South Is. Alps
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Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
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和風カレーライス、グリーンアスパラのチーズ焼き、菊菜の酢の物

和風カレーライス:ハウス・ザ・カリー中辛、タマネギ+ニンジン+ジャガイモ。
グリーンアスパラのチーズ焼き:グリーンアスパラを皿にならべて、冷蔵庫にある溶けるチーズ、パルメジャーノ+ロマーノ+エメンタールの薄切りを乗せ、ドライトマトをチラシ、オーブントースターで焼いた。
菊菜の酢の物:菊菜の葉を塩ゆでして、水に晒し、よく絞って、すりゴマ+米酢+濃口醤油でよくあえる。

昨日、車の6ヶ月点検。今日は不足した部品の取り寄せ設置。

2017-01-22 21:04:58 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)』

猪瀬直樹、2010、『昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)』、中央公論新社

太平洋戦争の年に内閣直属の研究所である総力戦研究所が設置され、その年の8月に行われた総力戦研究所の学生(ベスト&ブライテストをモットーとして各省庁や陸海軍、企業などから集められた30歳代のエリートからなる)によって構成される模擬内閣は近衛内閣の面々の前で彼らの総力戦のシミュレーション結果を報告した。その結論は対米英蘭戦の必敗であった。本書は1983年に出版され、当時存命の模擬内閣のメンバーや関係者へのインタビューなどを元に記された。

亡父は士官学校卒業(49期)の職業軍人で、昭和11年の二・二六事件事件のときには士官学校生徒であったという。その後、ソ満国境、中支、国内の軍学校教官を経て、フィリピンで終戦を迎えた。ポツダム少佐だと言っていた。工兵で最後は連隊長を拝命して終戦後も1ヶ月ばかりフィリピン山中を残軍と共に逃亡を重ねたという。消耗率9割を超えた中の生き残りであった。生前は軍人時代のことは断片的にしか語っていないが、晩年、フィリピンでの捕虜時代に書いていた手帳を見せてくれ、中支時代の連隊集まりに小文ぬその軍歴の一部を記したことがある。また、士官学校に志願した理由は詳しくは語っていないが、本籍地の同郷の将官と祖父に縁があったことも関係しているようで、そのS閣下が士官学校の保証人であり、亡母と結婚することになったのもそのS閣下とのご縁である。そのS閣下は、戦争中にも近い将来の敗戦のことを両親に率直に語っていたという。戦争当初から、旗色が悪いことが理解されていたようである。亡父は戦後、追放にあい、電線工場の臨時雇いの肉体労働者から叩き上げた。本書の主人公たちは父よりも10歳ほど年長ではあるが、生きた時代が共通だと思って、父のことを書いてみた。

本書の主人公はもちろん総力戦研究所の学生ではあるが、もうひとりは東條英機と帝国憲法下の官僚システムや意思決定システムということになるだろう。東條は統制派に属し、皇道派が起こした二・二六事件の際には関東軍に所属していて、人事的空白から中央に踊りでた軍官僚であると同時に天皇の忠臣を自認し、戦陣訓の建前(生きて辱めを受けず)と天皇が戦犯として極東裁判所に引き出されることを防ぐ砦としての矛盾、また、内閣が統帥部を管理干渉できないという帝国憲法の欠陥、東條は、自己弁護も含めて、自己の戦争責任をこれを根拠に否定するが、かといってそれを強弁すると統帥権を持っていた天皇の主催する調整会議・御前会議の戦争責任を問わねばならないという矛盾に苦しむ東條の姿も描かれる。

なぜ、国力不相応の戦争を仕掛けることになったのか、米国の仕向けた石油資源のための蘭印進駐(開戦)と輸送手段の破壊(米軍による)は模擬内閣は、必敗の原因をここに求めていた。トランプ大統領という取引外交の御大の登場と太平洋戦争当時からもおそらくはほとんど変わらない官僚システムを抱える日本、石油資源がなく中東などからのタンカー輸送(シーレーン防衛)に頼らなければならない現状は、80年ほど前の状況と酷似していて、いよいよきな臭く思えてくる。


昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)
猪瀬直樹
中央公論新社

2017-01-22 13:07:40 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


1月21日(土)のつぶやき


2017-01-22 04:22:50 | tweets | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )