妻子の帰りが遅かったので、孤独なレトルトディナー。
富山廣貫堂の「富山ブラックカレー」である。
アピアの久世福商店で、昨年購入したモノだ。
そのお値段は、税込594円と、かなりのハイプライスだったのだが、興味本位で買ってしまったのだ。
計33種類の素材&スパイスが練り込まれているという、この製品。
「黒の力」の文字が、私を身震いさせる。
数年前に食したカップめんの「寿がきや 富山ブラック」は、まさに暴力的な辛さで、完食できなかったという、ホロ苦い思い出があるからである。
そんなこともあり、喰うのをついつい先延ばしにしていたところ、賞味期限を若干過ぎてしまった。
なので、一念発起して、この機会にいただくことに。
高級レトルト商品のこれだが、レトルトパックの意匠自体は、シンプルな趣きである。
レトルトパック製品は、レンジ調理ではなく、湯煎でいただく。
これは、私の約半世紀に渡る人生経験の中で培った、鉄則である。
まさに「BLACK&WHITE」に、それは出来あがった。
食べてみると、それは意外にもまろやか!
ブラックペパーは、辛さを前面に押し出しているワケではなく、あくまでも香りづけというか薬味として、裏方に徹している。
加えて、優しい甘さの黒豆が、この製品をより食しやすくしてくれる。
さて。かなりの贅沢感を味わえたディナーではあったが、税込594円というそのお値段は、やはりチトお高い。
これが300円台だったなら、迷わずまた購入するのだが・・・ご、御免。