山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

キバナノショウキラン

2020年08月23日 | ラン科
 山地帯の主にブナ林の林床に生育する葉緑素を持たない菌従属栄養植物である。時として大きな個体となり多数の花を付けることがある。山梨県では主に富士山周辺に生育しているが、南アルプスや御坂山系、大菩薩・小金沢連峰、県南部でも生育が確認されている。おそらく、広範囲に生育しているのではないかと予想される。


    キバナノショウキラン 平成28年7月 富士山麓で撮影。 初めて出会ったのがこの個体である。


    傷んでしまっているが苦労して見つけただけに思い出深い一株。


    平成29年7月 南アルプスで撮影。 この場所は個体数が少ない。


    接写 


    マクロ接写 肉厚でグロテスクな花。


    令和2年7月 富士山麓で撮影。


    時としてこのような大きな株を造ることがある。


    やっと出会えた大株に感激した。


    令和2年7月 御坂山系で撮影。


    こんなところに・・・というような場所で出会った驚きの一株。

 いずれの場所でも個体数は少ないが、おそらくは広範囲に生育していると予想され、これから発見されてくると思われる。

 ➡山梨県の絶滅危惧のラン科植物一覧に戻る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノコギリシダ(メシダ科)

2020年08月23日 | シダ類
 広葉樹林の沢沿いで陰湿な場所を好んで生育する常緑性のシダである。葉は 40 ~ 70㎝で、葉柄は長く細く堅く、まばらに暗褐色の鱗片を着ける。葉身は 1 回羽状複葉、披針形、下部の羽片に短い柄があり、基部の羽片の上向きの方向に大きな耳がある。羽片の辺縁がノコギリの刃状に切れ込んでいることからこの名がある。胞子嚢群は羽片の葉軸寄りで支脈上に半月形のものが着く。山梨県県南部に生育し、生育箇所はごく限られているが生育地での個体数は多い。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR)  2017年環境省なし


    沢沿いの陰湿な岩壁に生育するノコギリシダ 令和2年2月 南部町で撮影。


    滝の脇に生育していたノコギリシダ 令和2年2月 南部町で撮影。


    同上


    同上


    ソーラスは羽片の中軸寄りに半月形のものが付着する。羽片の辺縁はノコギリの刃状に切れ込み、羽片基部の上部は耳状に大きくなる。

 スマホで撮影した画像なのでカメラで再写に行きたいがなかなか機会が無い。

 ➡山梨県の絶滅危惧のシダ類一覧に戻る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする