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雑草たちよ、甲子園でオガレ

2018年08月08日 | 雑記帳
 真面目な甲子園ファンではない。しかし御多分に洩れず地元チームは応援する。ただ出場する高校によって、思い入れの強さの違いがあることは認めよう。金足農はやはり県内出身者のみによって構成されているし、今までの歴史からして期待度は大きい。本県では金足農と聞いて野球を連想する人が圧倒的ではないか。


 自分もちょうど5年前に、スポーツ雑誌の記事を見て少し因縁めいたようなことを記している→「甲子園と繋がる細い糸のような」。あの時の水沢投手もなかなかだったが、今年はさらに注目を浴びている投手である。勝ち進む大会はやはり好投手活躍が基盤にあるし、可能性を感じる。と、テレビ前で開始を待った。


 夏の甲子園の本県代表は、平成10年からなんと13年連続で初戦敗退しているので、なんとなく負けパターンが頭にある。個人的には、先取点をとられる時その取られ方があっさりしている。先行していても相手が反撃に出ると突き放しの攻めができない。この二つだ。従って、試合冒頭と終盤は注視して観戦した。


 この二つのポイントクリアで、勝ちをものにした!世間的には評判の高い吉田投手の14奪三振が話題になるだろうし、それは認めざるを得ない。ただ初めのスクイズ失敗を引き摺らずに、その後の送り、スクイズを確実に決めたところにチーム力の高さをみた。相手校より実力が上回っていたと堂々と言えるだろう。


 今後にも夢が膨らむ。隣県岩手で監督をしている元巨人・中日の中尾孝義氏が吉田投手を「桑田二世」と評したという。球速はもちろん、投球のテンポの速さ、牽制球やフィールディングなどセンスを感じる。従って、今試合で時折みせた不安定な球筋を、いかに抑えられるかが焦点か。強豪校との対戦が楽しみだ。