東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古いSONY製トランジスタラジオ TR-724の修理(3/6)

2011年10月05日 | 古ラジオ修理工房

 このSONY製トランジスタラジオ TR-724の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
  修理(1/6) 修理(2/6)  修理(3/6) 修理(4/6) 修理(5/6)
    修理(6/6)



 前回は修理対象のSONY製トランジスタラジオ TR-724の事前調査をしました。今回は、部品取り用のTR-724の調査をしました。こちらのラジオは落下破損したらしく、ケースの革や筺体の傷みがとてもひどい状況でした。

            部品取り用のトランジスタラジオ TR-724、とても傷みがひどい


 まず最初のラジオを入れる革ケースを調べました。すると、革の継ぎ目はほとんどすべて切れていました。さらに、チャックも傷みがひどく開け閉めできません。これだけ傷んでいると、革の修理は不可能かも知れません。

      修理ほぼ不能の革ケース            破損がひどい電池入れ周辺
 

 次にラジオの筺体を調べました。表側のエンブレムは取れてありませんでした。裏側を見ると、電池を入れる箇所が大きく破損していました。アルミ製電池蓋のチョウツガイの一つが破損しており、蓋自体が閉まりません。さらに、電池入れ付近の筺体が割れて無くなっていました。修理する場合は、アルミ溶接するか、代わりのプラスチック板を加工して取り付けるなどするしかありません。ただ、部品取り用のラジオなので修理する必要はないかも。

   チョウツガイ片方破損の電池蓋      ラジオの銘板、修理用ラジオより詳細
 

 次に、このラジオの動作状況を調べました。すると、ボリュームのガリが修理用ラジオよりさらにひどい以外はラジオ放送を受信します。音声が少しばかりひずんでいます。外部アンテナ線もちゃんと繋がっていました。しかし、落下破損の傷みがいたるところに散見されました。

                ガリがひどい以外はなんとかラジオを受信


 破損部分をさらに調べると、9V006Pのソケットが傷みではがれていました。意外なことに、チューニングダイヤルつまみが正規のものではありませんでした。このラジオは修理または改造の履歴があるようです。落下破損したときにダイヤルつまみが飛んで無くなったので、別のラジオのつまみを取り付けたのかも知れません。

        傷みではがれた9Vソケット      正規品ではないダイヤルつまみ
 

 さらに破損部分を調べると、アンテナコイルがバーアンテナ上でずれていました。さらに、バーアンテナ自体ががそれを支える枠から外れていました。落下のショックでバーアンテナが傷んだものと思います。しかし、バーアンテナ自体が折れていないのが不幸中の幸いでした。以前、折れたバーアンテナを修繕したことがありましたが、そこまでの修繕は必要ないようです。

    外れたバーアンテナとずれたコイル     アンテナコイルを正常な位置に
 

コメント
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