すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

発表会の季節が好きだ

2015年10月09日 | 雑記帳
 学校の、この季節が好きだ。何度か同じことを同じ時期に書いている気がする。勤務校によって実際少し幅はあるが、つまりは学習発表会前の半月から一週間前あたりを指す。当然ながら、体育館や音楽室、多目的スペースなどが学年に割り当てられ、学習の進度調整をしながら、発表会練習がクライマックスとなる。


 子どもたちの様子を見ることが楽しみなのはもちろんであり、ふだんの授業とは違った面が次々に出てきたりする。そしてもう一つは、担任の指導性が強く出ることの楽しみだ。「教え力」と称したのはかの斎藤孝教授だが、教師になりたい人の多くは、教えたがりであり、その本性(笑)をさらけ出すことになる。


 多くの場合、時間不足もあり「待つ」「引き出す」ことは抑え目で、直接的な指示、改善事項が口にされる。時には模範が示される。「こうでしょ」と言いながらのモデル提示、具体的ポイント指示がある。対象つまり児童らがそれらを飲み込み、表現できるかどうか…そこにふだんの指導がどうか強く関わってくる。


 一つ目は子供が教師の言うことを素直に聞くかどうか、大きく言えば信頼感があるかどうか。二つ目は、教師側の助言や指示に具体性があるかどうか。三つ目は個々にどのような評価言がかけられているかどうか…当然ながら、これらは密接に絡み合うことだ。学習発表会は、教師の力量がもろに現れる場でもある。


 人に見られる場をつくるために客観的な目を持つことを心がけたい。表現を作りだそうとする教師には、必須の姿勢のように思う。ともあれ、明日が発表会。予行では光る姿が眩しくいくつもシャッターをきった。そこに満足せず昨日今日と、もっともっとと励む姿が見られたことも嬉しい。きっといい発表会になる。