家(故郷)が消え 山が荒れていく
今回は、チョッピリさびしい旅になった。
農村,山村などのや里山がが変化し、一軒減り、二軒減り・・・
そして没落していく。
地域社会の機能が低下し、住民が一定の生活水準を維持することが困難になり、
故郷を捨てて、都市へ生活の場所を求める。
最近まで住んでいたようだ・・・屋根が真新しい?!
入口を茅が塞ぐ。
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年老いた老夫婦が、いつまでも何時までも・・・・と、
朽ちるを少しでも食い止める為に、感謝の気持ちを込めて、屋根を葺き替えた。
「ありがとうよ、俺達が住み慣れたい家よ」
故郷とは、筆舌出来ない、多の想い出を秘めた里である。
きっと子や孫は、いつまでも故郷を訪ね来る(入る)ことでしょう。
そんな思いを込め寂しさを噛み締めながら、しばらく屋根を眺めていた。
幾年ふるさと きてみれば
咲く花鳴く鳥 そよぐ風
門辺の小川の ささやきも
なれにし昔に 変わらねど
あれたる我が家に
住む人 絶えてなく
蔵の威厳がむかしの様相を示す
こんなに立派な土蔵を見たことない。土蔵はその家の格式を誇示した。
立ち入り禁止のロープが悲しい。
♪ 昔を語るか そよぐ風
昔をうつすか 澄める水
朝夕かたみに 手をとりて
遊びし友人 いまいずこ
水仙がひっそり・・・・と
薮越しに廃家が見える
山友が別荘として使えば・・・
イヤイヤ、都会の人間は、二ヶ月持たんネ!
≪医者、買い物、コミニケイション・・・≫
2
水を汲んだ跡、ポリ缶がそのままに・・・・
イノシシ除けのトタン板や板塀が無残にも倒れ朽ちていく
段々畑(棚田・畑)は、ここ数年耕作した形跡はない
畑の周りに、水仙が咲き乱れる。
「里」は人の住む場所、「山」は人の住まぬ場所を意味した。
人里で栽培される芋が「サトイモ」、山に分け入って掘らねばならぬ芋が「ヤマイモ」であった。
したがって「里山」とは、里と山の両方にまたがる領域で、
重宝がられた。
里山は、薪炭、肥料にする下生え、
水源涵養、材木、ヨシ、カヤ、キノコ、クルミ、マタタビなどの
木の実の採取、燃料として、長い間農村の経済を支え続けてきた。
村民は、農事暦にしたがって下草を刈り、
枝を打ち、苗を植えて里山の力が落ちないように共同で手を加えてきた。
ところが戦後の経済発展は目覚しく、
ライフラインはもとより、エネルギー、生活基盤が大きく変化して、
里山から得た、材木・燃料、木の実、など等が不必要となった。
したがって里山の需要は、急激に衰退し山に入り糧を求める人が少なくなった。