羽田孜さんが亡くなって、4日経ちました。
きょう1日、臨時党大会の冒頭で、羽田孜さんへの黙祷がありました。
羽田孜さんへの黙祷 民進党臨時党大会 20170901 宮崎信行撮影
といっても、羽田さん追悼のための党大会ではなく、もともと、予定されていたものです。
吉川沙織大会実行委員(参議院議員)が読み上げた文章では
「さる2017年8月28日にご逝去された羽田孜元首相に黙祷を捧げたいと思います。羽田元首相は政治改革に心血を注がれ、政権交代可能な二大政党制を実現された私たちの先輩であります」。
訃報や評伝では「ミスター政治改革」「政権交代可能な二大政党政治をめざした」と美辞麗句の嵐でした。「省エネルック」「現行憲法下最も短い64日間」も含めて、褒めちぎりといったところでした。なかには、「政治改革の時計は(羽田内閣総辞職の)あの日で止まったまま」という美文もあり、ご遺族は涙を流しました。
ただ、21世紀になって、17年間の間に、2009年に民主党、2012年に自民党が、衆院選による単独過半数での政権交代を実現させています。17年間に2回あれば、完成ではないでしょうか。それ以上頻繁でも困ります。ある元参議院議員が「羽田先生の教えを守っていれば、3年3カ月以上政権は続いた」という趣旨のことをおっしゃったようですが、私は「もっと与党権力に居たかったという勢力を選挙で追い落とす」のが、政権交代可能な二大政党制だと確信しております。まあ、あまり様々な解釈を開陳しないほうがいいでしょう。
とにもかくにも、政権交代可能な二大政党制は、実現しました。
「羽田先生の思いを、後世に!」と気張らなくても、衆議院小選挙区比例代表並立制を続ければ、また政権交代することもあるでしょう。自民党から民主党までいろいろなことがありました。終わりよければすべてよし。
時計が止まることはありません。
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宮崎信行。
[写真]安倍首相、2017年6月、筆者・宮崎信行撮影=写真と本文は特に関係ありません=。
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宮崎信行。