和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

やわらかな頭。

2011-03-01 | 詩歌
「ことわざ」には、興味があるので、関連本が手頃なら買うようにしております。ということで、買ってあった本に時田昌端著「岩波ことわざ辞典」がありました。まあ、買ってあっただけで、ぱらぱらと読んだわけでもなく、置かれてありました。
言葉は、おもしろいですね。その本をおもわず取って見たくなる。
そうしたくなった言葉がありました。

竹内政明著「名セリフどろぼう」(文春新書)に、何気なく、その言葉はありました。

「岩波書店から出ている『岩波ことわざ辞典』は、この種の辞典にしてはめずらしく編纂者のやわらかな頭脳を感じさせる作りで、漫才コンビ・ツービートのギャグ【赤信号皆(みんな)で渡れば怖くない】まで収録されている。同書から変種のことわざをもう一つ。

    子供叱るな、来た道じゃ
    老人笑うな、行く道じゃ         」(p194 )


うん。どれどれと、その辞典をひらいてみる。

ありました。ちなみに
その近辺のことわざは

   青は藍より出でて藍より青し

   赤信号皆で渡れば怖くない

   商いは牛の涎(よだれ)

   秋茄子は嫁に食わすな

   秋の日は釣瓶落し


せっかくですから、辞書の
「赤信号皆で渡れば怖くない」の説明を引用。

「不正なことや違法なことでも、皆がやっていると自分も罪悪感なしにやってしまうという意。また、そういう人間心理を揶揄(やゆ)する言葉。
現代のマスメディアから生れた代表的なもの。漫才師ツービートが1979年に言い出して流行語となった。『・・皆で・・怖くない』を生かしたもじりも多く作られ、近年は、『赤信号』部分を省いた形も多い。」(p7)

うん。
この時田昌端著「岩波ことわざ辞典」は身近に置いておくことにします。
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