないような、認識を新聞記者に話していました。

【追記】

 午後1時再開予定の本会議は、再開せず、ずれ込んでおり、議事の前さばきに相当な時間がかかることも予想されますが、問責決議案の処理は、当然与党も今日の遅くない時間帯までに済ませたいはずです(午後1時7分記す)。

●中間報告とは?

 「吊るす」と「おろす」は国会の正式な刊行物でも使われる言葉。法案を議長が、委員会に対して審査するよう付託することをおろすといいます。野党が重要法案について、本会議での趣旨説明と代表質問を求めた場合、それまでは、議長は委員会におろすことができなくなり、その期間は、つるしたことになります。

 一度、おろした法案を、なかなか、委員会が採決せず、審査結果報告書が議長に上がってこないときに、議長が委員長に対して本会議で中間報告をするよう求めることができます。すなわち「一度、おろしたものを、吊るす」ということになります。

 中間報告に対する質疑もできます。どちらかといえば、野党が委員長ポストを持っているときの国会戦術です。基本的には与野党伯仲期に一時的に「流行」することが多い戦術。今回は28年ぶりの自民党衆参単独過半数体制の通常国会ですから、本来考えられない戦術です。きょうは、公明党の秋野委員長に中間報告を求めるて、その後、議場で立ち上がって採決動議を出し、起立採決を繰り返して、可決し、成立させたい構想だろうとみられます。

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「言論を制限するのか!」の野次の中、自民党が制限動議を提出、山本国務大臣問責決議案、参議院本会議【追記有】

2017年06月14日 10時31分17秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

 自民党は、平成29年2017年6月14日(水)午前10時15分前後、伊達忠一議長に対して、

 「山本幸三国務大臣問責決議案の審議では、演説時間を、趣旨説明は15分以内、討論は10分以内に制限する」とする、

 発言時間の制限動議を提出しました。牧野京夫(まきの・たかお)さんら2名が提出しました。

 これには、議場から「言論の自由を制限するのか」という野次が飛びました。

 民進党などはこれに対抗。足立信也さんらの提案で、この動議に対する賛否を、記名投票表決(堂々巡り)にするよう要求し、実施。

 山本幸三国務大臣問責決議案を議題に追加するとの伊達議長の提案については、議場から異議は出ていませんでした。

【追記】

 動議は、投票総数238、賛成165、反対73の賛成多数で可決しました。

 15分の制限動議がかかった中、趣旨説明に、民進党の相原久美子さん(自治労)が立ち、「本院は国務大臣山本幸三君を問責する」と語りました。

 この後、午後11時半前後に、投票結果を集計して、議長が発表。投票総数238、賛成73、反対165の賛成少数で山本国務大臣問責決議案は否決されました。【追記終わり】

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[きょうの国会]山本特区相と金田法相問責決議案提出で、特区法改正案と共謀罪法案の採決先送り

2017年06月13日 17時15分12秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

[写真]左から、法務省、東京地方・高等裁判所、警視庁、パノラマ撮影のため実際にはこのように見えません、東京都千代田区霞が関で、2017年5月、宮崎信行撮影。

 経験が邪魔をするということもあり、共謀罪法案は9割9分成立は間違いないと達観しております。自民党への政権交代後の4年間に強行採決された、「特定秘密保護法」、「改悪労働者派遣法」、「日米防衛協力の為の指針いわゆるガイドライン国内実施の平和安保法制」3つの悪法と比べて、共謀罪法は施行後に「使えない兵器」にすることができうるので、最後までの抵抗運動は功を奏すると考えます。

【参議院内閣委員会】

 民進党の磯崎哲史さんが筆頭発議者となった「国家戦略特区法の適用の停止に関する法律案」(193参法105号)が趣旨説明されました。民進党の藤末健三さん、舟山康江さんらが答弁席に座りました。

 内閣提出の「国家戦略特区法及び構造改革特区法改正案」(193閣法54号)は、「森友・加計国会」で審議が長引いています。今次改正法案は、レギュラトリーサンドボックス、農業の人材派遣特区などが入っています。

 民共の質疑が終わった後、維新の質疑より前に、自民党が打ち切り動議を提出。この直後、午後2時59分に、相原久美子・民進党側筆頭理事(自治労)が山本幸三担当大臣問責決議案を議長に提出。難波奨二委員長(JP労組)は休憩後、すみやかに散会しました。特区法の改正案は、あさって以降に先送りされました。

【参議院法務委員会 平成29年2017年6月13日(火)】

 午前中は、「共謀罪法案」(193閣法64号衆修正)の参考人質疑。参考人が「きょう採決しないでほしい」と語ると、傍聴席が賛同し、委員長が注意しました。参考人質疑が終わり、委員長は、「午後1時半に再開する」と語りました。

 午後1時半から委員による法案審査が再開。民進党の小川敏夫参議院議員会長(元法務大臣)は「私は一般人か」と問い、金田法相が「一般人です」と答える問答から始まりました。

 質疑は4時間コース。午後3時20分過ぎ頃から、維新(衆で修正し賛成)の東徹さんの質疑の冒頭で、真山勇一さんが金田法相問責決議案提出について委員長に連絡。秋野公造委員長(公明党)は、維新の東さんに「質問を続けてください」とうながしましたが、自民党の西田昌司筆頭理事が協議に応じて休憩。午後3時55分前後に、散会しました。採決は、あさって以降に持ち越されました。

【参議院農林水産委員会】

  与野党対決となった、今国会の農水委。民進党の徳永エリさんが筆頭発議者となった「商業捕鯨の実施のための捕鯨科学調査実施法案」(193参法106号)が趣旨説明されました。徳永さんは「いろいろな批判はある」と語りました。質疑は自由党だけが求めました。山本太郎さんは「周りに鯨を食べている人がいますか」と批判的に質問しました。質疑終了後に、自由党の委員は、山本太郎さんから森裕子さんに代わりました。採決では、森さんも含めた全会一致で可決しました。

 この後、「農業保険法案」(193閣法58号衆修正)の審査。

 8年前、「事業仕分け」の頃に、農水省経営局長だった、高橋博さん。きょうは、「公益社団法人・全国農業共済協会会長」の肩書で、参考人質疑に出ていました。まさに、やり手官僚、としかいいようがありません。交際費、月どのくらいなんだろう。

 きょうは採決せず、次回以降に。

●参議院総務委員会はありませんでした。

【参議院外交防衛委員会】

 「日本スロバキア社会保障協定の承認案」(193条約13号)「日本チェコ社会保障協定の改定議定書の承認案」(193条約14号)が岸田文雄外務大臣から趣旨説明され、散会しました。衆から全会一致で送付されました。

【参議院財政金融委員会】

 一般質疑がありました。

●参議院文教科学委員会はありませんでした。

 「森友・加計国会」で、文教委は難航。5月30日に全会一致で衆議院から送られた「文化芸術基本法改正案」(193衆法18号)が宙ぶらりんになっています。

【参議院厚生労働委員会】

 理事会が15分くらい、遅れました。

●参厚労委は、与野党が質疑を続け、児童福祉法改正案とホームレス自立支援法延長案が全会一致で可決。

 「児童福祉法改正案」(193閣法48号)の審議。採決され、全会一致で可決しました。次の本会議で、大臣問責決議案の採決の後に、議題になり、可決・成立するはこび。

 この後、「ホームレス自立支援法10年延長法案」(193衆法19号)が、趣旨説明され、討論・質疑は省略。全会一致で可決しました。次の本会議で成立し、公布日に施行。

 質疑の中で、政府が「第193回国会内閣提出予定法律案等件名・要旨調」に載せた64本中、ただ1つ、提出できなかった、「受動喫煙防止のための健康増進法改正案」(未提出)について、「早く出せ」との考えで、野党と大臣が呼応する場面がありました。

●参議院経済産業委員会はありませんでした。

【参議院国土交通委員会】

 「特定船舶入港禁止法に伴う措置の承認案」2本、議案番号「192承認1号」と「193承認3号」が国土交通大臣から趣旨説明され、「承認すべし」と決まり、散会しました。

●参議院環境委員会はありませんでした。

【衆議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会】

 北方問題について、参考人質疑がありました。

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「ギャンブル等依存症対策基本法案」自民党が第193回国会に提出、秋の第194回国会で審議

2017年06月13日 16時41分25秒 | 第194回臨時国会(国難突破冒頭解散2017年9月)

(2017年7月18日に投稿、しばらくした後、6月13日付にバックデート)

[写真]参議院本会議場のひな壇(閣僚席)、2017年5月、筆者・宮崎信行撮影=写真と本文は関係ありません=。
 
 自民党は「ギャンブル等依存症対策基本法案」(193衆法24号)を、平成29年2017年6月13日(火)、衆議院に提出しました。第193回通常国会では内閣委員会で閉会中審査を決めて、いったん議長に戻りました。秋の第194回臨時国会で、政府提出の「IRカジノ施設実施法案」(194閣法 号)と一体的に審議されるとみられます。

 依存症対策基本法案は、教育、医療、相談体制、社会復帰など政府の法制上の措置などについて、義務規定を置きました。

 私が法案で注目したのは、第2条「この法律において「ギャンブル等依存症」とは、ギャンブル等(法律の定めるところにより行われる公営競技、ぱちんこ屋に係る遊技その他の射幸行為をいう。七において同じ。)にのめり込むことにより日常生活又は社会生活に支障が生じている状態をいうこと」。

 定義規定の「ギャンブル等」に「ぱちんこ屋(パチンコ屋に係る遊戯)」がに含まれました。パチンコ、パチスロが「ギャンブル等」に定義されたといえます。

 いっしゅん、これは好ましいことに思えます。パチンコは「遊戯」の定義でした。逆に考えると、IR実施法により、パチンコ・パチスロが「ギャンブル等」に定義され、現金を景品に出せるようになるのではないかともみられます。うがちすぎかもしれませんが、秋の臨時国会では関心を持ちたいところです。

 法律の施行日は公布日と書き込まれ、5年後の見直し規定が入りました。これも、再改正によって、統合リゾートではない、単体のパチンコ店が、合法ギャンブル(刑法の特例としてのギャンブル)になるかもしれないので、注意したいところです。

 一方我が国のギャンブル(中央競馬、地方競馬、競艇、競輪、オートレース、パチンコ・パチスロ)について、

 「ギャンブル等依存症が、多重債務、貧困、虐待、自殺、犯罪等の問題に密接に関連する」

 「アルコール、薬物等に対する依存に関する施策との有機的な連携が必要」

 との認識が法文上に書き込まれました。

 海外のギャンブル(カジノ、バカラ、スロットなど)は富裕層がするもの、我が国のギャンブル(中央・地方競馬、競艇、競輪、オートレース)は貧困層がするもの、という違いが、法文からも透けて見えます。

 対をなす、IR実施法案ですが、現行のIRカジノ施設法の立てつけでは、12月前後の提出でもいいことから、秋の臨時国会の冒頭には提出されない公算もあります。また、今回のギャンブル等依存症対策基本法案は、与野党の修正協議で、一本化した別の法案がでるかもしれません。

 秋の臨時国会は、9月の召集が予想されています。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2017年、宮崎信行。

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時間差で、金田勝年法相問責決議案を提出、法務委散会、共謀罪法案の採決はあさって以降に先送り

2017年06月13日 15時57分14秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

 民進党と共産党は、山本幸三国務大臣問責決議案に続いて、金田勝年法務大臣問責決議案を、参議院議長に提出しました。時刻は、平成29年2017年6月13日(火)の午後3時26分。

 参議院法務委員会は、維新の議員(衆議院で修正して賛成)が質疑中でした。民進党の真山勇一筆頭理事がなにか委員長に話しかけた後、秋野公造委員長(公明党)は東さんに対して「質問を続けてください」とうながしました。ここで、自民党の西田昌司筆頭理事がかけあい、暫時休憩となりました。

 参の大臣問責決議案は、衆の内閣不信任案とは違い、法務大臣出席のまま委員会を続けて、採決することも可能です。仮に、山本大臣問責決議案を出して、自公が共謀罪法案を強行採決した場合は、本会議を開催する口実を与えてしまうことを、野党・民進党は警戒していましたが、「国家戦略特区法及び構造改革特区法改正案」(193閣法54号)と「共謀罪法案」(193閣法64号衆修正)の両案とも、採決前に委員会を止めたことになります。あす以降の本会議で問責決議案を採決し、その後、あさって以降の委員会以降に採決は持ち越されるとみられます。

 参議院法務委員会は、きょうの民進党、共産党の質疑が終わっているため、大臣問責決議案が出たまま、打ち切り、強行採決をすることは可能です(午後3時48分現在記す)。【追記同日午後3時55分】この後、午後3時55分前後に散会しました。採決はあさって以降に先送りになりました。【追記終わり】

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山本幸三・地方創生・規制改革担当大臣の問責決議案を提出 民進党、「森友・加計国会」大詰めで国民の怒りにこたえる【追記有】

2017年06月13日 15時29分53秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

 民進党は、平成29年2017年6月13日(火)の午後2時59分、

 「本院(参議院)は国務大臣山本幸三君を問責する、右決議する」とした問責決議案を議長に提出しました。

 このため、同日開催中の内閣委員会は、「国家戦略特区法及び構造改革特区法改正案」(193閣法54号)と「民進党の、国家戦略特区法停止法案」(193参法105号)の審議中に中断しました。その後、3時15分前後には、散会しました。委員長と筆頭理事は、ともに、民進党連合組織内議員。【追記同日午後4時】問責決議案提出直前に自民党が打ち切り動議を出していましたが、このはこびは、あす以降の理事会で仕立て直されると思われます。【追記終わり】

 共謀罪法案(193閣法64号衆修正)は審議する、法務委員会は継続中。午後3時過ぎまでに提出された人事に関する決議案は、山本幸三大臣問責決議案のみ。

 山本国務大臣が、天皇陛下に認証された後、官邸で安倍晋三首相から渡された補職辞令は

 「内閣府特命担当大臣(地方創生規制改革)まち・ひと・しごと創生担当行政改革担当国家公務員制度担当」。

 このうち、規制改革相の役割が問題視されたわけですが、役所の所掌としては、規制改革担当、地方創生担当、まち・ひと・しごと創生担当は、内閣府・内閣官房のほぼ一体的な部署となっており、第2次安倍内閣の目玉とはいえ、大物を冷遇するポストでもあった、地方創生がみそをつけた格好となります。

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[きょうの国会]実質会期末週の月曜日は例年通り嵐の前の静けさ、衆原子力特別委「アドバイザリーボード」初開催

2017年06月12日 16時33分26秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

[写真]見上げる中央玄関、2017年5月、筆者・宮崎信行撮影。

 会期末は正確には日曜日までですが、平日金曜日の実質会期末まできょうを入れて後5日間。いつもそうですが、会期末週の月曜日は静かに始まりました。

【参議院 平成29年2017年6月12日(月)】


 ありませんでした。

【衆議院原子力問題調査特別委員会】

 前回の委員会で設置が了承されていた「アドバイザリーボード」のメンバーとの質疑がありました。アドバイザリーボードという機関は、おそらく国会で初めてだと思います。広辞苑に載っていませんが、有識者委員会という翻訳で良いような気がします。

 東京電力福島第一原子力発電所爆発事故の、「国会」事故調の委員長だった黒川清さんがアドバイザリーボード会長となりました。そのほか、さまざまな専門のアドバイザリーボード会員が登場。

 この中で、「日本は三菱銀行から住友銀行に移籍する人、日立から東芝・パナソニックに移籍する人はいない。系列の中で物が言えなくなっている」「アメリカでの各社が何をやっているか発表する場がある。基本はクローズだが、保険会社には各社ともフルオープンになっている。そうすることで、他社の行為で保険料が上がることがないように牽制し合っている」との話が出ていました。

 議員の発言は、三原朝彦委員長がしきり、「まず各会派1名ずつ発言してもらいましょう」として、維新の足立康史さんらが質疑・発言しました。

 この結果をどう反映するのかは知りませんが、国政調査として国会がにらみをきかせることになりそうです。

 会期末週の衆議院は、静かなスタートとなりました。

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おしらせ

2017年06月12日 07時40分28秒 | その他

 会員制ブログの「宮崎信行の今後の政治日程」は、この後、12日午前8時10分に新記事「実質会期末週を迎える 2017年6月12日」を公開します。

 ぜひ、新規のご購読をお待ちしております。今後は解散含みとなってきますので、今国会閉会後も、引き続きのご購読をお願いいたします。

 このエントリー記事の本文は以上です。

 

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1年前の記事)不安をあおりませんが、この期の決算発表の翌週に三菱銀行頭取が辞任でアベノミクス不透明感増す、どこに限らず新規投資資金で足腰つよい日本経済を今のうちに

2017年06月11日 23時44分05秒 | その他
 
アベノミクス第1の矢の限界が視野に、三菱UFJ東京銀行が、仮想通貨発行、国債入札資格辞退
[写真]8日付日経新聞と10日付朝日新聞。 今週の新聞でいくつか歴史的転換点になりかねない報道がありました。 2016年6月8日(水)付日経新聞は、邦銀最大手の三菱UFJ東京銀......
 

 

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【広報】(2017年の)6月11日(日)NHKホールで、故山本孝史物語、朗読劇「兄のランドセル」上演、田中健さん、市毛良枝さん、尾辻秀久さん、村木厚子さんらが登場【追記有】

2017年06月11日 23時36分50秒 | その他

(初投稿の、2017-04-22 09:53:32 から、追記を入れて、公演当日の2017年6月11日付にしました)

【追記 2017年6月11日(日)午後11時半】

 私も直接行って来ました。


 
 開演前の、NHKホール。紅白歌合戦でおなじみのホールですが、開演前の写真でもわかる通り、ほぼ満席、私の目算で、1800~2300~2800人くらい入っていたと思います。舞台上は、3時間の公演中、ほぼ100~200人の関係者の方が上がっているにぎやかな公演でした。民主党の元衆議院議員候補者(元総支部長)と一緒に行ったのですが、第1部の後半はすすり泣いておられました。

 脚本のみならず、オーケストラの作曲(オリジナル?)、音響も良かったです。まったく個人的には、俳優の田中健さんが、朗読劇で「山本孝史役」、吹奏楽(ケーナ)、エンディング曲の歌唱と、3時間のところどころで多芸多才ぶりを発揮していて、驚きました。もちろん、すべての壇上に上がったみなさん(たぶん200人以上?)すばらしかったと思います。

 清水康之・NPO法人ライフリンク代表が、「自殺問題は当事者が(亡くなっているので)いない」と発言された時は、私はこの言葉を初めて聞いたのでハッとしました。私の経験からすると、自殺とがんの問題は根底が通じていると考えます。

 NHKホールのような大きな会場は初めてとのことですが、ぜひ、今後も、全国で規模に関わらず、公演があればすばらしいと思います。お問い合わせはぜひ、山本ゆき・山本孝史のいのちのバトン代表(yuki@ytakashi.net)に直接されたら、いいかと思います。

 それと、私のような保守・伝統的な政治観・経歴から政治に入っている者にとっては、こうしたシングルイシューで、社会を変えようとする市民団体などの力がより、融合する、かつての民主党のような政党が、あればいいように感じました。考え方の幅が広がりました。

【追記終わり】

 信頼できる方から広報の依頼がありましたから、お知らせします。

 2007年末に亡くなった、故山本孝史(山本たかし)議員の生涯を演出した、

 「朗読劇 兄のランドセル いのちの政治家 山本孝史物語

 が上演されます。

 2017年6月11日(日)午後5時開演で(午後4時15分開場、午後5時開演、午後8時ごろ終演)、

 場所は、NHKホール(東京都渋谷区神南2-2-1)。 

 第1部は「朗読劇 兄のランドセル」で、田中健さん、市毛良枝さんが主演。交通事故でお兄さんを亡くした山本さんの政治を志した原点を描いた、妻・山本ゆきさんの原作を朗読劇に。

 第2部は「トーク 新たにいのちへの思い」と題し、がん対策基本法及び自殺対策基本法の施行から10年の振り返りと今後について。尾辻秀久初代厚生労働大臣、村木厚子元厚生労働事務次官らが、元NHKアナウンサーの町永俊雄さんの司会で話し合います。

 フィナーレ・コンサート「あなたがいるから」は、オーケストラ(ウッドランドノーツ ムジカプロムナード)の演奏で、田中健さん、フルートの前川弾さん、岩手県釜石市・岩手県大槌町・大阪府内のコーラスグループが出演。

 交通事故、がん、自殺、大震災と「いのち」のつながりの3部制になります。

 東京都内での公演は今回が初めて。

 山本孝史さんの妻で、「山本孝史のいのちのバトン」代表の、山本ゆきさんは「いのちに向き合う現場で活躍している人たちに来てもらい、共感してもらって、いのちのバトンを渡したい」と話しています。

 チケットはS席3000円、A席2000円、B席1000円(ともに税込)

 チケットぴあのほか、山本孝史ホームページ(yuki@ytakashi.net)のメールにて直接、お買い求めください。 

 主催者は「いのちのフォーラム事務局」(電話03-3466-1558)

 お問い合わせは、上記メールアドレスや、山本孝史ホームページへ。

[当ブログ内の関連エントリーご紹介]

【訃報】さようなら山本孝史さん がん告白の参院議員 「基本法」残し【追記有】

【哀悼演説】「山本さんは社会保障の良心」尾辻さん、嗚咽しながら【追記有】

[当ブログ内の関連エントリーおわり]  

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