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桜と絵本と豆乳と

解決できない自分を解決する

2015年10月27日 | 雑記帳
 ミニマリストという職業?を始めて知った。やや気まぐれに、ではなく自称「ペーパー整理整頓好き」が久々に、その手の雑誌を購入した。「掃除 片づけ 捨てる」がテーマで、冒頭にミニマリストを名のる佐々木典士なる方が7ページにわたって書いている。ミニマリストとは直訳すると「最小限主義者」だそうだ。


 佐々木氏による定義では「自分にとってほんとうに必要なモノ、大好きなモノだけで暮らしている人」ということだ。よくありがちな整理術かも思えるが、なぜこのミニマリストが注目されるようになったか、という理由が納得のいくものだった。言われてみればもっともなのだが、そうだよなあと呟かざるを得ない。


① 手に負えないほど増えすぎた情報とモノ
② モノを持たないですむ、モノとサービスの進化
③ 震災が常に身近である


 ①は誰しも感じていることだ。しかし①と②は深く関わり合っているし、その点をうまく活用しなければ、どうにも収まりがつかなくなっている現実をどれほど把握しているか。手に負えないものに真正面から向かうのではなく、手に負える程度に抑えるため、進化しているモノ、サービスを利用することが必要だ。


 忘れそうになるが③は頭に入れなければならない。大きく二つ観点がある。増えているモノが「凶器」になる可能性があること。避難、脱出等を考える場合の「足枷」になることだろう。増えすぎるモノは当然自己責任ではあるが、ある面、人為的な災害という捉えかたもあるか。片付けは大事な防災、減災行為である。


 「片付ける」は、整理整頓の意味だけでなく、物事の解決ということにも一般的に使われる。モノを欲望のままに溜めこめば、何か解決するかと言えば、ちっともそんなことはない。その点に関して人は数多の経験をしているだろう。その解決できない自分そのものを解決するために、まず目の前のモノを片付けろ。