毎年、私の年末の愉しみのひとつが、この「間違いだらけのクルマ選び」を読むことである。
「車種別徹底批評」等、ほぼ全体を島下泰久氏が執筆し、徳大寺有恒氏のコラムがそこここに散りばめられているというスタイルは、2013年版と同様だ。
2014年版の特集で面白かったのが、「Cセグメント外国車徹底比較」だった。
VWゴルフ・メルセデスベンツAクラス・アウディA3スポーツバック・BMW1シリーズ・フォードフォーカス・ボルボV40・・・アウディ以外は、すべて我々取材班が、試乗させていただいたクルマたちである。
島下氏の評価と、我々取材班の印象を比較しながら読むと、同意見の部分もあれば、そうではない部分もある。新型オデッセイについては、我々取材班と島下氏の評価は、真逆だった。
また、徳大寺氏がコラムで新型アコードやXVハイブリッドについて語っておられるが、その記述は、まさに我が意を得たりといえるものであった。
また同じ本に収録されている原稿でありながら、ディーゼルエンジンを搭載したデリカD:5については、徳大寺氏と島下氏の評価は、真っ二つに割れている。
クルマの評価というのは、評価する人の生まれ育った環境、性格、ライフスタイル、性別、血液型等で、大きく異なるものなのであろう。だから、クルマは面白いのだ。
いまどきの若者たちよ、そこに、気付いてほしい・・・