ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

羽田次郎対宮下一郎農相「信州で基本法対決」始まる、衆では「廃止法案」が通過、塩村あやか「ホストの売掛はデート商法で取り消せる」と前向き答弁

2023年11月09日 17時24分50秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]羽田次郎・立憲民主党参議院議員、長野・上田で、おととし2021年4月28日、宮崎信行撮影。

 「対決法案が無い臨時国会」としていましたが給与法案が紛糾してあす採決予定。立憲は参のみ配置換え。羽田次郎さんが外交防衛の実績を評価され農林水産委員に回り、宮下一郎農相と「信州」対決。食料・農業・農村基本法の「長野五輪以来25年ぶり」改正で議論をいどむ一年となります。

【衆議院総務委員会 きょう令和5年2023年11月9日(木)】
 今国会の委員会議了議案第一号は「NTCT法及び特定通信・放送開発事業実施円滑化法を廃止する法律案」(212閣法6号)。共産が反対し、自民、公明、立憲、維新などが賛成して「可決すべきだ」との審査結果をまとめました。この法律で「特定通信・放送開発事業実施円滑化法」(平成二年法律第三十五号)を廃止します。平成元年の法律は1000本で令和元年は2000本。失われた30年で法律1本あたりのGDPが半減しました。頭の良い人が儲かるが全体はじり貧の実態経済につながりました。先の通常国会の新法は「認知症基本法」(差し押さえ禁止の時限立法除く)の新法1つだけでしたから、今後は廃止法でシンプルかつ利益率の高い日本にしてきましょう。

【衆・安全保障委員会 同日】
 「防衛省職員給与法改正案」(212閣法5号)が趣旨説明されました。自衛官の給料は内閣委であす採決見通しの「一般職」(212閣法1号)の改正で賃上げされ、この法案は防衛大学校の学生・生徒に限られます。

 これに先立つ大臣所信に対する一般質疑では、外務省の上川陽子大臣や総合外交政策局長らが飯倉公館のG7外相会合の「イスラエル・パレスチナ」について語りました。

【衆・憲法審査会 同日】
 2回目の開催は欧州視察団の報告のみで散会。

【衆・災害対策特別委員会 同日】
 国対委員長代理として活躍した御法川信英さんは、麻生派退会歴を麻生太郎さんにとがめられ、この特別委員長になりました。

【参・第一種常任委員会 同日】
●環境委員会は開催されませんでした。
●文教科学委員会は大臣の所信を聞いて散会しました。
●それ以外の委員会は大臣所信に対する一般質疑がありました。

●農林水産委員会
 宮下一郎農相の所信に対する一般質疑。立憲の徳永エリさんは「農林キャラバンで全国の中山間地を回った」成果として「鳥獣被害の声が多い」として政府全体の対応を求めました。

 羽田次郎さんは、2年半のあいだ、外交防衛委員をつとめました。上司は白真勲さん(昨夏惜敗)と小西洋之さんという精力的な議員でしたが、質問2番手として羽田さんがフル稼働し登板回数は最多に近いと思います。この実績が評価されたようで、今回の会派のクラス替えで、農林水産委員に移りました。決算委員は続投。

 羽田さんは「羽田次郎です。当委員会では初めての質問となりますが、同じ信州の宮下一郎大臣にご質問させていただけて光栄だと思っております。それではまず食料・農業・農村基本法の見直しについて伺わせていただきます。基本法が制定されたのは1998年長野オリンピックが開催された年です。その後の内外の情勢変化を踏まえ、我が国の食料安全保障の確保が大きくクローズアップされる中、農林水産省は、食料農業農村政策審議会で基本法の改正に向けた検証を行い、9月に基本法の見直しに関する最終答申が取りまとめられました」と話しました。そして、記念すべき農水委初質問は「食糧自給率」。農相から長野発言はなく「米の消費が減少していることを原因として近年38%前後で推移しております」「国産小麦の需要拡大に向けた品質向上と安定供給などの課題にとりくみ小麦の自給率は、平成10年の9%から令和4年度には15%に向上するという成果を上げております」と語りました。

●内閣委員会では、東京選出の塩村あやかさんが「ホストの掛け売り(売掛金、ツケ)」を質問。松村祥史・国家公安委員長は「いわゆるホストクラブの利用客の皆様が高額な利用料金の売掛による借金を背負いまして、その返済のために売春させられるなどの事例があることは承知をいたしております」と答弁しました。前向きな姿勢。消費者庁は「デート商法は消費者契約法で取消権を定めている」と示しました。

【写真】歌舞伎町のホストと客、きょねん夏、宮崎信行撮影。

【写真】歌舞伎町の説明を受けるインバウンド観光客、ことし夏、宮崎信行撮影。

●財政金融委員会。共産は前委員の落選により党書記局長の小池晃委員となっています。小池さんは、神田憲次財務副大臣に、週刊文春が報じ午前に答弁した名古屋市の持ちビルを市が3回差し押さえたのは固定資産税以外にもあるのではないかと問いました。神田副大臣は、固定資産税以外は調べていてわからないとしました。

【参議院議院運営委員会理事会】
 9時半から開催されました。


 非常に多岐にわたりますが、このサイトを一人で取材し、一人で執筆している宮崎信行は、きょう、立憲民主党本部での半年ぶりの芳野友子連合会長と泉健太代表・岡田克也幹事長の会談。その後の、松井孝治・京都市長候補予定者(きょう夕刻に立憲が持ち回り常任幹事会で推薦決定)と福山哲郎立憲京都府連会長と、泉代表・岡田幹事長の会談も取材しました。個人的に、福山さんをことし初めて見たかもしれない。

このエントリーの本文記事は以上です。
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衆・委員会いわゆる店開きで盛山文科相「立憲国対副の森山浩行委員は声も大きく腕力もつよい」と根拠なく媚びる、国立大学法人の運営委員は文科省承認で政令で全部も可の衝撃

2023年11月08日 17時04分00秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]森山浩行・立憲民主党国対副委員長(大阪16区)、衆議院事務総長室で、おととし2021年12月、宮崎信行撮影。

 衆議院は大臣の所信に対する一般質疑をして、いわゆる店開きとなりました。
 「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は野党が反発する中で委員会を再開して、審議入りしました。

【衆議院文部科学委員会 きょう令和5年2023年11月8日(水)】
 4か月間の夏休みの後の、一般質疑ですので項目は極めて多岐にわたりました。
 野党は早い質問通告につとめていますが、昨夕の午後4時半ごろは、「質問レクチャー聞き取り」「問取り」をする官僚が議員会館に大量、一つの省でエレベーター1箱全部をしめるほどひしめきました。一般質疑のため各省各局各課がそろって議員室を訪問したようです。



[写真]一般質疑の問取りの後に役所に帰る官僚、きのう午後4時半。
 少しでも早く役所に戻ろうと、首相官邸前の横断歩道で流しの個人タクシーに乗り込む4人組に、官邸警備の機動隊とみられる若い警察官がぶっからぼうに今すぐ退去しろと言葉を連発しました。

 解散をにらんで、立憲は配置を変えず、維新は配置を変えました。

●4カ月の夏休みで立憲も「地元に予算を」に新任大臣らがこびて協力求める

 立憲は国対副委員長の森山浩行さんが「昨秋から1年以上、文科省の人とつきあってきたが、もっと予算を求める姿勢をもっていいのではないか。明石市の例のように、こども予算は経済の活性化させる」と述べました。この委員会の経験なしに大臣となった盛山正仁さんは「森山委員のように声も大きく、腕力が強い議員にがんばっていただきたい」と国対副委員長兼務の森山さんに根拠がないルッキズムでこびると、森山さんは「同じ名前のモリヤマですのでがんばっていただきたい」と外形的ファクトで応戦しました。蛇足ですが、私は森山さんと31年以上のつきあいですが、腕力が強いという話はただの一度も聞いたことがなく、盛山大臣の勝手なイメージだと思われます。大阪だと立憲の森山さんより、維新の人たちの方が腕力強そうなイメージですが。

 議運次席理事を兼ねる吉川元さんは防衛政務官を要求。大分大学とどういう関係があるのかなと思いきや、大分大学の近くに大分分屯地のスタンドオフミサイルの火薬庫の工事日程を訪ねる質問でした。

 質疑終了後に委員会は休憩しました。15分ほどの理事会を経て、「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)が柚木道義筆頭理事が抗議するなか、大臣から趣旨説明されました。次回の開催は現時点では未定。

 柚木さんの一般質疑内でのさきどり質問によると、「運営方針会議の学長と運営方針委員は文科省の承認が必要だ」「特定国立大学法人は国会審議がいらない政令で増やせて、すべての国立大学を対象にすることができる」ことが分かりました。スガ首相・官房長官の日本学術会議の6名任命拒否のような形で、国立大学全体を政権がコントールすることもできると考えられる法案です。

 私は単に東京医科歯科大学と東京工業大学を合併させるだけの法案だと思っていましたが、これは反知性主義の高まりを人類に知らしめた「トランプショック」意向で、学術会議問題をしのぐ大きな対決法案が突如浮上しました。

【衆議院内閣委員会 同日】
 一般質疑があり、最後に「人事院勧告実施のための一般職給与法改正案」(212閣法1号)と「同特別職給与法及び大阪・関西万博特措法改正案」(212閣法2号)が審議入りしました。なお、経済情勢にあわせてことしは「賃上げ法案」という表現をしようかと思っていましたが、SNSなどでの盛り上がりを懸念して、例年通り人勧実施のための手続き法案だということを強調することにしました。ところで、昨日の岡田克也・立憲民主党幹事長の記者会見で、特別職に自衛官が含まれることについて岡田さんがやや不確かな表現をしたと思い、私が質問で指摘しましたが、特別職の自衛官の人勧実施は「一般職給与法」(212閣法1号)で給与アップされます。岡田さんにも私にも若干不明確なところがありました。法案はあさって10日(金)9時から審議されます。

●疑惑の加藤ファミリー「母が相談した相手に聞いた」と当事者性のない答弁

 一般質疑では、立憲の山岸一生さんが加藤鮎子・こども家庭相の政治とカネを追求。母親に月15万円の家賃を払っていることについて、加藤大臣は「母が相談していた相手に連絡したところ、当時、不動産事業者から相場を聞いたがそのメモがない」としました。相談した相手とはいったいだれかと問われ、最後に「弁護士だ」としました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】
 この委員会だけ、理事会は8時45分と5分早く始まります。
 一般質疑では、武見敬三大臣の医師からの政治献金について、現場の人は診療報酬が上げてほしいと思っているとの趣旨の答弁。「現場の方々が政治活動の自由で応援してくれている」と語りました。

 最後に「麻薬取締法及び麻向法の改正案」(212閣法7号)が趣旨説明されました。質疑はあさって10日で、参考人質疑から法案審査スタート。

【衆議院法務委員会 同日】
【衆議院財務金融委員会 同日】
【衆議院農林水産委員会 同日】
【衆議院経済産業委員会 同日】

 各々、大臣所信的あいさつに対する一般質疑がありました。

【追記・訂正 11/9 17:45】
 衆議院法務委員会では法案の趣旨説明がありました。「裁判官給与法改正案」(212閣法3号)「検察官給与法改正案」(212閣法4号)が審議入りしました。【追記・訂正おわり】

●参議院はありませんでした。

【与野党国会対策委員長会談 同日】
 旧統一教会財産保全法案を自公も作成することと、20日(月)に補正予算案が提出されることが与党から報告され、野党が受け入れました。

●あすは衆議院憲法審査会が開かれますが海外視察の報告だけで散会する見通しです。

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【岡田克也発表】立憲民主党2024年5月に政治資金パーティー、前身政党を含めて16年ぶり

2023年11月07日 20時26分17秒 | 新・立憲民主党2020年9月15日結党
[写真]立憲民主党の岡田克也幹事長、きょう2023年11月7日、宮崎信行撮影。

 立憲民主党本部全体の政治資金パーティーが、来年2024年5月に開催されるはこびとなりました。

 内閣支持率が下落し、立憲民主党の支持率が維新0・1ポイント差以上となったことで、解散が来年以降となる観測もふまえて、岡田克也幹事長の提案をきょう7日の常任幹事会で受け入れました。

 自民党は派閥ごとに開いています。旧・国民民主党、新・国民民主党は2000人規模の党本部主導のパーティーを開きました。

 最大野党の本部主催のパーティーは「ホテルニューオータニ」(東京・紀尾井町)で2008年7月16日に開いた「民主党パーティー2008 政権交代 すべては国民のために。国民の生活が第一。10th民主党10周年 いま、決着のとき」(当ニュースサイト内記事)以来16年ぶりとなります。

 このときは、2000人の会場に、5000人近くがつめかけ、入りきれずに通路で乾杯する人が続出。「政権交代近し」の情報を集めようと在日本大使館の外交官も数十人以上かけつけました。自民党派閥では、パーティー券を買って会場に来ないのが流儀とされますが、民主党パーティーでは、買っただけで参加しなかった労働組合系団体が「選挙をやる気があるのか」と上部団体が質問。また、菅直人グループが会場にいる公認内定者に声をかけ会合を開いたところ、参加者同士が結婚するなど「浮かれ過ぎた政権交代選挙」の前兆をいくつも見せました。

 旧・国民民主党のパーティーでは2000名前後が会場に来ながら女性が140名しかいないなどの党の体質が見え隠れする場です。

 2008年のパーティは「しんぶん赤旗」で大々的に批判されました。おそらく1枚2万円という高額になると考えられます。自公を支持しながら政権に不満を持つ建設会社・医療法人などを、総支部が切り崩しをはかる効果も期待されそうです。

 旧りっけんの支持者には、2020年春に東京・高田馬場で開いた「りっけんフェス」を再開してほしいとの声もあります。

 第50回衆院選(2025年10月より前)は来年以降になることが予想されています。

 以上です。
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衆参法務委「柿沢」言及せずに正常化、「国立大学法人法」本会議で審議入り、「NICT法」も

2023年11月07日 14時24分16秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋

【追記・訂正 14:45 間違いがありました。参議院第一種常任委員会11のうち、文教科学委員会の開催は見送られました】

 自民党衆議院議員経験者の木村弥生江東区長、柿沢未途さんの公選法違反では、区議選と同時期に1万円または20万円を配ったことが捜査。アベノミクス批判が、中央区への嫉妬で全国有数の江東区長の後継には野党地方議員らが名乗りをあげています。

【衆議院本会議 きょう令和5年2023年11月7日(火)】
 額賀福志郎議長が登場。「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)の趣旨説明と代表質問が行われました。盛山正仁文部科学大臣が演説。立憲民主党の菊田真紀子さんらが質問しました。菊田さんは柿沢さんの議員辞職を求めました。旧統一教会の午後の記者会見の「100億円の供託」は、認められないと演説し、立憲の「統一教会財産保全法案」(212衆法4号)を念頭に、法律の今国会成立を求めました。

 法案について、文科相は、東京大学などに新設する合議体は適正なものだとしました。共産党の宮本岳志さんは「大学の自治を破壊してきたことへの反省」を求めました。

【衆議院法務委員会 同日】
 小泉龍司法相、門山宏哲副大臣は「柿沢」に言及せずに所信的あいさつしました。この後の、参議院でも同様でした。

【衆議院総務委員会 同日】
 鈴木淳司総務大臣が先週した所信的あいさつに対する一般質疑3時間コースでした。
 一般質疑では、維新の吉田とも代さんが「今国会から総務委員になりました、よろしくお願いします」と語り、ネット誹謗中傷対策で第三者委員会や懲罰的な民事訴訟について見解を問いました。
 そして、最後の法案が今国会初めて審議入り。「NICT法を改正し平成2年法律35号を廃止する法案」(212閣法6号)が趣旨説明されました。次回は9日(木)午前9時。

【衆議院消費者問題に関する特別委員会 同日】
 自見はなこ消費者相、および食品安全担当が所信的あいさつをしました。比例当選2回の自見大臣は所掌がかなり多いように感じます。衆・本でも質問を受けて答弁しました。

【衆議院環境委員会 同日】
 伊藤信太郎大臣の所信的あいさつ。10増10減で安住淳さんと小選挙区激突になりますので、立憲の議員は国対委員長にゴマをするためにたたきたい、というひとが、ごく一部いるかもしれません。
【衆議院国土交通委員会 同日】
 大臣所信的あいさつ。
衆議院の議院運営委員会、厚生労働委員会理事懇談会、文部科学の理事懇、災害対策特別の理事懇も開かれました。

【参議院第1種常任委員会 同日】
 参議院では省庁ごとの10委員会を「第1種常任委員会」と呼び、予算、決算、議院運営委は「第2種常任委員会」としています。第1種は一つしか入れず、重複しないため、逆に、全部同時に開くことができます。きょうは、上述の衆議院総務委員会があったので、総務委だけが午後に開かれました。
 上述の通り、参議院法務委員会では「柿沢」への言及はありませんでした。財政金融委では、鈴木金融担当大臣から「金商法改正案」(211閣法56号参先議)と「社債株式振替法改正案」(211閣法57号参先議)が前国会から残り、今国会で参先議となったので、速やかな成立をお願いしたいとの発言が入りました。

 以上です。
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【選挙制度】来月報告書をまとめることで合意、衆議院選挙制度協議会、「衆参一体改革の場を設けるよう党に持ち帰りたい」

2023年11月06日 18時42分16秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして
 衆議院選挙制度協議会は、きょう令和5年2023年11月6日(月)、国会内で、第13回の会合を行い、来月「最終報告書」をとりまとめることにしました。小選挙区制導入の当事者である細川護熙さん、河野洋平さん、佐々木毅さんらのヒアリングの内容と論点整理を盛り込むことにとどめ、具体的な提言は入らないとみられます。

 そして、来年1月召集の第213回通常国会で、議長のもとの正式な組織として設置するよう働きかける考えでまとまり、協議者が各党に持ち帰ることになりました。

 さらに、先月の「参議院徳島・高知合区の補選」が低投票率におわったことなどもふまえ、衆参一体改革の機運がうまれ、協議者が各々の党内で議論するよう持ち帰ることになりました。参議院議長のもとの参議院改革協議会(参改協)の枠組みがある中で、政党内での選挙制度シンプル化の声で、新しいうねりができるかもしれません。

 およそ1年前の10増10減改正公選法の付帯決議は次のように決めました。

公職選挙法の一部を改正する法律案に対する附帯決議
この法律の施行後においても、国会議員を選出する選挙制度は重要な課題のため不断に見直していくべきものであり、人口減少や地域間格差が拡大している現状を踏まえつつ、立法府の在り方を含め、議員定数や地域の実情を反映した選挙区割りの在り方等に関し、国会において抜本的な検討を行うものとする。  
当該検討に当たっては、速やかに、与野党で協議の場を設置し、円満かつ公正公平な運営の下、充分な議論を行い、次回の令和七年の国勢調査の結果が判明する時点を目途に具体的な結論を得るよう努力するものとする。
三 今回の区割り改定により、区割りが変更される選挙区が多数に上るため、政府においては、有権者に混乱が生じることのないよう新たな選挙区に関し十分に周知徹底を行うこと。

 この付帯決議にある「与野党で協議の場」が、衆議院選挙制度改革協議会です。

 以上です。
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補正予算案の提出は11月20日(月)か、野党再び全閣僚出席の国会審議で「増税メガネ等の諸課題」を議論へ

2023年11月04日 05時43分46秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[イラスト]岸田文雄首相。

 今月20日(月)に補正予算案が提出されそうです。朝日新聞が報じました。

 令和5年度第1次補正予算案は、2023年11月20日(月)に国会に提出されそうです。同日にも衆参本会議で財政演説。代表質問、衆参予算委の基本的質疑としめくくり質疑で、ふたたび全閣僚出席の国会審議が繰り返されます。

 成立が月内になるかどうかは微妙で、おそらく12月にはみだしそう。

 第212回臨時国会召集からちょうど1か月後。補正予算案審議でふたたび野党の見せ場が来ます。また、大阪万博をめぐって、野党内でのさしあいもありそうです。

 与党は、「特別職賃上げ法案(212閣法2号)」を11月17日(金)までに成立させたいという戦術をとると予想されます。

 空席が長引いている会計検査院などの国会同意人事は、再来週11月13日(月)から始まる週の本会議(衆参の先議のくびきはない)となりそうです。

 ちょうど今から100年前には、関東大震災復旧の補正予算を審議する秋の国会が開かれましたが、初日に昭和天皇が銃撃される事件で審議が混乱しました。この補正予算国会が、「大正デモクラシー」という有色人種主導の国家の類をみない温暖期を終わらせ、太平洋戦争・東京大空襲に転落していったとみる向きも、財政健全論者を中心に根強いです。その一方、大風呂敷を広げて財源がなく断念した都市計画を手放しで礼賛するプランナーもいまだに残っています。

 「増税メガネ」のSNSに怒って減税を決断したともされる岸田文雄首相の姿勢が自民党内外、世論からためされる正念場となりそうです。

 以上です。
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サンクチュアリが会合、小川淳也さんが逢坂誠二さんに次ぐ序列、近藤昭一会長、枝野幸男顧問も続投か

2023年11月03日 09時39分18秒 | その他
 立憲民主党最大の議員グループ「サンクチュアリ」がきのう、国会内で総会を開いていたことが、一部報道で分かりました。

 永年勤続表彰議員である9期の近藤昭一会長が主催し、逢坂誠二会長代行、小川淳也筆頭副会長の役員人事を決定したようです。枝野幸男前代表は顧問にとどまったとみられます。

 来年9月30日の泉健太・立憲民主党代表の任期切れを前に、組織の政策をまとめる見通し。「消費税を維持するか増税して、社会保障の安定財源でベーシックサービスを増やす」という自治労色が強い政策となるとみられます。ただし、その後の展開としては、枝野さん、小川さん、逢坂さんら代表選出馬歴がある衆議院議員が3人以上いるため、来年9月末以降の立憲民主党代表の人選そのものに対して決定的な影響力は持たないとみられます。

 近藤議員は、院内外の「立憲フォーラム」の国会議員団代表もつとめていますが別の組織。「サンクチュアリ」は赤松広隆・旧社会党元書記長が2010年ごろに始めた勉強会を母体にしています。その後、2017年の前原誠司陣営(幹部は泉健太、小川淳也、山尾志桜里各氏)の向こうをはった枝野幸男陣営の主要メンバーとなりますが敗北。ところが直後に希望の党政局がおこり、主要メンバーのチームで立憲民主党を結党することになりました。

 過去の例では、赤松さんの出身産別「運輸労連」が参議院には候補者を擁立しないため、自治労、日教組、情報労連の組織内参議院議員が、「赤松副議長から招待された」という理由で、運輸労連の新年会に参加。「同郷ですね」との話題で盛り上がり、初めて出身産別以外の産別の新年会に参加したと興奮するといったていねいな運営がなされていた時期もあります。

 以上です。
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りっけん、「コミュ障」(私も含めて)の党員・パートナーズも参加しやすい「全国一斉ポスティング大作戦」実施で号外ビラ「立憲民主党がめざすもの」「立憲民主党の経済対策」配布

2023年11月02日 18時04分35秒 | 新・立憲民主党2020年9月15日結党
[写真]ポスティング中に、担当地域内の新幹線と鶴見川が交わる場所に出た筆者、ことし撮影。

 立憲民主党は、党員・協力党員・パートナーズに対して、11月13日(月)から12月3日(日)までを「ポスティング大作戦集中ウィーク」と銘打ち、「立憲民主党がめざすもの」「立憲民主党の経済対策」と題した号外ビラを配りたいと連絡しました。

 これに先立ち、来週11月9日(木)夜に、オンライン会議システムを用いた「オンライン・イベント」を開くとし、その前日正午までに申し込んでほしいとアドレスを伝えました。「オンライン・イベント」は同党の前身である2017年10月結党の旧立憲で、初代政調会長・初代国対委員長だった辻元清美さん、2代政調会長で今の党でも同じ役職にある長妻昭さんらが進行。物資の乏しい中、「りっけんパートナーズ」と呼ばれる女性など新しい多様性の当事者のボランティア参画者らの力で第2党になった原点に立ち戻ろうとしているようです。

 泉健太代表・岡田克也幹事長・安住淳国対委員長らの「大きな塊」について、2017年メンバーの国会議員からも「自分の場合は、あのとき明らかに女性の比率が増えるという目に見えた変化を体験して、連続当選している。泉代表・岡田幹事長は当時の現場を知らないのは当然だが、もう少しヒアリングなどをしてほしい」との不満が出ていました。きょねん夏の参院選までに4分の1ほどの「りっけんパートナーズ」が立憲の支持から外れたとみられます。

 格差と分断が広がる中、対人コミュニケーションが苦手だといういわゆる「コミュ障」の人は増えています。私もその一人で、私は早稲田政経卒、渋沢財団会員の経営者ですが、「ロシアとウクライナどっちが勝ちますか」「自民党が良いとは思わないけど石破茂さんが総裁・総理になれば日本は良くなるのではないか」と聞かれて、どう会話を進展させればいいか閉口しています。私も「コミュ障」です。

 その点、インターフォンを鳴らすか鳴らさないかは別として、ポスティングはやりやすいとして、自宅に持ち帰って、かなりの枚数をこなしている「りっけんパートナーズ」は多いようです。

 但し「りっけんパートナーズ」は大阪府連・千葉県連などで盛んですが、東京都連などでは初当選した後の区議が旧ツイッターで「すいません、りっけんパートナーズの方とはどこへ行けばつながれるのですか」と質問するなど都道府県連ごとの態勢はいまだに不揃い。

 このような経緯から、全国一斉かつSNSでのハッシュタグ拡散も含めて、新しい政治文化の芽吹きを感じさせる表情となるかもしれません。

 以上です。
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衆議院の地域・こども・デジタル特別委は、河野・加藤・自見大臣と谷委員長全員世襲、午後は園遊会、臨時閣議、首相会見へ

2023年11月02日 10時32分27秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 きょうは午後園遊会ですので、委員長・抽選で当たった議員らが出席するので、10時半前に衆参とも委員会は終わりました。午後は、衆議院議院運営委員会理事会、臨時閣議、首相記者会見があります。

 柿沢未途前法務副大臣、木村弥生江東区長(元自民党衆議院議員)の事件が警視庁から東京地検特捜部に移管された理由は、地方議員に対する買収があったからではないかとの観測が浮上されています。過去に東京大学法学部卒業生が特捜部に逮捕された例はほとんどなく、動向が注視されますが、党本体への影響は限定的かもしれません。

【衆議院憲法審査会 きょう令和5年2023円11月2日(木)】
 第1回の開催。理事の選任だけで終わりました。

【衆議院地域・こども・デジタル特別委員会 同日】
 谷公一新委員長が就任あいさつしました。自民党はこちらでは「地方創生」という名前を消してしまいました。
 河野太郎デジタル相、加藤鮎子こども家庭相、自見はなこ地方創生相が所信的あいさつをしました。全員世襲です。

【衆議院総務委員会 同日】
 衆議院の総務、安全保障委は、水がなく、木が衆参定例日。ですから、水曜日は、予算委員会のほか、参議院本会議で地方税法などの審議がなければ、総務省、防衛省のキャリア官僚は火曜日の午後7時に飲みに行けます。
 きょうは、鈴木淳司総務大臣が所信的あいさつをしました。

【衆議院安全保障委員会 同日】
 木原稔防衛大臣と上川陽子外相の所信的あいさつがありました。外相は「経済版2+2で経済安全保障をすすめる」と語り、ガザ地区周辺でハマス等との交戦で双方に1万人以上の死者が出ているイスラエルにたちます。

●参議院常任委員会は開催されませんでした。
●衆議院議院運営委員会理事会は、午後、国会同意人事で協議。
●衆議院法務委員会は、与党が6日(月)の理事懇と、7日(火)の委員会を提案していますが、未定。
●臨時閣議は午後開かれます。首相記者会見も予定されています。新たな経済対策は17兆円程度にとどまりそうです。

 以上です。
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大阪・関西万博の協会長、十倉経団連会長の住友化学が1000億円大赤字、万博へ足元揺らぐ

2023年11月02日 04時56分45秒 | その他
[写真]十倉雅和・経団連会長、先々月2023年9月、都内で、宮崎信行撮影。
い。
 維新が主導する「2025年大阪・関西万博」の博覧会協会長、十倉雅和・経団連会長の「住友化学」が950億円の赤字となる見通しになりました。きのう、来年3月までの決算期で、おおむぬ2000億円の減収、1000億円の減益で、950億円の巨大赤字が出るため、十倉さんや社長が3月まで役員報酬を全額カットすると社長が発表したと報じられました。

 同社の平均給料は年850万円のようです。率先して、賃上げをし過ぎて赤字になったかと思いきや、プラスチックが中国経済の失速で国内外で売れなくなり、開発していた子宮頸がん治療薬の完成が間に合わず投資を回収できず、7%も売り上げが落ちる予想となりました。赤字は、石油化学コンビナートが止まった震災イヤーから12年ぶり。

 万博の開催費の3分の1にも及ぶ巨大赤字を1年でつくったことから、前売り券を大量に買う前提で成り立つ万博の成功への機運が、財界で乏しくなることも予想されそうです。

 以上です。
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野党ペースで予算委終了あす園遊会、盛山文部科学大臣4か所言い間違え「困難を抱える」を「国難を抱える」、世襲メガネ・加藤鮎子、自見はなこ両大臣も言い間違え

2023年11月01日 21時00分55秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]早くから「トー横キッズ・大久保公園」問題を取材してきた筆者。

 国会召集から12日間で、衆参予算委が終わりました。野党ペースで、政務三役2人の首をあげました。複雑な税制への怒りのマグマを「増税メガネ」という上品な表現で突き上げられた岸田首相は、「所得税減税4万円+給付金7万円」を1回ではないかもしれないとの言質をとられました。

【参議院予算委員会 きょう令和5年2023年11月1日(水)】
 予算実施状況としての基本的質疑2日目。
 公明党の谷合正明・参議院幹事長は「分断を招かないために、減税に所得制限を設けるべきでない」と促しました。
 国民民主党の舟山康江さんは、前日に「20年間で担い手は減ったが、生産額は微減にとどまり、1人あたりの収入は1・5倍になっている」と答弁した宮下一郎農相に対して「直接支払いを復活すべきだ」と主張しました。
 自民党の太田房江さんは、男女賃金格差の是正のため、計画が認定された企業の正社員の給料の男女間格差が公表されているとしました。私は以前見ましたが、連合の芳野友子会長の「JUKI」が80%とかなり優秀。報道関係は認定そのものが少ないですが、日本テレビ放送網は80%台でほぼ首位。全産業平均でも、報道局記者、プロデューサーらの女性正社員は給料はもらえている会社だといえます。政治報道を「ボーイズクラブ」と批判するメディア論がありますが、社会統計に基づかない詭弁です。
 公明党の伊藤孝江さん、維新の音喜多駿政調会長、東徹さん、共産の山添拓さん、令和の山本太郎代表も質問しました。

【衆議院 同日】
 衆議院では、水曜日を定例とする常任委員会の委員長の就任あいさつ、大臣の所信的あいさつ、副大臣・政務官の就任あいさつがありました。
●衆議院法務委員会は火・水・金が定例日だとされていますが、きょうの開催はありませんでした。
【衆議院文部科学委員会 同日】
 今国会では「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)が審議されるとみられます。
 きょうの委員会で、盛山正仁文部科学大臣は所信的あいさつを4か所言い間違えました。(1)「困難を抱える」を「国難を抱える」(2)「活動火山対策」を「火山活動対策」(3)「防火耐震対策」を「防火耐震」(4)「文化芸術体験の機会充実」を「文化芸術体験の機能充実」ーーの4か所。盛山さんは山田太郎政務官の辞任を「国民のみなさまに不信感を与えたのは遺憾だ」と上から目線で謝罪しました。旧統一教会については「7回の質問権行使」の成果で「旧統一教会の解散命令の請求を10月13日にした」と語りました。裁判対策に万全を尽くすとしました。
 政務三役の就任あいさつのうち、本田顕子・政務官は就任の日付など山田前政務官の問題には言及しませんでした。

【衆議院経済産業委員会 同日】
 当委員会は2009年の政権交代国会で、当時の塩崎恭久野党筆頭理事が公正取引委員会を担当する大臣(当時は平野博文官房長官)の出席を求めて折り合わず、数カ月審議できない状態となり、鳩山政権の失速につながりました。その後、野党自民党は公取法改正案をたなざらしにしたことで財界の厚みをまして政権再交代につなげました。
 きょうの委員会では、野党の配慮で、先に、自見はなこ大臣が公正取引委員会を説明し、第一委員室に向かいました。その後で西村康稔経産相が立ちました。

【衆議院内閣委員会 同日】
 産経新聞記者出身で4期の星野剛士委員長が就任あいさつ。
 所信的あいさつでは、まず松野官房長官。続いて、河野太郎大臣が人事院勧告の2法案(212閣法1号・閣法2号)を出していると説明しました。
 次に松村祥史国家公安委員長が「警護における主催者とのさらなる連携や国民の理解と協力を得るための取り組みを進めるとともに、警護の実施状況や情勢の変化等を踏まえつつ、警護の見直しに努め、警護に万全を期します」と語りました。「刑法犯認知件数が20年ぶりに上がってきている」としており、これも次の衆院選の争点に浮上するかもしれません。
 加藤鮎子・こども家庭庁担当相も1か所読みあやまりました。「平時や育児期を通じて」というべきところを「平時と育児を通じて」と述べており、訂正しました。加藤大臣は黒縁のメガネをかけてのぞんでいました。
 新藤・経済再生相は「GX、DXなど新たな総合経済対策を(あす)まとめて、供給力を増す」と話しました。高市早苗・宇宙政策相は「打ち上げ失敗の検証をする」としました。
 自見はなこ大臣は「官報の発行に関する法案」(212閣法8号及び9号)の審議をお願いしました。後で「適正な公文書管理」というべきところを、「公文書管理」と述べ、「適正な」が抜けていたと謝罪しました。
【衆議院厚生労働委員会】
 過去に誰一人途中辞任者がいない安定の厚生労働大臣に就任した武見敬三さんが所信的あいさつで、「大麻取締法改正案」(212閣法7号)の審議をお願いしました。
【衆議院財務金融委員会】
【衆議院外務委員会】
【衆議院農林水産委員会】

 各々、委員長、大臣らの発言がありました。

●あすは園遊会です。秋篠宮佳子内親王殿下はペルーに向かわれましたので欠席されるでしょう。衆議院憲法審査会、地こデジ特別、総務、安全保障の委員会が開かれます。総務、安全保障は新大臣の政治とカネの問題が出ており、来年夏まで与野党の長い攻防となりそうです。参議院はあす木曜日の定例の委員会の設定はありません。新たな経済対策の臨時閣議決定は17兆円規模になりそう。

このエントリーの本文記事は以上です。
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Ⓒ2023年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
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柿沢未途副大臣辞任につながった江東区の出直し区長選は今国会の会期内に投票、3日告示で12月10日(日)、自民世襲批判が全国世論に影響しそう

2023年11月01日 04時52分10秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]東京都江東区にある展示場「東京ビッグサイト」、5年前、宮崎信行撮影。

 元自民党衆議院議員の木村弥生区長が、今月15日で辞任することを明言した、東京都江東区の出直し区長選が、来月令和5年12月3日(日)告示、12月10日(日)投票の日程で行われることが、きのう決まったと新聞各紙の東京版が報じました。

 今国会の会期は12月13日(水)までで会期内に行われることになりました。

 4月の江東区長選をめぐっては、5月ごろから有料インターネット広告の公選法違反をめぐり木村新区長が定例記者会見を開かないなど不信が渦巻きました。その後、東京地検特捜部が区長室に捜査に入ったことで、辞任を表明。きのうになって、朝日新聞1面トップが、有料インターネット広告を提案したのが、東京15区(区割りは全く同じ)の柿沢未途・法務副大臣だと報じられ、午後12時10分ごろ辞任しました。今国会が始まってからの辞任は、召集前夜に妻以外の女性とラブホテルにとまった山田太郎文部科学政務官に続き2人目。蛇足ですが、鈴木俊一財務大臣と同じ「東京の男子私立御三家」で遊び人が多い麻布高校5人衆の2人となります。

 自民党の世襲議員同士の問題であり、落選した前都議も前区長の息子で、世襲批判につながることも考えられます。

 さらに、江東区は、日本橋川をはさんで隣接する中央区の銀座の「パワーカップルのペアローンによる1億円マンション」、晴海の「東京オリンピック選手村跡地マンション」があるのと比べて、江東区では豊洲の「リバーフロント」にとどまり、アベノミクス金融緩和効果に違いがあるとの指摘があります。2014年の忘年会合で、当時の江東区長が「来年こそ、アベノミクスが川を渡ってきてほしい」とあいさつしたとの隣接自治体の地方議員の証言もあります。都内でも格差が顕著な「アベノミクスを津々浦々」も結果に影響を与えることもありそうです。

 以上です。
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