佐々淳行氏の本を読んでから、
あらためて、3月16日産経新聞「正論」欄の佐々淳行氏の文を読み返しております。
はしょって、引用します。
最初の指摘は
「今進行している状況は、『危機管理』に非ず。『管理危機』である。」
ここも、引用しておきましょう。
「民主党は、マニフェスト(政権公約)に治安・防衛・外交全般にわたるまともな安全保障政策を盛っておらず、国家危機管理に無関心だ。護民官精神も国家観もない首相・閣僚の資格条件を欠く市民運動家が政権にあたることは、日本国民にとって不運だった。・・・
何が『自衛隊、警察、消防(ちょっと間を置いて)、海上保安庁の活動に心から感謝』だ。菅首相は全国放映のテレビで空々しい賛辞を口にする前に・・・特に仙谷前官房長官の『自衛隊は暴力装置』『海上保安庁は武器を持った集団』という発言は甚だ不当な失言で、仙谷氏に撤回させ、謝罪させます』と国民に謝ってからの自衛隊10万動員と言え。
それも、不見識にも2万→5万→10万と、たった2日の間に危機管理の禁忌である『兵力の逐次投入』の愚を演じ、さらに、戦後初めて予備自衛官の非常招集を行うとは、手の平を返したように何から何まで自衛隊、である。・・・」
「『政治主導』も誤りだった。政務三役で国家危機管理ができるのか?・・・・東京電力と首相官邸の『計画停電』の二転三転、七転八倒はその典型で、目を覆いたくなる醜態だ。国民は懐中電灯、電池、ロウソク、保存食をスーパーの棚を空にして備え、被統治能力(ガバナビリティー)の高さを示したのに、政府側はまさに統治能力(ガバナンス)の低さを天下にさらした。・・・」
最後の箇所。
「・・・・今の側近は、未熟、未経験、不勉強で、危機管理の補佐官はいない。今、大事なことは、予備自衛官を招集するより阪神大震災や東海村原発事故を処理した各省の官僚OBを非常招集して地震と原発の諮問委員会を速やかに立ち上げることだ。名指しすれば、元官房副長官の的場順三、外交評論家の岡本行夫、元警察庁長官の国松幸次、元運輸相官房長の棚橋泰、元陸将の志方俊之の各氏らを三顧の礼をもって官邸に非常召集、OBの諮問委員会を設置すべきだ。枝野幸男官房長官は、内閣広報大臣としては適任だが、『安全保障会議設置法』では、今回のような大災害の統一的指揮権と責任は官房長官にあり、補佐役は経済産業省原子力安全・保安院ではなく内閣危機管理監であることを思い出してほしい。国内外のボランティアを国が受け入れて、奉仕団を組織するのも国の仕事である。」
あらためて、3月16日産経新聞「正論」欄の佐々淳行氏の文を読み返しております。
はしょって、引用します。
最初の指摘は
「今進行している状況は、『危機管理』に非ず。『管理危機』である。」
ここも、引用しておきましょう。
「民主党は、マニフェスト(政権公約)に治安・防衛・外交全般にわたるまともな安全保障政策を盛っておらず、国家危機管理に無関心だ。護民官精神も国家観もない首相・閣僚の資格条件を欠く市民運動家が政権にあたることは、日本国民にとって不運だった。・・・
何が『自衛隊、警察、消防(ちょっと間を置いて)、海上保安庁の活動に心から感謝』だ。菅首相は全国放映のテレビで空々しい賛辞を口にする前に・・・特に仙谷前官房長官の『自衛隊は暴力装置』『海上保安庁は武器を持った集団』という発言は甚だ不当な失言で、仙谷氏に撤回させ、謝罪させます』と国民に謝ってからの自衛隊10万動員と言え。
それも、不見識にも2万→5万→10万と、たった2日の間に危機管理の禁忌である『兵力の逐次投入』の愚を演じ、さらに、戦後初めて予備自衛官の非常招集を行うとは、手の平を返したように何から何まで自衛隊、である。・・・」
「『政治主導』も誤りだった。政務三役で国家危機管理ができるのか?・・・・東京電力と首相官邸の『計画停電』の二転三転、七転八倒はその典型で、目を覆いたくなる醜態だ。国民は懐中電灯、電池、ロウソク、保存食をスーパーの棚を空にして備え、被統治能力(ガバナビリティー)の高さを示したのに、政府側はまさに統治能力(ガバナンス)の低さを天下にさらした。・・・」
最後の箇所。
「・・・・今の側近は、未熟、未経験、不勉強で、危機管理の補佐官はいない。今、大事なことは、予備自衛官を招集するより阪神大震災や東海村原発事故を処理した各省の官僚OBを非常招集して地震と原発の諮問委員会を速やかに立ち上げることだ。名指しすれば、元官房副長官の的場順三、外交評論家の岡本行夫、元警察庁長官の国松幸次、元運輸相官房長の棚橋泰、元陸将の志方俊之の各氏らを三顧の礼をもって官邸に非常召集、OBの諮問委員会を設置すべきだ。枝野幸男官房長官は、内閣広報大臣としては適任だが、『安全保障会議設置法』では、今回のような大災害の統一的指揮権と責任は官房長官にあり、補佐役は経済産業省原子力安全・保安院ではなく内閣危機管理監であることを思い出してほしい。国内外のボランティアを国が受け入れて、奉仕団を組織するのも国の仕事である。」