読売新聞6月20日に
台湾歌壇の記事が掲載されております(p4・国際)。
さっそくネット検索すると、そこには違う歌ですが、
東日本大震災にかかわる歌が読めました。
ここには、新聞からの孫引き。
たとえば、その記事の最後は
「 大正生まれ昭和育ちの我ならば
日本大災難にこころのしずむ
と日本語世代ならではの歌も寄せられた。・・担当者は『頑張れという気持ちがこもったものばかり。心の支えになれば』と話している。」
もう少し引用された歌を並べましょう。
天災に負けずくじけずわが愛友よ涙も見せず鬼神をば泣かす
原子炉の修理に赴く男の子らの『後を頼む』に涙止まらず
福島の身を顧みず原発に去りし技師には妻もあるらん
未曾有なる大震災に見舞はれど秩序乱れぬ大和の民ぞ
「涙も見せず鬼神をば泣かす」とあります。
ああ、こうして「鬼神」という言葉を使われている。ハッとします。
あらためて、古今集の仮名序をひらいてみるのでした。
「和歌(やまとうた)は、人の心を種として、万(よろづ)の言(こと)の葉とぞなれりける。・・・・・生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。力をも入れずして天地(あまつち)を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男(をとこ)女のなかをもやはらげ、猛(たけ)き武士(もののふ)の心をもなぐさむるは、歌なり。・・・」
古今集はいつも、仮名序ばかりで、つぎに進まない私ではありますが。
ときに読む仮名序はいいですね。ちなみに、ネット検索で「台湾歌壇」をひらくと、最初の二首が載っておりました。
万葉の 流れこの地に 留めむと
命の限り 短歌詠み行かむ
日本語の すでに滅びし 国に住み
短歌詠み継げる 人や幾人
台湾歌壇の記事が掲載されております(p4・国際)。
さっそくネット検索すると、そこには違う歌ですが、
東日本大震災にかかわる歌が読めました。
ここには、新聞からの孫引き。
たとえば、その記事の最後は
「 大正生まれ昭和育ちの我ならば
日本大災難にこころのしずむ
と日本語世代ならではの歌も寄せられた。・・担当者は『頑張れという気持ちがこもったものばかり。心の支えになれば』と話している。」
もう少し引用された歌を並べましょう。
天災に負けずくじけずわが愛友よ涙も見せず鬼神をば泣かす
原子炉の修理に赴く男の子らの『後を頼む』に涙止まらず
福島の身を顧みず原発に去りし技師には妻もあるらん
未曾有なる大震災に見舞はれど秩序乱れぬ大和の民ぞ
「涙も見せず鬼神をば泣かす」とあります。
ああ、こうして「鬼神」という言葉を使われている。ハッとします。
あらためて、古今集の仮名序をひらいてみるのでした。
「和歌(やまとうた)は、人の心を種として、万(よろづ)の言(こと)の葉とぞなれりける。・・・・・生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。力をも入れずして天地(あまつち)を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男(をとこ)女のなかをもやはらげ、猛(たけ)き武士(もののふ)の心をもなぐさむるは、歌なり。・・・」
古今集はいつも、仮名序ばかりで、つぎに進まない私ではありますが。
ときに読む仮名序はいいですね。ちなみに、ネット検索で「台湾歌壇」をひらくと、最初の二首が載っておりました。
万葉の 流れこの地に 留めむと
命の限り 短歌詠み行かむ
日本語の すでに滅びし 国に住み
短歌詠み継げる 人や幾人