山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

コケイラン

2020年08月28日 | ラン科
 ブナの生える山地帯を好んで生育している。富士山周辺や南アルプス等に生育しているが個体数は少ない。


    コケイラン 平成18年6月 櫛形山で撮影


    同上


    この時は5個体くらい見かけた。


    琥珀色の花

 撮影した場所の個体はこの数年後には消滅した。鹿の食害と環境の変化によると思われる。その後はコケイランを見かけておらず、山梨県でこの花を見るのはなかなか難しいであろうと思われる。

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クモラン

2020年08月28日 | ラン科
 梅の木や柿の木など溝の深い木を好んで生育する着生ランである。その名の如く、蜘蛛が足を延ばすような形をしている。山梨県では県南部の狭い範囲に生育しているが生育地での個体数は比較的多い。


    梅の木に着生したクモラン 令和1年6月 南部町で撮影


    小さな花芽を付けているがまだ蕾である。


    令和2年7月下旬 南部町で撮影。小さな花を咲かせている。


    マクロ撮影。小さな花は撮影が難しい。


    別株


    別の木


    小さな白い花


    クモランがたくさん着生した梅の木


    平成27年7月 南部町で撮影。花は終わりかけている。


    花が散って結実し始めたクモラン


    平成28年3月 南部町で撮影。実が割れて中から綿状の種子が飛び出している。

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エビラシダ(ナヨシダ科)

2020年08月28日 | シダ類
 渓谷沿いのやや湿った岩壁や土の斜面を好んで生育している夏緑生のシダである。羽片が融合した独特の形が可愛らしい。葉は長さ20 ~ 40㎝。葉柄は細く淡緑色からわら色、無毛。葉柄と中軸の移行部はやや膨らむが 関節はない。葉身は三角状卵形で単羽状深裂、葉質は薄い草質、淡黄緑色で無毛。胞子嚢群は 裏面にまばらにつき、円形~長楕円形でやや大きく包膜はない。南アルプス、東部富士五湖地方、丹沢山系等、広範囲に生育しているがいずれの場所でも個体数は少ない。

 2018年山梨県山梨県絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2017年環境省なし


    エビラシダ 令和2年6月 南アルプスで撮影。


    別角度から撮影。


    別株。羽片が中軸付近で融合した独特の形をしている。


    小さなソーラスをまばらにつける。


    拡大。楕円形で包膜は無い。


    可愛らしいシダで見ていて微笑ましい。


    令和2年7月 東部富士五湖地方で撮影。


    個体数は少なかった。

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オオカナワラビ(オシダ科)

2020年08月28日 | シダ類
 広葉樹林や竹林のやや日当たりの良い林縁を好んで生育している常緑性のシダである。ハカタシダに似て頂羽片がはっきりとしているが、小羽片の辺縁が鋸歯状でハカタシダよりも深く切れ込む。県南部に生育しているが御坂山系でも発見された。個体数はそれほど多くは無い。


    オオカナワラビ 令和2年3月 南部町で撮影


    下向き第一小羽片は最下羽片だけでなく第2・第3羽片でも大きく張り出していたゴージャスな個体。


    同じ日に撮影した別個体


    令和2年3月 南部町の別の場所で撮影


    ハカタシダと同じく頂羽片は明瞭である。ソーラスは裂片の辺縁寄りに付着する。


    裂片の辺縁寄りに付着するソーラス。裂片の辺縁は鋸歯状でハカタシダよりも深く切れ込む。


    令和2年1月 御坂山系で発見したオオカナワラビ。


    第1・第2羽片の下向き第1小羽片が大きい。


    ソーラスが裂片の辺縁寄りに付着している。オオカナワラビで間違い無いだろう。

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