石を積みて宅地、段々畑を耕し天に至る
(清里の山間にて)
あえぎ息を切らせ上るとその周辺は、石垣ばかりでした。
狭い平地に家を立て、横に長い耕地を耕す。
道は、切り立った石垣が続く。
川に橋をかけ、傾斜地に道を通し、畑に作業道のあぜ道。
そこに山里の暮らしが有りました。
コンクリートの板材が積み上げられ畑を作る
流れる山水を狭い田圃に引き込む
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脇水を引き込んだ石垣の田圃
此処へ来て初めて早苗を植えた田圃を見た。
続く続く何処までも石垣
整然と積まれた石垣が美しい
垣上にはムラサキツユクサがビッシリ
しばらく行くと道下から突き出すようにくるみの木
ほっとする平らな地に家が続く、葛ハイの人たち背伸びする
庭先を覗いてみたら、人は住んでいないようでした。
過疎化の波はジワジワと押し寄せて
合い向かいの山に見事に詰まれた石垣
猫の額ほどの畑とは、狭い土地のことです。
山郷は平地は少なく、それは平たいお盆に見立てるより、
深い縁を持つ深鉢と言ったほうが適切であろう。
高台から見渡せば底に川が、周囲をぐるりと山々で囲い込まれている。
そこに暮らす人たちの気質は、善良で辛抱強く、真面目さが有る。
山郷特有の付き合い、峠や耕地、祭りや民俗などなどの暮らしから来る気質であろう。