日々是好日・スローライフ(寅さんの柴又から発信)

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捨てられない・無用の長物

2008年03月15日 | 技術  道具・伝承・歴史

田舎を出るときの・・・トランク
(時代遅れ)

帽子は引き立て役

 


一見・・・・柴又寅さんを連想しますが・・・・。
思い出の品です。

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今日のメモ

上京するときにトランクに下着を詰めて、柳行李一緒に
チッキ(鉄道便)で送った。
柳行李は数年前に処分しましたが、皮のトランクだけ残っている。

引越しを機会に
これも処分(ゴミとして)しようと腹に決めていた。
そんなある時TVから柴又の参道を行く寅さんの姿が放映された。
オット待てよ・・・。あのトランク・・・と思いを巡らせた。

捨てるのは何時でも・・・・。
寅さんにトランクの思い出をほだされた訳ではないが、
処分したら東京生活の原点が失れる。
ジャスト・モーメント、一寸待った。

思い出のいっぱい詰まったトランク、
親の片身であるから半世紀は使わないで押入れに入っていたことになる。


トランク余話

昭和34年東京に来るとき母親が持たせてくれた。
これは父ちゃんの片身だ(父1歳の時亡)。
「お前が小さいとき、この上に乗って遊んだもんだ・・・ぁ。
何かのときに役に立つだろう」と言って・・・。

そして上京して、寮でトランクを開けると中から掛け軸が出てきた。
人の一生は、重荷を背負いて遠き道を歩むが如し、急ぐべからず ・・・・」
徳川家康公の遺訓であった。

きっと母親がお前は、父ちゃんの顔を知らないのだから・・・
何かあったらこれを見て頑張り~な・・・・
そんな親の気持ちが色濃く染み付いているトランクです。
東京生活の原点


一度として使ったことは無い、捨てようとしても捨てられない
無用の長物。

掛け軸は箪笥に置いてある。
                                                          
                                                   
柴又駅前にて

 

コメント (13)
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